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そもそもAWSとは?

リージョンとは?

リージョンの特徴

リージョンという形をとっている理由
サービスを「リージョン」の形で分離させている理由は、耐障害性と安定性を維持する対策です。 AWSは可能な限り安定で高品質なサービスを、世界中の利用者に届けるために、効率的なインフラ構築を重視しています。 1つの領域で通信が停止した場合、全世界でAWSのサービスが一斉停止したら大混乱が起きてしまいます。一方で地域ごとに独立して運用すれば、一箇所での故障の影響範囲が狭く済み、問題の追及もしやすくなります。アベイラビリティゾーン(AZ)とは

マルチAZの役割
リージョンは、複数のAZを繋ぎ合わせて運用しています。例えば、東京都にある会社が「東京リージョン」を介してAWSサービスを契約しているとします。 万が一、東京リージョンのデータセンターで障害が発生した場合、予めシステムを複数のAZゾーンに分けていれば、システムのダウンタイムが軽減・免除されます。このように、複数のAZゾーンを構えて、安定したサービスを提供し続けるシステムを「マルチAZ」と言います。リージョンの選び方5つ

リージョンの選び方1:会社・業界の規制について確認する
会社員としてAWSのサービスを業務に利用する場合、会社の規制に従ってリージョンを選びます。 会社がまず気にするのはセキュリティです。AWSは高水準のセキュリティ対策があり、利用者もコンプライアンスに従う義務があります。会社所在地に近いリージョンの方が、問題が起きたときに対応を受けられやすいです。 他に気にする点はI/O比や利用料金です。利用料金が安くても、障害が頻繁に起きるリージョンは避けることがあります。リージョンの選び方2:優先するポイントを明確にして選ぶ
リージョンを選ぶ際に、会社の規制が特にないか、あるいは特定の範囲内での選択を許可しているのであれば、利用者はその範囲内で、自分が優先するポイントに基づいて選ぶべきです。 リージョンを選ぶ上でポイントとなる要素としては、サービスの種類・安定性・通信速度(リージョンと利用者の所在地との距離)・コストなどが挙げられるでしょう。リージョンの選び方3:通信の遅延を抑えるリージョンを選ぶ
通信の速度を重視する場合、利用者の所在地に一番近いリージョンが推奨されます。 例えば日本の利用者は東京リージョンを選ぶことが多いです。ただ、東京リージョンは料金が高めなので、比較的安価な米国のリージョンを選ぶこともあります。米国の東海岸よりも日本に近い us-west (西海岸) の方が高速です。 リージョン間の平均レスポンスタイムを計測している「AWS Inter-Region Latency Monitoring」が参考になります。リージョンの選び方4:限定リージョンのサービスを選ぶ
リージョンによって使用可能なサービスに違いがあります。特定のサービスに着目する場合、AWSのリージョン別の製品とサービスの一覧表を確認すると良いでしょう。 AWSのサービスの数は、us-east-1 米国東部(バージニア北部)が一番多く、新しい機能のリリースも、このリージョンが最初に対象となる傾向にあります。ただし、その分バグが発生し、障害が起きる可能性も上がります。リージョンの選び方5:コスト削減
リージョンによって料金が異なります。一番安いのは米国の3つのリージョン (バージニア北部・オハイオ・オレゴン) です。一方で、東京リージョンはそれらより約31%も高いです。 日本にいる利用者に関して言えば、料金が高くてもレスポンスタイムを重視するなら東京を選ぶのが良いでしょうし、コストを削減したい場合は、比較的日本に近い他の国の地域を選びましょう。ただ同時に、選んだリージョンの障害の発生頻度には留意しなければいけません。日本と海外のリージョンの違い

AWSのサービスレベル・種類

リージョンを理解してより効果的にAWSのサービスを利用しよう

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