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「Slack」とは?

Slack社の概要
Slack社は、写真共有サービスFlickrなどを生んだスチュワート・バターフィールド氏が立ち上げた会社です。 同氏が経営していたのはゲーム会社であり、そこから偶然SlackとFlickrが生まれたという驚きの経緯もあります。ビジネスチャットアプリ「Slack」
そんなSlack社が運営するビジネスコミュニケーションアプリ「Slack」は、1,200万以上のDAU(デイリーアクティブユーザー)を誇るツールです。 ビジネス界において、メールに代わる全く新しいコミュニケーション手段として注目されています。SalesforceによるSlackの買収

世界を震撼させた、SalesforceのSlack買収
その買収額は、約277億ドル(日本円で約2.8兆円)です。 世界を震撼させるビジネスニュースとなりました。SalesforceによるSlack買収、その狙いとは?
Salesforceがこのような巨額での買収を行った狙いは、Salesforce製品の価値を向上させる上で、Slackが理想のパートナーであると考えているからです。 その背景と目的を、もう少し解像度をあげて理解しましょう。SalesforceがSlackを買収した背景
SalesforceによるSlack買収の背景には、「Salesforce Customer 360」という構想があります。 「ビジネスをあらゆる方向から、全方位的に支援するビジネスプラットフォームを目指す」というビジョンが『Salesforce Customer 360』です。 営業支援のSalesCloud、マーケティング支援のMarketingCloud、コミュニティ形成支援のCommunityCloud…といったように、ビジネスで用いるツールを全てSalesforceのプラットフォーム上で完結させようという計画です。SalesforceがSlackを買収した目的
つまり、SalesforceがSlackを買収した目的は、Salesforce Customer 360の中の社内コミュニケーションの要素を、Slackで果たそうとしているということです。 今回の買収によって、Salesforce製品のコミュニケーション部門を大幅に強化し、Salesforce社の競合であるMicrosoft社のTeamsに対抗していく狙いがあるといわれています。「Salesforce × Slack連携」の必要性

「Salesforce × Slack連携」によってできること

Slack上で、Salesforceのレコードを検索・共有する
Slackのチャット画面から、Salesforceの標準オブジェクトのデータを検索し、共有することができるという機能です。 ・アカウント ・ケース ・Contact ・責任者 ・商談 ・タスク 以上6種類の標準オブジェクトの値をSalesforceから呼び出すことができます。Slack上で、Salesforceのレコード更新を通知する
Salesforce上でのレコード更新があった際に、Slackの任意のチャンネル上に通知を飛ばすことができる機能です。 この機能によって、Salesforceレコードが各営業マンに割り振られた際、瞬時にSlackにアラートを飛ばすことができるので、非常に便利な機能です。 Salesforceエンジニアとしてこちらの機能をしっかりと理解し、実装することで会社に大きな生産性向上をもたらすことができます。Slack上のメッセージを、Salesforceレコードに反映する
こちらの機能は上記とは逆に、Slack上でのやり取りを、Salesforceのレコードへと反映することができる機能です。 営業マンが上司やチームに対し、営業結果や訪問結果をSlack上で報告するようなオペレーションになっている場合は、その報告メッセージが自動でSalsforceへと連携されるため、再度同じ内容をSalesforce上で入力する必要がなくなるという非常に便利な機能です。 こちらも忘れずにきちんと把握しておきましょう。「Salesforce × Slack連携」の方法

SalesforceとSlackは必ず連携させよう

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