2022/05/24

テストエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルを徹底解説

 
  
  • テストエンジニアとはどんな仕事内容なの?
  • どういったスキルや知識が求められる?
  • 具体的な年収や求人にはどういったものがあるのか?

本記事は上記のような、テストエンジニアに関する疑問について紹介していきます。

テストエンジニアといっても、「テストを実施するシステムエンジニア?」という印象しか持たれていないかもしれませんが、実際にはもっと幅広い業務をこなす仕事です。

  • テストエンジニアの仕事内容と他の職種との違い
  • 求められるスキルや知識
  • 年収や実際の求人情報
  • 未経験からテストエンジニアになる方法

主に上記内容を解説していきますので、テストエンジニアに興味を持っている方はぜひ読んでみてください。

この記事の目次

テストエンジニアとは?

テストエンジニアとは、開発するシステムにおけるテストの計画・テスト設計から、テスト実施・テスト結果の評価などを担当するエンジニアを指します。

システムに潜んでいる不具合(バグ)や、実装した機能の設計ミスや考慮漏れなどをチェックし、ユーザーが利用して問題がない品質まで高めることをメイン業務としています。

過去の時代は、プログラマーがそのままテストを実施する、経験の浅いメンバーがテストを担当することが多くありました。

しかし、近年は高品質・高セキュリティレベルが求められるため、テスト専門のエンジニアが輩出されています。

テストエンジニアとQAエンジニアの違い

テストエンジニアと似ている職種として、QAエンジニアがあります。

テストエンジニアとQAエンジニアは、テストを実施して不具合を見つけるという点では同じですが、実施するタイミングが違っています。

テストエンジニアは、システムを開発している間にテスト設計・実施・評価を実施し、開発しているシステムに潜んでいるバグや不具合検出が目的です。

一方で、QAエンジニアのQAはQualityAssurance(品質保証)という意味合いです。

つまり、QAエンジニアは完成したサービスに対してテスト設計・実施・評価を実施して、ユーザーが使っても問題ない品質であることを確認することが目的になります。

ただ、テストエンジニアとQAエンジニアを明確に分けていない企業もあるので注意が必要です。

テストエンジニアとテスターの違い

また、テストエンジニアとテスターも一緒の職種に見られることがあります。

テストエンジニアは上記でも紹介していますが、テストの設計・実施・評価までの一連の流れを実施する職種です。

一方でテスターは、テスト実施のみを実施するという職種です。テスト設計もテスト実施後の評価も行いません。

テスト設計書に記載されている内容に沿ってテストを実施するだけなので、ソフトウェアによって自動化させる動きや、アルバイトや契約社員を使ってコストを安く抑えるという動きが活発になっています。

