2021/04/9

総合開発環境を導入するメリットとは?おすすめの総合開発環境(IDE)12選

 
  

総合開発環境(IDE)とは何のこと?


統合開発環境(IDE)とは「Integrated Development Environment」の略です。プログラムのソースコードを書くためのエディタやプログラムを生成するコンパイラ、コードチエックにより不正を発見・修正するデバッガなどのツールを統合した環境のことです。

ここでは統合開発環境(IDE)を詳しく紹介しましょう。

フレームワークとの違い

総合開発環境(IDE)とフレームワークの違いは、IDEの場合は開発環境全体が提供されている形態です。しかし、フレームワークプログラムを作成する工程で、ブロックを作成者が自由に組み合わせて作成可能なひな型のような環境となります。

総合開発環境(IDE)を導入する6つのメリット


総合開発環境(IDE)は規模が大きい開発案件などで導入する状況が多くなってきていますが、大きな要因はチーム内でリソースの共有や製造工程でのさまざまな機能の豊富さがメリットとされ好評価を得ています。

ここでは、6つの機能を詳しく紹介しましょう。

1:作業効率の向上に繋がる

総合開発環境(IDE)を使用することにより、組み込まれているエディタを使用するとコーディング機能を補填してくれます。そして、コーディング中の使用可能メゾットの表示、コンパイル前の構文誤り通知などの機能により開発効率がアップします。

2:開発前の準備の手間がかからない

総合開発環境(IDE)はクラウドとインストール仕様の2種類があり、クラウド仕様は開発前の環境設定は不要でインストール仕様はエディタ、コンパイラや環境の準備が不要ですので開発前の手間はほとんどかかりません。

開発工程に入る前作業には、総合開発環境(IDE)のどれを使うかの検討作業、環境構築作業、設定作業などがあります。この作業は非常に重要で、ここできちんと環境が整っていないといざ工程に突入した後で不具合や手戻りの原因とも成りかねない重要な作業なのです。

3:チームでの開発が可能となる

総合開発環境(IDE)の全部に共通することではありませんが、種類によってチーム内モジュールやソースコードをチーム全体で共有ができ、各ソースなどの管理が一元的に実施可能となります。

開発プロジェクトとほとんどの場合が中規模や大規模の開発チームとなります。数人規模のチームと違いこのような規模となると、アプリや工程毎にメンバーに振り分けての作業になります。チームメンバーとの共有や一元管理が必要不可欠となります。

4:プログラミングを効率的にできる

総合開発環境(IDE)にある「リファクタリング」機能は、コード変数を変更する必要が発生した時にこの機能を使うと、開発が進んでいる状況でも1箇所を変更するだけで関連する箇所をすべて自動的に変更してくれるので後戻りがなく効率的に開発工程が進みます。

もしこの機能がなければ、変数に変更が発生した場合すべての変数をチエックしながら変更を実施することになるので、莫大な稼動をようする状況に陥ります。開発者にとっては非常に便利な機能です。

5:構文のエラーを防ぐことができる

総合開発環境(IDE)で構文のエラーを防ぐための機能は「コード解析」で、入力した構文に誤りがある時、入力ミスによるクラスの指定を瞬時にエラー表示で知らせてくれます。

この機能は、コンパイル前でも発見、知らせてくれますのでエラー防止とコンパイル作業の効率化も合わせて実現します。

6:入力補完が利用できる

総合開発環境(IDE)には、入力コードを補完してくれる機能でエディタによりコード入力中に自動的にコードに対応したメゾットやフィールドを表示してくれ、タイピングで全部入力する必要がないので手間がはぶけてヒューマンエラーも防止します。

開発工程で多いと言われているのが、エラーによる手戻りです。中でもヒューマンエラーが大きい割合を占めています。特に最終工程でのエラーなどはプロジェクト進捗に致命的な打撃を与えます。なにより、ヒューマンエラー防止は大きな役割を果たしています。

おすすめの総合開発環境(IDE)12選


総合開発環境(IDE)で開発者によく使用されている使い勝手がよいです。普及しているおすすめ製品、XcodeやEclipse、IntelliJ IDEA、Android Studioなど12個を紹介しましょう。

1:Xcode

XcodeはApple製品の開発のため提供されている総合開発環境(IDE)です。iOSやmacOSで動作可能なアプリの開発工程で使用可能です。

2:Eclipse

EckipseはIBM社で製造された総合開発環境(IDE)は世界中で多くの開発者に使用されております。多言語も対応可能やインストールは不要、環境設定の自動化などの特徴があります。

3:IntelliJ IDEA

IntelliJ IDEAは多くの言語で使用可能な総合開発環境(IDE)です。JavaやKotlion、Scala、TypeScript言語などが対応し、支援機能や生産性向上デザインが特徴となっています。

4:Android Studio

Android Studioはスマートホンやタブレットに搭載されるAndroidアプリ開発で使用される総合開発環境(IDE)です。特徴はフレームでも使用可能やJava、C言語などの開発にも対応し効率が良いと言われています。

