2021/04/27

「New Relic for AWS」とは?その特徴5つと導入方法についても解説

 
  

「New Relic for AWS」とは?


New Relic for Amazon Web Services は、AWSであらゆるクラウドメトリクスを測定できる便利なプラットフォームです。

New Relicを導入することにより、クラウドやオンプレミス、コンテナからマイクロサービスといった事柄をダッシュボードにまとめてリアルタイムで監視、AWSデータの取得ができます。それらの機能において高いパフォーマンスを発揮できるのが強みです。

このNew Relicは、クラウドからオンプレミスまで環境を問わず採用されています。問題解決のために必要なデータの収集に優れたパフォーマンスを発揮しているのです。AWSにおいても導入できます。

収集するデータはアプリケーションやインフラストラクチャーだけではなく、ユーザ推移からAWSのコストなど幅広いものです。それをダッシュボードにまとめて柔軟にアラートを設定できます。可視性に優れているのもまたNew Relicの強みです。

New Relicとは?

クラウドメトリクスから潜在的なものも含めたあらゆる指標の可視化を最適に実現する「可観測性プラットフォーム」の名称であり、またプラットフォームを提供している会社自体の名称です。

New Relicの可観測性プラットフォームはAWSに限らず、他のクラウド、オンプレミス、ハイブリッドなど、多くのサービス向けに提供されています。

具体的なAWS以外におけるNewRelicの導入事例を挙げると、MicrosoftAzureやGoogleCloudのようなクラウドサービスで優れたパフォーマンスを発揮しているのです。

「New Relic for AWS」の導入事例は?

ドワンゴなどといった数多くの企業が、長年にわたり利用しています。「New Relic for AWS」がクラウドメトリクスの取得とデータの監視に優れたパフォーマンスを発揮することから、多くの利用者から支持を集めているのです。

具体的にドワンゴの事例を挙げると、エンドユーザーの状態や問題を可視化が困難という課題がありました。「New Relic for AWS」の導入により、原因追及や障害対応時間の大幅な削減に貢献し、開発から展開までのスピードが大幅に向上したのです。

「AWS New Relic」の持つ特徴


様々なクラウドメトリクスをダッシュボードに集約、リアルタイムに監視し、分析のためにアラームを設定して受け取るといった機能を持つのが「New Relic for AWS」です。

ここでは、その有用性について、主な特徴を5つ挙げて詳しく紹介していきます。

特徴1:ホスト (Amazon EC2 を含む) のリアルタイム表示

「New Relic for AWS」は Amazon EC2 などホストのインスタンスのリストを自動でスクラブし、リアルタイムで正確な情報を表示します。

Amazon EC2 の持つ価値の1つとして挙げられるのは、手掛けているタスクを常に適切な数とするため、インスタンスの数を継続的に自動で調整する機能を持つことです。アクセス急増に対応するだけの処理能力を追加してくれるため、機会損失を避けられます。

監視プラットフォームはAmazon EC2の特徴に対応できることが重要です。適切に対象を調整することによって、収集する情報を最適な状態に保つことができます。そのためには常に変化する対象に自動で対応できる機能が求められるのです。

「New Relic for AWS」を導入し自動にスクラブさせることで、インスタンスが自動調整されるごとに必要となる監視プラットフォームの設定変更に対応することができます。

特徴2:ダッシュボードとアラームのカスタマイズ

必要とするデータへのアクセスを最適化するため、ダッシュボードとアラームのカスタマイズができます。

過不足のない情報の収集にフォーカスしてダッシュボードをカスタマイズすることにより、表示されるデータが最適化されるのです。また、アラートをカスタマイズすることで、パフォーマンスに影響するデータを絶え間なく適切でスピーディに把握できるようになります。

これらのカスタマイズや自動調整により、Amazon EC2 エコシステム全体を常に監視できるのでパフォーマンスの向上につながるのです。

特徴3: AWS サービスコストの監視

コスト予測のダッシュボードにより、AWS サービス利用によるコストへの影響を可視化して監視できます。

AWSの従量使用について監視することは、コスト管理において重要です。不意のサービス使用量増加が発生すると、コストもまた急増するリスクがあります。成長が急速なサービスにおいては、正確で最新のデータに常時アクセスできることがなおさら重要です。

「New Relic for AWS」はコストへの影響を可視化できることから、サービスをとりまく環境の変化が激しくても適切に従量使用の調整に必要となるデータを取得できます。

特徴4:適切な属性の設定により効率性を向上

「New Relic for AWS」はAWSの様々な属性から、常に最適なものを抽出できます。

アベイラビリティゾーンなどAWSの属性は多くのものがありますが、実際に必要とされる情報はサービスが扱うデータと関係があるものです。「New Relic for AWS」はカスタムタグなども用いて常に適切な属性を対象とすることにより、利用者に必要なデータだけを提供できます。

対象とすべき属性がわからない時でも、「New Relic for AWS」はその特定に貢献するサービスです。収集したデータから分析を進めることにより、属性間の関係性を明らかにして課題の解決につながります。

特徴5:AWSへの移行で可視性が向上

AWSへの移行に「New Relic for AWS」はパフォーマンスを発揮し、可視性を向上させることで課題解決に貢献します。

New Relicがクラウドメトリクスの可視化に優れていることから、AWSへの移行時に「New Relic for AWS」を導入することで、重要な依存関係を把握するのにヒントを得られるのです。

「New Relic for AWS」はアベイラビリティゾーンからアプリケーションまで幅広くメトリクスを監視できます。ドワンゴはAWSへの移行により「New Relic for AWS」が依存関係を可視化して、課題であったパフォーマンスの向上を達成できました。

「New Relic for AWS」の始め方


Amazonから同社とNew Relic社によるクイックスタートの手順が公開されています。「New Relic for AWS」をデプロイすることにより、すみやかにデータを監視し、アラートを受け取ることが可能です。

New Relicでの手続き

「New Relic for AWS」のデプロイについて、現在はNew Relicでアカウントを作成して、有料版を採用するかあるいは無料トライアル版を選べます。

トライアル版においては、データ量、ユーザ数、トランザクション数といったものに上限が課されることから、規模や費用などに応じて適切なサービスを選択することが重要です。

AWSの費用に与える影響

データ収集を適切に行うため、「New Relic for AWS」ではCloudWatchAPIに依存します。よってCloudWatchAPIの利用に応じたコストが発生します。

CloudWatchAPIの使用量が無料の範囲内である限りはコストを増加させることなく運用が可能です。よって「New Relic for AWS」の収集するデータを適切に選択することにより、コストの最適化ができます。導入によるリソース使用量の増加に留意することが重要です。

「New Relic for AWS」をうまく活用しよう!


「New Relic for AWS」は、あらゆるクラウドメトリクスを測定できる優れたプラットフォームです。本記事では、「New Relic for AWS」の持つ5つの特徴について紹介し、また「New Relic for AWS」の始め方についてお伝えいたしました。

あなたの利用用途に応じて「New Relic for AWS」を上手に活用してみましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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