テストエンジニアの仕事内容

テストエンジニアの仕事内容は、下記の6つに分けることができます。

  • テスト計画の作成
  • テスト設計
  • テスト実施
  • テスト後の評価/レビュー
  • テスト全体の進捗/品質確認
  • システムへの改善提案

仕事内容について1つずつ具体的に説明していきます。

テスト計画の作成

1つ目は「テスト計画の作成」です。

テスト計画は、テストを実施する目的や期間/人員などの条件をもとに、テストの進め方やスケジュールを決める工程です。

下記の項目などを確認した上で具体的に計画を立てていきます。

  • テスト範囲/期間/人員
  • 基本的なテスト設計方針
  • テスト実施時の証跡の残し方

決定したテスト計画についてはドキュメント化してまとめておき、いつでも見ることができるようにしておく必要があります。

そういったドキュメント作成もテストエンジニアの仕事の1つです。

テスト設計

2つ目は「テスト設計」です。

テスト計画で決定したテスト設計方法に基づき、システムで開発した各機能のテストを設計していきます。

テストを設計していく上では、それぞれの機能の設計書を確認し、下記のような観点でテストの具体的な項目を作っていきます。

  • 画面を開いた際の表示や、各ボタンを押した際の動作
  • 各条件における網羅的な動作
  • エラー時の動作

テスト実施は別の担当者であるテスターが行う可能性があるため、テスト設計は誰でも理解できるような簡潔かつ、わかりやすい言葉遣いが求められます。

テスト実施

3つ目は「テスト実施」です。

テスト設計にて作成したテスト設計書にもとづいてテストを実施してきます。

テストの実施結果がテスト設計書の想定結果通りであればOK、想定でない場合にはNGを記録します。

また、上記のテスト結果を後ほど確認することができるように、テストで行なった画面や登録されたデータをエビデンス(証跡)として取得し残しておきます。

こういったテスト実施は、人が手作業で行うか、もしくは自動化ツールを利用して自動で行うかのどちらかで実施するケースが多いです。

テスト後の評価/レビュー

4つ目は「テスト後の評価/レビュー」です。

テストが終わったあとのテスト結果の確認および、レビューを行います。

レビューでは、テスト結果として記載されている内容と、テスト時に取得したエビデンスを比較し、テストが正しく行われているかを確認します。

レビュー結果としてテスト実施に不備がある場合や、テストに対して要望が出てきて追加でテストする必要がある場合は、再テストを実施します。

テスト全体の進捗/品質確認

5つ目は「テスト全体の進捗/品質確認」です。

一部はプロジェクトマネージャーの仕事にもなりますが、テスト計画で決めたテストスケジュールの通りに全体の進捗通りに進んでいるかを日々確認します。

不具合件数が多かったり、課題が残っており保留にしているものが多い場合は、テスト実施が順調に進まないケースが多いです

上記以外にも計画に対して予定が遅れるということは発生し、原因は多岐にわたります。

原因を特定した上で、人、コスト、期間などを調整し、テスト計画で予定していたスケジュールへ挽回していきます。

システムの改善提案

6つ目は「システムの改善提案」です。

テストを実施している中で、システムや機能に対して「こうした方が良いのでは?」という気になる点が出てくるかと思います。

上記のような改善内容をまとめておき、ある程度まとまったタイミングで開発部門へ提案を行い、システムのより良い改善を推進します。

改善提案ではテストエンジニアの視点ではなく、顧客の視点でシステムを見た上で話をしていくことが重要になります。

テストエンジニアの年収

テストエンジニアの年収は約300〜500万円と言われており、エンジニアの中だけでなく世の中の正社員と比較しても低い部類に入ります。

通常のシステム開発でのテストエンジニアは、誰でもできるという印象が根強くあるため年収が低く付きがちです。

昨今のITの社会的インフラとしての広がりや、情報流出を恐れたセキュリティ意識の高まりから、テストやセキュリティに高い見識を持つテストエンジニアの年収は徐々に高まりつつあります。

テストエンジニアに必要な7つのスキル/知識

テストエンジニアの仕事内容は上記で紹介した通り多岐にわたりますので、幅広いスキルや知識が求められます。

その中でも、下記7つが代表的なスキルや知識です。

  • テスト技法や工程に関する知識
  • ソフトウェアの開発スキル
  • コストとリスクを考えた上でのテスト管理スキル
  • 品質管理における知識
  • テスト自動化ツールを使いこなすスキル
  • 資料作成スキル
  • コミュニケーションスキル

1つずつ詳しく解説していきます。

テスト技法や工程に関する知識

開発する機能における品質を担保するために、テストの設計方法や進め方を正しく理解しておく必要があります。

システム開発におけるテスト工程は一般的に下記の順番で進められます。

  • 単体テスト
  • 結合テスト
  • 総合テスト/耐久テスト
  • 受入テスト(UAT)

