2021/03/30

AWS技術と従来の物理サーバーとの違い|AWS技術を活用するメリット4つ紹介

 
  

AWS技術と従来の物理サーバーとの違い


AWSはクラウドを利用したコンピューティングサービスです。

従来の物理サーバーは自社にサーバー機器を設置して利用するオンプレミスが一般的でしたが、高い導入コストや管理する手間、スペースの確保などさまざまな問題がありました。

しかしAWSの提供するクラウドサービスでは、サーバー機器の購入や管理、スペースの確保などは一切不要で、最低限のコストですぐに必要なリソースだけを利用することが可能です。

AWS技術を活用するメリット4つ


AWS技術を活用するメリットをご紹介します。

近年注目が高まってきているAWSですが、AWSを導入することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここではAWS技術を活用するメリット4つをご紹介しますので、どのようなメリットがあるのかAWSの導入を検討する際の参考にしてみてください。

AWS技術を活用するメリット1:セキュリティ基準の高さ

AWS技術の活用にはセキュリティ基準が高いというメリットがあります。

AWSが提供しているサービスはセキュリティを最優先事項としており、常に最新のセキュリティが保たれています。また、世界のほぼすべての規制機関の厳格なコンプライアンス要件に則り、第三者機関による認証を取得したセキュアな環境を利用することが可能です。

さらにマルウェア対策や侵入検知、侵入対策などのサービスも提供しています。

AWS技術を活用するメリット2:費用を抑えられる

AWS技術の活用には費用を抑えられるというメリットがあります。

クラウドサービスであるAWSはオンプレミスのようにサーバー機器などのハードウェア、ソフトウェアなどを購入する必要がないため、初期費用を大幅に抑えることが可能です。

また、使った分だけ支払う従量課金制の料金システムになっているため、定額制と比較しても無駄なコストが発生しにくいというメリットがあります。

AWS技術を活用するメリット3:管理サポートが充実している

AWS技術の活用には管理サポートが充実しているというメリットがあります。

AWSが提供するサービスはクラウドサービスとなっているため、自身でハードウェアやソフトウェアを管理するのと比較してもアップデートなどの管理者の負担が少なく済みます。

ベンダー側でシステムの管理をサポートしてもらえるため、従来であれば管理のために割いていた人員を有効活用できます。

AWS技術を活用するメリット4:拡張性の高さ

AWS技術の活用には拡張性が高いというメリットがあります。

オンプレミスで運営している場合、サーバー容量が足りなくなれば、サーバーを増設するために高額なコストや手間をかける必要があります。

しかしスケーラビリティの高いAWSであれば、事業規模の拡大などに合わせてCPUやメモリ、ストレージ容量などを簡単かつスピーディに拡張することができます。

AWSの技術を使ったサービスやツールでできること総合10選


AWSの技術を使ったサービスやツールでできることをご紹介します。

AWSでは175を超える膨大な数のサービスを提供していることから、具体的にどのようなサービスでどのようなことができるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここではAWSの技術を使ったサービスやツールでできること総合10選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

プラットフォーム分野でできること4つ

AWSのプラットフォーム系サービスでできることをご紹介します。

AWSが提供しているサービスの中には、簡単にWebアプリケーションの開発やAIを活用した機械学習などを実施できるプラットフォーム系のサービスがあります。

ここではまずはプラットフォーム系でできること4つをご紹介します。

AWSの技術でできること1:AIによるデータ分析

AWSのプラットフォーム分野のサービスではAIを活用したデータ分析が可能です。

AWSが提供する「Amazon Personalize」などのプラットフォームでは、Amazonが保有しているAIを活用したデータ分析などが実施できます。

一般的にビッグデータを活用したデータ分析には強力なコンピューティング性能が必要になりますが、AWSであれば必要に応じたスケールアップが可能です。

AWSの技術でできること2:ワークフロー形式での管理

AWSのプラットフォーム分野のサービスではクラウドのワークフロー管理が可能です。

AWSが提供する「Amazon Simple Workflow」などのプラットフォームでは、AWSの処理をワークフロー形式で管理することが可能です。

ある特定の処理を実行し、その結果から次の処理を選択するという操作を繰り返すことで、バックグラウンドのタスクなどを実行することが可能です。

AWSの技術でできること3:大量のメールを送信できる

AWSのプラットフォーム分野のサービスでは大量のメールを送信できます。

AWSが提供する「AWS SES(Amazon Simple Email Service)」は、ユーザーの持っているメールアドレスとドメインを使用してメールを送受信するEメールプラットフォームです。