5:Oracle Driveloper

Oracle JDeveloperはOracle社がJava言語専用として提供している総合開発環境(IDE)です。ライセンス料は発生せず無料で使えるのでOracleデータベースと接続する開発では重宝されています。

6:Aptana Studio

Aptana StudioはEclipseを元に製造されたライセンス料無料の総合開発環境(IDE)です。開発の基本機能として構文ハイライトやコード補完とともにプラグイン拡張など効率的な開発作業が可能です。

7:Visual Studio

Visual StudioはMicrosoft社が製造した総合開発環境(IDE)で、ほとんどの方がご存知のMicrosoftのWindowsやスマホ、タブレットのAndroid、iOSをはじめweb系アプリケーションやクラウドアプリに至るまであらゆる製品の開発に使用されています。

業界では「ほとんどのアプリ開発に対応している環境」と絶賛されており、Windowsで開発を実施するには必ず必要とも言われています。

8:AWS Cloud9

AWS Cloud9 はクラウド型の総合開発環境(IDE)で、クラウド型のためインストールや動作環境の設定が一切不要、JavaやPHP、Ruby、C言語などに対応する特徴を有しています。

また、Cloud9はCodeStarと統合が図られているのでアプリをデプロイするのに使用するツールを提供しています。

9:SharpDevelop

SharpDevelopはオープンソースの.NET Framework用に開発された総合開発環境(IDE)です。対応はVisual Basic.NET、IronRubyやC言語など、対応OSはWindows、ライセンス料は不要となっており日本語への翻訳もされています。

10:PyCharm

PyCharmはJetBrains s.r.o.社の総合開発環境(IDE)です。Python用として提供されコード解析や構文エラー表示などの機能を有しているライセンス版の製品です。

11:XAMPP

XAMPPはApache Friends社によって開発された総合開発環境(IDE)です。ライセンス料が不要、ApatchやPHPサーバとの対応などサードパーティー開発環境が簡単に構築できる特徴を有しています。

12:Net Beans

NetBeansはSunマイクロシステムズが製造した総合開発環境(IDE)です。Java開発用に提供されたオープンソースのためJavaの開発はもとよりC言語、html、PHPなどにも対応し、Eclipseと似た仕様となっています。

有料と無料総合開発環境の違いは?


総合開発環境(IDE)で提供されている製品には「無償版」と「有料版」があり、無料版なので何か欠陥があるというわけではありません。

しかし、大きな違いは機能面で無料版には搭載されてないが有料版は充実している、機能の追加も可能など充実している部分でしょう。

ライセンス料がいらないから無料版で構わないという方もいるでしょう。開発初心者とか学習用に開発完了を構築される方は無料版で充分です。しかし、開発中級や上級者の場合には機能的に物足りなさを感じる方もいらっしゃるのも事実です。

無料版の製品によっては、言語の対応が限定や商用の利用に制限があるなど開発工程でいろんな弊害が発生することもあります。あくまで、使用する方の状況や開発環境でどちらを選択するか決定されるのが良いでしょう。

総合開発環境を導入する事で作業効率が上がる


総合開発環境(IDE)の導入によって開発工程の作業効率が上がると言われているのは、主に次の理由です。

「組み込まれたエディタ使用により作業時間の削減」、「開発前の準備の手間がかからない」、「チームでの開発が可能となる」、「構文のエラーを防ぐことができる」、「入力補完が利用できる」があります。

ここで、上記の特徴を復習しておきましょう。第一に組み込まれたエディタの使用は重要なことです。もしエディタが組み込まれていないと、外部のエディタを準備して環境設定までの工程が必須となり調達稼動までに及びます。

第二に開発工程を始める前には、必ず環境設定が必須です。クラウド、インストールの2種類があり特にクラウドの場合は設定はほとんどなく、インストール版についてもエディタやコンパイラの準備も不要なので手間がかかりません。

第三に開発チームでモジュール、ソースコードを全員で共有することが可能となり、ソース管理などが一元的に実施できるなど大規模な開発プロジェクトにはとても有効な効率化でしょう。

第四に開発工程でのソース入力時の構文エラーを防ぐ機能は重要なことです。入力した構文に誤りがある時、入力ミスによるクラスの指定を瞬時にエラー表示で知らせてくれることは、工程の手戻りなどの解消に繋がりますので開発者にとっては嬉しい機能です。

第五に開発者がコード入力などで、エディタによりコードを補完してくれる機能があります。エディタ側で、コード対応のメゾットやフィールドを表示し入力者がすべての入力を補完してくれます。これにより手間がなく入力エラーも防止できます。

最後にリファクタリング機能で、開発者がソースコード変数の変更の場合に使用する便利なものです。

変更箇所が1個だけの時、入力者が1箇所変更するだけで自動的に関連する箇所の変数をすべて変更してくれます。これにより、開発工程が終盤で変更が発生しても手戻りがなく稼動削減に貢献します。

以上のように、総合開発環境(IDE)を導入することにより工程全体や開発プロジェクトの稼動コスト削減やメンバーのチームワーク強化にも繋がることでしょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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