単体テストは各画面や各機能単位でのテストであり、機能単体での不具合を洗い出します。

結合テストは2つの機能間での動作確認、総合テストは通常業務で使った前提での動作確認であり、徐々にテストする範囲や確認する粒度が大きくなっていきます。

それぞれのテストで確認すべき事項が異なってくるため、それぞれのテストで何を確認するのかという知識が必要になります。

ソフトウェアの開発スキル

テストエンジニアでもソフトウェアの開発スキルを持っているほうが有利に働きます。

当たり前ですが、システムはプログラミングで開発されたものです。

そのため、プログラミングで陥りやすいポイントやバグがわかっていれば、積極的にテストへ盛り込むことができます。

また、開発スキルを保持していると、テストで発見した不具合についてテスト結果としてNGを返すだけでなく、プログラムソースを見て不具合の原因説明/提案ができるようになります。

コストとリスクを考えた上でのテスト管理スキル

コストを低く抑えながら、効果を最大限にするというテスト管理スキルも求められます。

テストという工程は、不具合をなくして品質を上げるという重要な工程です。

ただし、どの開発プロジェクトでもテストへ投入できる人員やコストには制限があります。

そのため、開発した機能の中から重要度を考慮した上で、効率よく漏れがないテスト計画を練る必要があります。

例えば、テストする機能で登録したデータを、別機能で参照するなどという影響がある場合は不具合が生まれやすいため、丁寧にテストすることで不具合を抑えて全体の効率を上げるというテスト管理スキルも必要です。

品質管理における知識

テストを実施する目的に品質を担保するという側面があるため、品質管理の知識は重要になります。

システム開発に限らず、品質には下記2種類の考え方があります。

  • 当たり前品質:そのシステムに備わっていて当然という品質、足りない場合は不満となるもの
  • 魅力的品質:システムに備わっていると満足できる、足りない場合でも仕方ないと思えるもの

品質と一言で言っても様々なレベル感があるため、テストエンジニアはこういった品質管理の知識が求められます。

テスト自動化ツールを使いこなすスキル

最近はテストツールの性能があがったこともあり、実際のテスト作業について自動化されてきています。

自動化ツールでは一度作り込めば何度でも自動でテストしてくれるため、品質と効率を上げることが可能です。

代表的なツールとしては下記3つが挙げられます。

  • Selenium:Webアプリケーションの画面に強い
  • Appium:モバイルアプリのテストツール
  • Ranorex:様々なアプリケーションに対応しちえる

ツールを導入して、テストの効率化を進めていくこともテストエンジニアに求められてきます。

資料作成スキル

テストエンジニアはテストに関する知識だけでなく、ドキュメントを作成するスキルも求められます。

テストエンジニアはテスト計画書やテスト設計書などのドキュメントを作成する必要があります。

また、これらの資料は基本的に人へ説明する際の資料であり、理解しやすさや見やすさが必要です。

また、テスト実施時に残しておく証跡(エビデンス)についても、テスト後に第三者が見ることが前提になります。

実施しているテストケースとテスト結果がわかりづらいとレビューが非常にしづらいため、わかりやすく作成しなければなりません。

そのためExcelはもちろん、PowerPoint、Wordなどは使えるようになっておくと良いでしょう。

コミュニケーションスキル

テストエンジニアはテスト計画の説明や、テスト実施後に課題や不具合があった場合など、開発者や担当者に伝言を伝える必要があります。

上記のような説明を行う場合において、わかりやすく相手へ伝えるためにもコミュニケーションスキルが求められます。

実際、課題や不具合を開発者へ伝える際には、実際のテスト方法(作業手順やデータの前提など)を説明し、説明相手が理解できるように伝えることが重要です。

また、コミュニケーションを取って認識齟齬をなくすことで、テスト品質を高めるためにも大切です。

話す力も、聞く力も、テストエンジニアには求められるのです。

テストエンジニアの将来性

テストエンジニアの将来性がないと言われていますが、半分は正解、半分は間違いだと考えています。

前述しましたが、テスト実施工程の作業はテストの自動化によって、テストエンジニアは仕事を奪われています。

また、作成したプログラムのコードをもとに、自動でテストシナリオを作成するテストツールも出てきており、簡単なテスト設計であれば自動化が可能です。

上記の作業がメインのテストエンジニアは将来性が危険だと考えます。

逆にテストツールを使いこなせる人、テスト計画の立案から作業ができる人は少ないため、これらの業務を行える人たちは今後も引く手あまたになるでしょう。

また、現在はIT自体が社会的なインフラとなっており、それらを安定的に使えるようにするためにテストエンジニアは必要不可欠であり、仕事がなくなることはないと推測します。

テストエンジニアの仕事はきつい?

