2022/03/24

Salesforceのカスタムオブジェクトとは?作り方や注意点をご紹介

 
  

Salesforceのカスタムオブジェクトとは?

標準オブジェクトは、Salesforceに最初から作られているオブジェクトで、取引先、取引先責任者、リード、商談などがあります。 見込み客に商談を持ちかけ、商談を成立させたら取引先となり、取引先責任者が決まるといった流れの顧客管理システムであれば、標準オブジェクトだけを使っても構築できます。 一方、カスタムオブジェクトは、ユーザが一から作るオブジェクトで、ユーザの必要な情報を自由に入れることのできるものです。上記のような流れとは違う企業独自のやり方で顧客管理システムを作るなら、カスタムオブジェクトが適しています。

Salesforceのカスタムオブジェクトの作り方

Salesforceのカスタムオブジェクトの作り方には2通りあり、一から手作業で作成する方法と、ExcelやGoogleスプレッドシートなどのスプレッドシートであらかじめ作成したデータをインポートして作る方法があります。それぞれを詳しくみていきましょう。

一から手作業でカスタムオブジェクトを作成する方法

設定機能を使ってカスタムオブジェクトそのものの設定と各項目が設定できます。

カスタムオブジェクトの設定方法

以下の手順でカスタムオブジェクトの設定ができます。 1. [設定]→[作成]→[カスタムオブジェクト]の順にクリックします。 2. [表示ラベル]、[オブジェクト名]、[レコード名]を入力し[データ型]を指定します。 [オブジェクト名]は半角英数字のみ、[データ型]はテキストか自動採番のみとなります。 [レコード名]は、このオブジェクトのレコードを一意に認識させるための項目の名前です。例えば、取引先オブジェクトでは取引先名になります。 3.[追加の機能]で必要なものにチェックを入れます。このオブジェクトでレポート機能を使いたい場合は[レポートを許可]、活動機能を使いたい場合は[活動を許可]にチェックを入れます。 ここでチェックし忘れても、オブジェクトを作成した後でも設定可能です。 4.[保存ボタン]をクリックします。

カスタムオブジェクトの項目の設定方法

以下の手順でカスタムオブジェクトの項目の設定が可能です。 1. [設定]→[オブジェクトマネージャ]をクリックします。 2. オブジェクト名の一覧が表示されるので、カスタムオブジェクトの名前をクリックします。 3.[項目とリレーション]→[新規]をクリックします。 4.[データ型]を選び[次へ]をクリックします。 5.[項目の表示ラベル][文字数][項目名]を入力して、[次へ]をクリックします。 [項目の表示ラベル]は日本語名で、[項目名]は半角英数文字で指定します。 6.この項目が編集できるユーザのプロファイルを選んだ後、[次へ]をクリックします。 どのプロファイルを選べばよいか分からなければ、変更しなくても後から編集可能です。 7.[保存]をクリックします。この作業を項目の数だけ繰り返します。 項目を連続して追加していきたい場合には、[保存&新規]をクリックします。

スプレッドシートをインポートして作成する方法

あらかじめ用意していたスプレッドシートからインポートしてカスタムオブジェクトを作れます。この場合、項目名だけでなくデータも1つ以上入れておくことで、Salesforceが自動的にデータ型を認識します。 1. [設定]→[オブジェクトマネージャ]→[作成]→[スプレッドシートからのカスタムオブジェクト]の順にクリックします。 2.スプレッドシートを、.xlsx ファイル、.csv ファイル、Google スプレッドシート、Office 365またはドライブから選択します。 3.オブジェクトと項目を定義します。 Salesforceは、スプレッドシートの1行目を項目名として認識し、2行目以下をデータとして扱います。データ型が自動特定できたものは[SALESFORCE 項目種別]に記載されていますが、特定できなかったものは、オレンジの枠線で囲まれているので、すべて指定する必要があります。 4.すべての項目種別を設定した後[次へ]をクリックします。 5.オブジェクトのプロパティを指定します。 [表示ラベル][表示ラベル(複数形)]にオブジェクトの日本語名称を入力します。 [API参照名]にオブジェクト名を半角英数文字で入力します。 6.[完了]をクリックします。 7.最後にインポート結果が表示されるので、確認しましょう。

カスタムオブジェクトの注意点

Salesforceのカスタムオブジェクトを作成する際、いくつか注意すべきことがあります。 1. スプレッドシートからのインポートで、データのインポートがうまくいかない場合があります。インポート結果を見て、インポートされた行が少なければ、インポートウィザードかデータローダで入れることが可能です。 2.スプレッドシートからのインポートで、文字コードを指定する必要があります。Excelの場合は日本語Windowsで、Googleスプレッドシートの場合はUnicode(UTF8)で指定してください。 3.スプレッドシートからのインポートでは、参照項目(他のオブジェクトのデータを参照するための項目)を作成できません。別途インポート後に項目を設定してください。 4.スプレッドシートからのインポートでは、新規のオブジェクトのみ作ることが可能で、既存のオブジェクトへの項目追加はできません。

カスタムオブジェクトで自由度の高い顧客情報管理を

今回はSalesforceのカスタムオブジェクトの作り方を紹介しました。 Salesforceの自由度があがるカスタムオブジェクトを使いこなして、それぞれの企業にあった顧客情報管理システムを構築していきましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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