AWS SESを利用することで、簡単かつ低コストにマーケティングメールやニュースレターなどの大量のメールを送信することが可能です。

AWSの技術でできること4:開発補助が可能

AWSのプラットフォーム分野のサービスでは開発の補助が可能です。

AWSが提供する「AWS CodeStar」は、ソフトウェア開発プロジェクトを作成、管理、操作することができるプラットフォームです。

AWS CodeStarを活用することにより、AWSを使ったアプリケーションのコーディングやビルド、テスト、デプロイなどの開発の補助が可能です。

サービス分野でできること6つ

AWSのサービス分野でできることをご紹介します。

ここまでAWSが提供しているプラットフォーム系のサービスについてご紹介しましたが、個別に使用できるサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここではAWSのサービス分野でできること6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AWSの技術でできること1:仮想サーバーの作成

AWSのサービスでは仮想サーバーの作成ができます。

AWSが提供する「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」は、サイズ変更が可能かつセキュアにクラウド上で仮想サーバーを提供するサービスです。

Amazon EC2を利用することで、仮想サーバーを利用したコンピューティング環境を実現することができます。

AWSの技術でできること2:大量のデータの保存

AWSのサービスでは大量のデータの保存ができます。

AWSが提供する「Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)」は、簡単に好きな量のデータを保存したり、取得したりできるストレージサービスです。

Amazon S3を利用することで、大量のデータをクラウド上に安全に保存し、管理することができるようになります。

AWSの技術でできること3:静的コンテンツを配信可能

AWSのサービスではさまざまなコンテンツの配信ができます。

AWSが提供する「Amazon CloudFront」は、データやビデオ、アプリケーション、APIなどの静的および動的なコンテンツを高速かつ安全に配信できるグローバルなコンテンツ配信サービスです。

Amazon CloudFrontを利用することで、低レイテンシーでスピーディなコンテンツ配信ができるようになります。

AWSの技術でできること4:データベースのフルマネージド利用

AWSのサービスではフルマネージドなデータベースの利用ができます。

AWSが提供する「Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)」は、リレーショナルデータベースを簡単にセットアップ、オペレーション、スケールできるサービスです。

Amazon RDSを利用することで、ユーザー側で管理する必要のないフルマネージドのデータベース利用が可能になります。

AWSの技術でできること5:専用線の接続ができる

AWSのサービスではAWSに対する専用線接続ができます。

AWSが提供する「AWS Direct Connect」は、オンプレミスからAWSへの専用ネットワーク接続を実現するサービスです。

AWS Direct Connectを利用することで、オフィスからデータセンター、AWSへのプライベートな専用回線接続を確立できます。

AWSの技術でできること6:セキュリティ対策としての利用

AWSのサービスではセキュリティ対策が実現できます。

AWSが提供する「Amazon Inspector」は、アプリケーションのセキュリティの脆弱性の診断を自動で行えるサービスです。

Amazon Inspectorを利用することで、Amazon EC2に対してデプロイされたアプリケーションのセキュリティ対策を実施することができます。

IoTで活用されているAWS技術の導入事例3選


IoTで活用されているAWS技術の導入事例をご紹介します。

AWSの技術はさまざまなサービスで活用されていますが、IoTでは具体的にどのようなサービスに導入されているのでしょうか。

ここでは最後に、IoTで活用されているAWS技術の導入事例3選をご紹介します。

AWS技術の導入事例1:aibo

AWSのIoT技術はSONYの「aibo」に導入されています。

1999年に発売されたaiboは一時生産販売を終了していました。しかしAWSのフルマネージドサービスを採用することで、12年が経過した2018年に新生aiboとして1年という短期間で開発されました。

現在のaiboは複数のIoTセンサーを搭載し、AWSのさまざまなサービスと連携しながら進化しています。

AWS技術の導入事例2:iRobot

AWSのIoT技術はiRobotに導入されています。

消費者向けロボット企業であるiRobotでは、AWSにプラットフォームを移行しました。

また、Wi-Fi接続型のRoomba掃除機に接続するアプリケーションには25種類のAWSのサービスを採用し、プラットフォームとしてAWS Lambda と AWS IoTプラットフォームを使用しています。

AWS技術の導入事例3:ウェルウォークWW 1000

AWSのIoT技術はTOYOTAの「ウェルウォークWW 1000」に導入されています。

リハビリ支援ロボットの「ウェルウォークWW 1000」では、蓄積される臨床データを活用するためにAWSを採用しています。

これまで人力でのサーバー移行では工数面での課題がありましたが、IoT通信プラットフォームを活用し、インターネットを介さずにAWS環境にアップロードしています。

AWSの技術でできることを把握しておこう


AWSの技術はさまざまなビジネスに活用できます。

AWSは175を超えるさまざまなクラウドコンピューティングサービスです。

ぜひこの記事でご紹介したAWS技術を活用するメリットやAWSの技術を使ったサービスやツールでできること、IoT分野でのAWS技術の導入事例などを参考に、AWSでできることについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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