テストエンジニアを続けていくのは仕事的、年収的につらいため、キャリア変更するという人が一定数います。

具体的にきついと言われる理由は下記の通りです。

  • タスク変動が多い(激務)
  • 単純作業である
  • 自由度が低い
  • 長時間労働
  • トラブルの多さ
  • 年収が低い

とは言え、未経験からエンジニアへ転職しやすい職種であり、人気な仕事であることには変わりありません。

きついと感じる理由や対策について、詳細にまとめた記事がありますので興味がある方はご覧ください。

テストエンジニアのやりがい

テストエンジニアがきついと言う人がいる一方で、やりがいが大きいという人も数多くいます。

世の中に出回っている製品やサービスが正常に動いている背景には、テストエンジニアがテストを行い品質を担保しています。

ITサービスが不具合で停止すると数多くの人が困ることになります。

逆に言えば、世の中を問題なく動かせるという社会貢献ができるということです。

そんなテストエンジニアは責任感が必要であり、楽な仕事ではありませんし、誰にでもできる仕事ではありません。

テストエンジニアは楽しい?つまらない?

テストエンジニアが楽しいという人もいれば、つまらないという人もいます。

テストエンジニアという職業は合っている/合っていないがはっきり分かる職業であり、より楽しいとつまらないがわかりやすく出るでしょう。

一般的に楽しい点とつまらない点について、解説していきます。

テストエンジニアの楽しい点

テストエンジニアが楽しいと思う点は下記3つです。

  • 幅広い技術に触れて知識が増える
  • 多くの人関わって人脈が増える
  • 世の中にリリース前の製品にふれることができる

テストエンジニアは様々な現場へ行くことが多く、様々な技術や人にふれることができます。

また、世に出回っていないリリース前の製品に触れることができるため、新しい刺激にもなります。

テストエンジニアのつまらない点

一方で、テストエンジニアがつまらないと言われる理由を3つ紹介します。

  • 短納期になることが多い
  • 単純作業が多め
  • 自分で決めることができる範囲がない

テストエンジニアは開発工程の後ろの方であり、他の工程の納期遅延の余波を受けやすい工程であるため短納期になることが多いのは事実です。

また、決められたテストが多い場合は、単純作業であることや、自分で決めることがないため、少し退屈に思うことがあるかもしれません。

テストエンジニアにおすすめの資格

テストエンジニアもエンジニアの1つのため、どれだけスキルや知識を持っているかが重要視されます。

業務経験や年数という実績を見られることが多いですが、資格も実績の1つとして数えられます。

資格はどういったスキルや知識を持っているのかという評価を定量的に行うことが可能です。

テストエンジニアにおすすめの資格は下記4つになります、

  • JSTQB認定テスト技術者資格
  • IT検証技術者認定試験(IVEC)
  • 基本情報処理技術者試験
  • ソフトウェア品質技術者資格

どの資格もテストに関する知識を問うものであり、テストエンジニアの基礎を身につけるという意味合いでうってつけの資格となります。

それぞれの資格について詳細に記載した記事があります。テストエンジニアの資格について興味がある方はぜひご覧ください。

テストエンジニアの求人例

テストエンジニアを目指すにあたって、具体的にどういった求人があるのかを知っておいたほうが良いです。

ここでは弊社サービスを参考に、テストエンジニアの求人例を3つ紹介します。※すでに掲載終了の案件がある場合もあります。

決済系サービス基盤構築のテスター

1つ目の求人では決済系サービスのテスターとして、エンジニアを募集しています。

勤務地東京都港区 (赤坂見附駅)
年収300万円~420万円
雇用種別正社員
必要なスキル・Apacheの知識(似た経験でも可)

