企業はベテランエンジニアにどのようなことを求めているのでしょうか。
これを知るために、ここでは情報産業労働組合連合会がまとめた『ITエンジニアの労働実態調査2017概要』を参照に企業がベテランエンジニアに望んでいることを紹介していきます。
40代のベテランエンジニアに期待する働き方や能力
様々な年齢層のエンジニアがいる企業にアンケート(複数回答可)を行った結果、40代のエンジニアに企業が最も期待していることは「経験に裏打ちされた指導や育成係」でした。
指導と育成を期待すると答えた企業はおよそ7割に上っています。
一方で、「若手と同様に主戦力として働いて欲しい」と答えた企業もやはり7割存在しました。
40代のエンジニアには後進の指導とともに、職場の主力となることが求められていることがわかります。
一方で、「職場のサポート役を期待している」と答えた企業は3割に満たなかったことから、まだサポート人員としては見られていないというのがエンジニアの特徴のようです。
この他、約5割の企業が40代のエンジニアに「社内外での人的ネットワークを発揮して欲しい」「新技術や業界の変化に対応して欲しい」と望んでいることがわかりました。
40代のエンジニアに企業が期待していることは多いようです。
50・60代のベテランエンジニアに期待する働き方や能力
40代のエンジニアとは違い、50代や60代のエンジニアに第一線で働いて欲しいと答えた企業は多くありませんでした。
50代のエンジニアに「主力として働いて欲しい」と答えた企業は約3割、60代に至っては約15%に留まっています。
50代以上のエンジニアに最も望まれているのは「後進の育成や指導」であり、次いで多かったのは「人的ネットワークの発揮」という結果が出ました。
60代でも後進の育成や指導は最も高い割合で望まれていますが、2番目に多く望まれているのは「職場の手助けなどのサポート的な役割」でした。
反対に、50代と60代のエンジニアに対してほぼ期待されていないのは「新技術や業界の変化への対応」であり、50代では約2割、60代では約1割しか望まれていないという結果が出ています。
以上から、40代と50~60代では期待される業務にかなりの違いがあることがわかります。
年代によって期待される仕事内容は違う
同じベテランであっても、企業から求められるものは年代によって異なります。
40代ではまだ第一線に立つことが期待されていますが、50代以降となると指導役やサポート役を望む企業が多いようです。
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この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