2021/03/15

Salesforce Opportunityとは?Opportunityの概要や機能をご紹介

 
  

Salesforce Opportunityとは?

Salesforce Opportunityとは、Salesforceにおける標準オブジェクトの1つである、「商談」オブジェクトを指します。 この商談オブジェクトのAPI参照名(=プログラム上のオブジェクト名)が、””Opportunity””となっています。

商談(Opportunity)の概要

Salesforceの「商談」オブジェクトでは、主に顧客との商談の情報を管理できます。 この「商談」オブジェクトを使用することで、「顧客単位で、どの商談がどれだけ進捗しているのか、は受注の確度は高いのか低いのか、見込める売上額は」、といった情報をデータとして表現できるため、社内やチーム内での営業活動の可視化が期待できるでしょう。

商談を使用できないユーザライセンスについて

主に以下のライセンスが付与されているユーザは、「商談」オブジェクトを使用できません。 ・Lightning Platform ユーザライセンス ・Chatter ユーザライセンス(Chatter External、Chatter Free、Chatter OnlyもしくはChatter Plus) ・Lightning Platform Starterライセンス 他にもいくつかありますが、詳細はSalesforceの公式ヘルプサイトを参照して下さい。 「商談」オブジェクトを使用するユーザに対しては、基本的にはSalesforceライセンスを付与して運用すると良いでしょう。

商談のフェーズ管理について

「商談」オブジェクトでは、現在の商談がどれだけ進捗具合を管理できる機能があります。 Salesforceの標準設定として、商談データの画面上では、このフェーズの進捗度を、矢羽のイメージで視覚的に表現しています。 この表現にあたっては、「状況」という選択リスト型のSalesforce標準項目と、その項目値を基として作成する「セールスプロセス」と呼ばれる機能の設定が必要となります。 ※「状況」項目では、各選択肢には””確度””と呼ばれる、フェーズの進捗度をパーセンテージで表現するための設定もでき、別の標準項目である「確度」という項目で表現します。

商談データのコピーについて

商談データのコピー操作には、主に以下の2つがあります。 1.コピー 2.関連情報と共にコピー

1.コピー

「コピー」をすると、商談データのみコピーされます。 ある商談データを「コピー」した場合、そのコピー対象の商談データに紐付いている見積データや商談商品データはコピーされず、商談データのみコピーされます。つまり、コピーした商談データには、見積データや商談商品のデータ等が紐付いていない状態となっています。 この操作については、他のオブジェクトでも操作できる「コピー」と同様の操作ができると理解しておくと良いでしょう。

2.関連情報と共にコピー

「関連情報と共にコピー」をすると、コピー元の商談データに紐付いている以下のデータも併せてコピーが作成されます。 ・取引先責任者の役割データ ・商談商品データ ・スケジュール商品 何かしらの商談商品データが紐付いている商談データに対して「関連情報と共にコピー」をすると、商談データと併せて商談商品データも併せてコピーが作成されます。 つまり、コピーした商談データにも、コピー元の商談データと同様に、商談商品データが紐付いている状態となっています。 セット商品や定期販売する商談がある場合、その都度商談データを作成して運用したいという場合等に、この機能を活用できるでしょう。

見積データとの同期時の挙動について

見積データと商談データを同期すると、見積データ側の情報が、商談データ側へ反映され、双方向で、編集した内容が自動で反映される状態となります。 商談データの子データとして、見積のヘッダー情報を管理する「見積」オブジェクト、その見積に含まれる明細データを管理する「見積品目名」オブジェクトが標準機能として提供されています。 主にこの同期の操作は、受注(=顧客の承認を得た)となった際の見積データ側で操作します。 この同期の操作時に、見積データ側の情報(主に見積の金額)が商談データ側へ、見積品目名データ側の情報(主に明細に表示する商品データ)が商談商品データ側へ反映されます 以後同期している状態においては、この双方で編集した内容が、常に両者へ反映される状態になります。

商談データ削除時の挙動について

商談データを削除すると、紐付いている見積やToDo等のオブジェクトデータや添付ファイルも併せて削除されます。 一度削除した商談データを復元した場合は、その削除された紐付いていた見積やToDo等の関連データも併せて復元されます。 ※Salesforceの標準機能として、一度削除したデータについては、削除日から15日以内であればごみ箱から復元できます。 また、商談データを削除した際、商談データの親オブジェクトである取引先データや取引先責任者のデータは、併せて削除されない点に注意しておきましょう。

Apexでのコード例

Apex等のプログラムコードにおいて、「商談」オブジェクトのデータへアクセスする際には、API参照名である””Opportunity””を使用します。 例として、商談データを全件削除するApexでのプログラムコードを、以下に示します。 ※開発者コンソールの「Execute Anonymous ウィンドウ」にてコードを入力し、処理を実行できます。
Opportunity[] opp = [SELECT id FROM Opportunity];
delete opp;

商談オブジェクトを積極活用しよう!

今回は、Salesforceの標準オブジェクトの1つである商談オブジェクト(Opportunity)について、機能や使い方について紹介しました。 日々の営業活動における商談の記録や、そこで発生したタスクの管理ができ、また、営業担当者を引き継ぐ際にも以前の商談の情報が画面上から一目で把握できるようになるため、是非活用できるようにしておきましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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