テスターとしてのエンジニア募集であり、テストシナリオに沿ってOK/NGをつけていくことがメインの仕事になります。

未経験でも応募が可能であるというレベル感の求人です。

クラウド開発のテスター

2つ目の求人ではクラウドサービス(Salesforce)のテスターとして、エンジニアを募集しています。

勤務地東京都千代田区 (有楽町駅)
年収300万円~420万円
雇用種別正社員
必要なスキル・Salesforceの知識
・テスター業務経験

こちらもテスターとしてのエンジニア募集になりますが、一部設計業務にも携わるなど幅広い経験ができる仕事です。

テスターだけでなく違う仕事もやってみたいと思っている方へ、おすすめの求人です。

Salesforceにおいての受入テスト

3つ目の求人ではクラウドサービス(Salesforce)で開発された機能の受入テストをするテスターとして、エンジニアを募集しています。

勤務地東京都新宿区 (新宿駅)
年収384万円
雇用種別正社員
必要なスキル・Salesforce仕様書のレビュー経験
・受入テスト経験・開発経験

こちらは他の会社に開発を依頼して、出来上がってきた成果物が決めた仕様通りにでき上がっているかをチェックする(受入テスト)仕事です。

通常のテスターとは一味違う、受入テストのテスターを実施したい方におすすめです。

テストエンジニアのキャリアパス

テストエンジニアは未経験からなりやすい仕事である反面、いつまでもテストエンジニアのまま居続ける人は少ないです。

テストエンジニアからステップアップしていくキャリアパスとしては、下記5つの職種が挙げられます。

  • スペシャリスト
  • テストマネージャー
  • テストアナリスト
  • プログラマー
  • プロジェクトマネージャー

将来的に自分が進みたい道や興味がある職種を意識して、事前に考えておくと良いでしょう。

テストエンジニアの働き方

テストエンジニアとしての働き方は、下記の4つの働くスタイルがあります。

  • 転職(正社員)
  • フリーランス
  • 派遣
  • 副業

それぞれ特徴があるため、自身がどの働き方をしたいのか考えながら見ていってください。

転職する

1つ目は転職して正社員として働くケースです。

正社員として働く場合は、基本的に入社した企業で長く働くことが想定されているため、基礎から学ぶことができます。

そのため、未経験からテストエンジニアを目指す人はこの働き方がおすすめです。

また、給料ベースで支払いされるため安定した働き方と言えます。

フリーランスとして働く

2つ目はフリーランスとして働くケースです。

正社員などで働いて実力がついてきたら、フリーランスとして働くことができるようになります。

テストとして品質を維持したまま、効率よくテストを行うための技法やテスト実施の方法を提案するなど、即戦略としての力が求められます。

スキルや知識は求められますが、高年収が期待できる働き方です。

派遣で働く

3つ目は派遣で働くというケースです。

IT知識やテスト技法などの勉強はしたが、未経験もしくは経験が短い場合に正社員で雇用されない可能性があります。

派遣社員であれば期間が決まっているため、比較的企業側も雇用しやすいので雇用してもらえる可能性が高くなります。

そのため、まずは派遣社員で企業へ入り経験を積むという人が多いです。

そのあとは、正社員もしくは、フリーランスへ転身することも選択可能です。

副業として行う

4つ目は副業として働くケースです。

自分の本業とは別の副業で、テストエンジニアとして働くのも選択肢の1つになります。

副業で働く場合は、多くの場合指示の仕方が明確であり、役割や責任範囲も限定的にはなりますが、一定のスキルや知識は求められます。

また、本業がシステムエンジニアで働いているのであれば、普段の仕事では得られない新しい知見を得たりの働き方や魅力を体験することが可能です。

未経験からテストエンジニアになる方法

未経験からテストエンジニアになるためには、下記内容を準備しておく必要があります。

  • ITの基礎知識を勉強する
  • プログラミングスキルを身につける
  • プログラマーやテスターで開発経験を積む
  • テストエンジニアとしての志望動機を明確にしておく

