2021/05/26

AWSユーザーの代わりにAWSクラウドを運用・保守・監視するAWS MSPとは?

 
  

AWSクラウドの運用・保守・監視を代行するAWS MSPとは?

AWS(Amazon Web Services)は、アマゾンの代表的クラウドサービスです。 AWSクラウドには、コンピュータやネットワークを含めたさまざまなパーツがあり、それらが仮想環境VPCで結ばれているサーバーレスサービスとなっています。 こうしたAWSクラウド全体に関係するAWSソリューションを、ユーザーに代わって円滑に運用・保守するのが、AWS MSP(マネージドサービスプロバイダー)です。 これから、AWS MSPが提供する、AWSマネージドサービスの仕組みと導入のメリットについてお話ししたあと、AWS MSPプログラムについてご紹介していきます。

AWSをユーザーに代って運用するAWSマネージドサービスとは?

AWSクラウドを大規模に展開しようとする場合、クラウド運用についてのトレーニングをはじめ保守・点検までのサポートが必要となり、ビジネスに集中するためにAWSを導入するという本来の目的が達成されないことが想定されます。 AWSマネージドサービスは、ユーザーに代わってAWSを操作することによって、セキュリティやコンプライアンスを保ち、コスト低減を実現させながら、クラウド全体を円滑に運用するサポートサービスです。 これから、AWS MSPが提供する、AWSマネージドサービスの仕組みと導入のメリットについてお話ししていきます。

AWSマネージドサービスの仕組みは?

AWSマネージドサービスは、設計、移行、運用のプロセスから構成されます。 設計プロセスは、あらかじめガバナンス、セキュリティやコンプライアンスのレベルが決められ、VPC上で、複数のアカウント階層、ランディング・ゾーンを運用するために、ユーザーが思い描くアウトプットからさかのぼって進められます。 AWSへの移行プロセスは、設置済みのアプリケーションが希望のワークロードに見合う環境を提供するうえで、セキュリティとコンプライアンスを達成できるのかを確認するために、最小限にコード内部構造を変えるリファクタリングアプローチによって進みます。 運用プロセスは、ユーザーのAWS環境が移行後のビジネスを実現できるのかを確認するために、自動化されたインフラストラクチャを持つエンタープライズクラウド運用モデルと、熟練したクラウドエキスパートとの協働で実現されます。

AWSマネージドサービス導入のメリットは?

AWSマネージドサービスの導入によって、セキュリティとコンプライアンスの強化を伴った、クラウドへの速やかな移行という大きなメリットがもたらされます。 それぞれ具体的にお話ししていきます。

セキュリティとコンプライアンスを強化します

セキュリティとアイデンティティの境界を幅広くすることで、AWSクラウドへの外部から不正侵入しにくくするために、段階的なプロセスを提供し、HIPAA、HITRUST、GDPRなどのコンプライアンスプログラムの要件に準拠した機能を提供します。 このプロセスには、Active Directoryとの統合、セキュリティの継続的なトレーニング、ユーザーによるマッピングの制御などが含まれます。 AWSでの厳密な管理が前提とはなりますが、ユーザーとセキュリティのポリシーが強化されることによって、ソリューションやアプリケーションを構築する場面では、任意の開発アプローチが可能になるのです。

速やかにクラウド移行が進みます

AWSマネージドサービスは、大企業で実証済みの動作環境を提供することにより、通常数か月かかる本番ワークロードでも数日でAWSに移行させることができます。 クラウド移行におけるリファクタリングアプローチには、パートナーやAWSプロフェッショナルサービスとの協力が不可欠で、AWSマネージドサービスでは、セキュリティとコンプライアンスを達成するためのアプリケーション修正を必要最低限にします。 AWSマネージドサービスによって、イレギュラーな障害の検出やアラート発出など、移行後のクラウド環境を維持するための対応が進められることから、社内のリソースはビジネスに集中することができるのです。

イノベーションの前に立ちはだかる壁を取り除いてくれます

AWSマネージドサービスのDevOpsは、これまで開発機能と運用機能に高く築かれていた壁を取り除いただけでなく、品質管理機能やセキュリティ機能とも協力して、開発からデプロイをはじめ、クラウド全体のアップデートまでの時間を大幅に短縮します。 このことは、各機能メンバーたちがほかの機能の業務を見ることができるため、全体的な技術の向上につながり、またいろいろな視点で構築されたベストプラクティスから、システムの自動化が進められます。 こうして、セキュリティやコンプライアンスが高く維持された環境でアプリケーション開発に集中できるため、イノベーションがさらに加速することになるのです。

AWSマネージドサービスを提供するAWS MSPプログラムとは?

ここまで、AWSマネージドサービスの仕組みと、導入したときのメリットについてお話ししてきました。 AWS導入と運用を円滑に進めるために、AWSマネージドサービスを提供するAWSパートナーネットワーク(AWS Partner Network:APN)コンサルティングパートナーをいち早く見つけることが重要になります。 AWS MSP プログラムは、このAPNコンサルティングパートナーを認定するためのプログラムです。 ここからは、APNの役割とAWS MSPプログラムのプロセスをお話しし、このプログラムを採用する意味合いについてご紹介します。

APNとは?

AWSには、AWSを利用してビジネスを進めているユーザーのほか、AWSユーザーのためにソリューションやサービスを構築・提供しているAWSコンサルティングパートナーがいます。 APNとは、世界中に数万人規模で存在する、AWSコンサルティングパートナーのコミュニティです。 AWSには、ビジネス、技術、マーケティングについて有益なサポートを行うという大きな役割がありますが、AWSコンサルティングパートナー自身がAWSのサービスを構築、マーケティング、販売できるよう支援することによって、この役割を果たすことができます。 また、AWSコンサルティングパートナーは、AWSユーザーである企業がクラウドへの移行を促進できるように、AWSの多岐に亘るサービスを最大限に利用したサポートを展開しています。

AWS MSPプログラムのプロセスは?

AWS MSPプログラムではMSP検証チェックリストにしたがって、AWSユーザーのサポートに必要な能力が備わっているかどうか、第三者監査機関で監査を受けます。 この監査ではAWSに関する知識はもちろん、ビジネスの健全性を保つために必要なソリューション設計能力やセキュリティに関する知識などが問われ、Advanced TierおよびPremier Tierと評価された場合に、AWS MSPパートナーとして認定されるのです。

AWS MSPパートナーの役割とは?

AWS MSPパートナーは、クラウド導入のあらゆるステージにおいて、複雑なビジネスニーズを満たすソリューションを提供し、1)計画と設計、2)構築と移行、3)実行と運用、4)最適化という4つの主要領域でビジネスを宣伝し成長させる役割を担います。 AWS MSPパートナーとして従事することにより、サポートにあたるユーザーやAWSからはもちろん、業界やアナリストからの認知度が大きく向上し、またAWSをベースとしたビジネスの広がりからイノベーションが創出されるという、まさにWIN-WINの状況が生まれることでしょう。

AWS MSPプログラムは、AWSマネージドサービスをAWSユーザーに提供します!

ユーザーが思い描いているアウトプットを実現するために、AWSマネージドサービスを導入することによって、セキュリティとコンプライアンスの強化を伴った、クラウドへの速やかな移行が可能となります。 AWSマネージドサービスが信頼される理由は、このサービスを提供しているAWS MSPパートナーが第三者の厳しい審査で認定されており、クラウド導入のあらゆるステージにおいて複雑なビジネスニーズを実現するソリューションを提供し続けているからに他なりません。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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