2021/04/26

AWSソフトウェア開発キットAWSSDK(SoftwareDevelopmentKit)for.NETについて紹介

 
  

.NETアプリケーションの構築に役立つAWS SDK for .NETとは?


Amazonの代表的クラウドサービスAWS(Amazon Web Service)では、高いセキュリティの下で、データの収集、処理の運用とともに、運用状況の監視から分析、トラブル時の対応まで、一貫したサービスが提供されています。

また、AWSでは、JavaScriptをはじめ、Python、Node.js、.NETなどいろいろなプログラミング言語を使って、アプリケーションを構築することができます。

AWS上でのサービスを.NETベースで機能的に構築しようとしているシステム開発者のサポートをするのが、これからお話しを進めるAWSソフトウェア開発キットAWS SDK(Software Development Kit)for .NETです。

これから、AWS SDK for .NET について見ていきましょう!

AWS SDKとは?


AWSには、プログラミング言語を選択してアプリケーションを構築するための、共通なツールであるAWS SDKが用意されています。

AWS SDKは、それぞれの言語固有のAPIとライブラリを提供し、統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)を使って、AWS上でアプリケーションを構築してくれます。

ここでは、AWS SDKについて少し解説し、次の章では.NETをベースとしたAWS SDK for .NETについてご紹介します。

アプリケーション構築のためのAPIとライブラリとは?

アプリケーションの構築には、それぞれの言語固有のAPIとライブラリを提供することが必要です。

ここでいうAPI(Application Programming Interface)とは、あるプログラム機能の汎用性を高めて、他のプログラムでも利用できるようにしたものです。

また、ライブラリとは、この複数のAPIを繰り返し使えるような形でひとまとまりにしたものをいいます。

Amazonでは、効率よくクラウド上でのアプリケーションを構築し、クラウドサービスを円滑に運用するためにAPIとライブラリを提供しているのです。

アプリケーション構築の基盤となる統合開発環境とは?

AWS上でアプリケーションを構築する統合開発環境とは、AWS Cloud9に代表されるような、ブラウザだけでコード化、実行、デバッグができる環境をいいます。

AWS Cloud9には、コードエディタ、デバッガ、ターミナルが含まれていて、AWSでハンドリングできるJavaScript、Python、PHPなどのプログラミング言語に必要なパッケージが、あらかじめ用意されているために、高い評価を得ているものです。

また、AWS Cloud9には、以下の利点があります。

・AW Lambda関数をローカルやリモートでハンドリングでき、AWSへアップロードする機能を持つことで、サーバーレスシステムのサポートが可能です。
・簡単に開発環境を共有でき、リアルタイムで他のプログラマーとのダブルプログラミングが可能です。

.NETアプリケーションを構築するためのAWS SDK for .NETとは?


AWSでは、ハンドリングしているプログラミング言語について、簡単にアプリケーションが構築できるツールが用意されています。

ここでは、.NETでアプリケーションを構築するAWS SDK for .NETについて、具体的に提供されるAPIとライブラリを中心に、具体的な構築の仕組みについてご紹介します。

AWS SDK for .NET を使えば、AWSのサービスの中で、コストパフォーマンス・信頼性がともに高いAmazon S3(Simple Storage Service)やAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)を使った、.NETアプリケーションを構築することができます。

.NETでアプリケーションを構築するために必要なものは何か?

.NETでアプリケーションを構築するために、.NET固有のAPIとライブラリが一括して提供され、認証情報の管理、汎用性を高めるためのデータ形式変換や、システム利用の優先順位付けなどが行われます。

Framework内でアプリケーションを構築するプログラム言語.NETは、AWS SDK for .NETを通じていろいろなAWSのサービスを組み合わせることによって、アプリケーションの構築を可能にしています。

これは、ジグソーパズルを一つ一つの小さいピースから組上げるのではなく、オブジェクトごとにあらかじめ作られたブロックを組み合わせるイメージに似ています。

それでは、AWS SDK for .NETチームの選手たちをご紹介しましょう!

Amazon S3(Simple Storage Service)

Amazon S3は、ユーザーのデータレイク、Webサイト、モバイルなどから流れてくるテキスト、画像や動画あるいはログデータなどを、ユーザーが規定したルールでデータを保管するストレージサービスです。

Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)

Amazon EC2は、いろいろなOSのインスタンスに応じて、柔軟にスケーリングできる仮想環境をクラウド内で提供し、あらかじめ指定されたリクエストに応じたアウトプットを実現できるサービスです。

AWS IAM(Identity and Access Management)

AWS IAMは、AWSへのアクセスを安全に管理するために、個別にセキュリティが設定されている認証情報(暗号化によるアクセスキー、パスワードなど)によって、厳密なアクセス権限に基づくユーザーグループを作成します。

Amazon SQS(Simple Queue Service)

Amazon SQSは、異なるアプリケーション間でデータを転送できる、メッセージキューイングサービスです。

一旦送信側でも受信側でもない第三者機関のサーバーにプールして、送受信側のタイミングが合ったときにやり取りすることも可能です。

AWS Fargate

AWS Fargateは、Amazon ECS(Elastic Container Service)とAmazon EKS(Elastic Kubernetes Service)でコンテナを実行するサーバーレスコンピューティングエンジンです。

実行するタスクとポッドごとに、独立した開発環境が使われるので、アプリケーションの設計段階からセキュリティが保たれます。

Amazon EKS(Elastic Kubernetes Service)

Amazon EKSは、AWSとオンプレミスで運用されるマネージドKubernetesサービスです。

コンテナ化されたアプリケーションを、デプロイおよび管理できるKubernetesアプリケーションをコントロールします。

Amazon CloudWatch

Amazon CloudWatchは、ログ、メトリクス、イベントから成るモニタリングデータと運用―データを収集および監視することで、異常を検知するとともに、システム全体の変化に応じたリソースの使用率を最適化します。

また、運用ログや異常ログを分析し見える化することにより、自動的にトラブルシューティングを施して、システム全体の健全性を保ちます。

Amazon DynamoDB

Amazon DynamoDBは、キー値とデータおよびドキュメントを格納するデータベースで、どのようなビジネスケースにおいても高速かつ柔軟に対応できます。

Amazon DynamoDBには、グローバルテーブルが備えられていて、分散したAWSリージョンに特有のレプリカを作るため、ローカルで高速にアクセスすることが可能です。

また、Amazon DynamoDB用Kinesis Data Streamsで大量の画像や動画をハンドリングすることができるため、ゲームや動画サイトなどのエンターテインメント分野で幅広く使われています。

AWS Lambda

AWS Lambdaは、ユーザー自らがVPC上のサーバーの設定や運用管理をすることなく、ユーザーのリクエストに応じてコードを実行できるサーバーレスサービスで、実際には、データ処理、ファイル処理、機械学習などで使われています。

AWS SDK for .NETはシステム開発者の強い味方です!


AWSクラウドで繰り広げられているサービスの運用データやログデータをタイムリーに収集し、クラウドの健全性を保つためのデータ分析と見える化、アラーム発出の閾値設定とトラブル対応までを、全体的にAWS SDK for .NETがサポートします。

AWS SDK for .NETは、AWSのサービスの中でコストパフォーマンス・信頼性がともに高い、Amazon S3やAmazon EC2を含めた.NETアプリケーションを構築することができます。

さあ、AWS SDK for .NETを強力なワンチームとして、システム開発を進めていきましょう!

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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