順に説明していきます。

ITの基礎知識を勉強する

IT業界未経験であれば、まずはエンジニアに求められるIT基礎知識を身につける必要があります。

ITの基礎知識は本やインターネットサイトなどで勉強できますが、知識的なものは資格を取得しながら勉強するのが最短です。

基礎知識をつけたあとは、システム全体やネットワークなどの知識を獲得しておくとテストエンジニアとして役に立つため、勉強しておきましょう。

プログラミングスキルを身につける

プログラミングスキルを身につけておくことは、テストエンジニアとして受けることができる仕事の幅が広がります。

テストの自動化には簡単なプログラムを書いたり、テストツールを使いこなす必要があります。

プログラミングスキルを身に着けておくことで、これらが容易に習得できる可能性が高くなります。

また、不具合の原因や対応方針を考える必要がある際に、プログラミングができるとソースコードを読むことができ、開発者と一緒に考えることができるようになります。

プログラマーやテスターで開発経験を積む

テストエンジニアに最初からなることはできません。

まずはプログラマーやテスターからはじめて、システム開発を一通り経験して、システムの作り方などを覚えます。

テスターやプログラマーは比較的案件を見つけやすいので経験を積みやすいはずです。

システム開発の業務経験を積んでいくことでプログラミングや、テストに関する知見を得ることができて、自然とテストエンジニアに必要なスキルや知識を身に付けることが可能です。

テストエンジニアとしての志望動機を明確にしておく

テストエンジニアに限らず、未経験の場合は志望動機が重要になります。

未経験はどうしてもスキルや知識が足りていません。

そのため、仕事に対する熱意や意欲、なぜその業界に興味を持ったのかなどを語れるようにしておく必要があります。

この部分については具体的に詳細な内容を記載したり、話ができるほど熱意があると感じてもらうことができるため、より具体的にしておいたほうが良いです。

このように知識やスキルの勉強だけでなく、面接対策もしっかりやっておくことが大事です。

職務経歴書に有利な内容を意識しておく

これまで紹介してきたテストエンジニアに向いている人や必要なスキルを意識して、勉強しておくことで職務経歴書としてはかなり有利になります。

企業がどういったスキルを持っている人材が欲しいのか、自分がその人材に対して何が足りていないのかを具体的にしておくことで、身につけるべき内容がより明確になるでしょう。

そこで明確になった内容を日々の活動や行動で埋めていけば、自然とテストエンジニアに必要なスキルや知識が取得できるようになります。

テストエンジニアに向いている人

テストエンジニアに向いている人の特徴は下記3点が挙げられます。

  • 細かいところまで資料を読み込める
  • 数が多い単純な仕事がきっちりこなせる
  • 適切なタイミングでコミュニケーションが取れる

テストエンジニアは几帳面で細部まで細かく読み取り、実施できることが重要です。

資料を細部まで読み込まないと内容にくい違いが出る可能性がありますし、数が多い作業は途中で面倒くさくなります。

そういったことが丁寧にできる人材は重宝されます。

また、テストは予想しないことも数多く発生します。

そういった事象が発生した際に、適切に報連相ができると作業内容に安心感があります。

まとめ

今回はテストエンジニアの仕事内容と年収および、必要なスキルについてご紹介しました。

テストエンジニアは大変ですが、非常にやりがいのある仕事であり、製品やサービスを世に出すためにはなくてはならない仕事です。

テストエンジニアに興味を持っているのであれば、この記事の内容を参考に目指してみてくださいね。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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