2020/12/17

セキュリティエンジニアの年収別の種類3選|年収をあげる方法5選なども紹介

 
  

セキュリティエンジニアとは?


セキュリティエンジニアは、コンピュータのサーバーに関する仕事の中でも特に情報セキュリティを専門としたエンジニアの総称です。また、ITの進歩で社会的インフラの内容も変化を遂げています。サーバーもセキュリティに配慮した設計や運用を行い、サイバー攻撃を防ぐ必要があります。そのためには、セキュリティに関する高い知識を得ているエンジニアが欠かせません。今回は、セキュリティエンジニアの仕事や平均年収などに着目してご紹介します。

セキュリティエンジニアの需要

悪意を持つ第三者によるサイバー攻撃も年々巧妙化しており、インシデントの発生件数も少しずつですが増加傾向にあります。そのため、常に情報漏えいのリスクにさらされている企業のセキュリティ意識も高まってきており、ITセキュリティを重視している企業の増加にともなって、セキュリティエンジニアの需要も高まっています。一方で、セキュリティエンジニアの数は不足している状態だと言えます。

セキュリティエンジニアの将来性

以前のITシステムは、各企業内にて所持するサーバーとパソコンの中で完結されていたシンプルな構成でした。ところがスマートフォンなどの端末が普及され、クラウド環境も充実するような現代になると、ネットワーク環境は多岐にわたり、サイバー攻撃が高度化するようになりました。ITシステムが発達し便利になればなるほど、セキュリティの強化も求められ、それに伴いセキュリティエンジニアが必要な時代となっていきます。

セキュリティエンジニアの年収別の種類3選


セキュリティエンジニアの平均年収は600万円程度といわれています。しかしセキュリティエンジニアの年収は、その人が持つスキルや環境によって差が生じます。スキルが認められ、それに見合った仕事をすれば年収は大幅に上がるでしょう。ここからは、セキュリティエンジニアの平均年収について条件をもとに見ていきましょう。

1:セキュリティエンジニアの男女別平均年収

セキュリティエンジニアの男女別平均年収は、男性の平均年収の場合は630万円前後、女性の平均年収は460万円前後といわれています。一般企業の平均年収と比較するとやや高い傾向といえます。しかし、前述のようにスキルや経験によって変動があるので注意が必要です。

2:セキュリティエンジニアの資格保有別平均年収

セキュリティエンジニアとして特別な資格などを保有すると、平均年収も変化する場合があります。CISCO社の行っている認定試験や情報セキュリティスペシャリストといった資格を取得していて、外資系企業に所属するセキュリティエンジニアは、年収が1000万円以上になるといわれています。ただし、年収に見合った仕事ができなければ年収アップには至らないでしょう。

3:未経験で転職した場合の平均年収

IT業界は人手不足のため、未経験からでも転職は可能です。未経験からセキュリティエンジニアに転職した場合、平均年収は300万円程度になるでしょう。ただし、未経験でもセキュリティに関する資格を持っているなど、スキルがあればもう少し高い金額からスタートできる可能性があります。また、他のエンジニア職からセキュリティエンジニアへの転職であれば、年収相場は400万円程度からとなるケースも多いです。

セキュリティエンジニアとして年収をあげる方法5選


セキュリティエンジニアを目指している方の中には、どのようにすれば年収が上がるのか知りたいという方も多いでしょう。ここでは、セキュリティエンジニアとして年収を上げる方法をご紹介します。

1:上流の工程を多く担う

年収の高いセキュリティエンジニアになるにはより多くの実務経験を積み、幅広い業務に対応できるようになるのがおすすめです。そのためには、設計などの上流工程の業務を多く担うようにしましょう。

2:転職をする

同じ企業にいても年収が上がる見込みが薄い場合、大手企業や外資系企業などに転職をするのがおすすめです。特に外資系企業の場合はスキル次第では年収1,000万円の大台に乗る可能性もあります。

日本の場合

日本国内で転職を目指す場合は、もともと給与水準の高い大手企業への転職を目指しましょう。大手企業はセキュリティ対策にも力を入れているため、スキルのあるセキュリティエンジニアを求めています。

海外の場合

将来的に海外で働くことを視野に入れている場合は、外資系企業やグローバル企業への転職を検討すると良いでしょう。外資系企業の場合も、もともと給与水準が高いため、普通の企業に勤めるよりも年収をアップすることができます。

3:独立する

セキュリティエンジニアとしてスキルや経験を身につけた後は、フリーランスとして独立することも可能です。高いスキルを持っていれば、企業に勤めているより高い年収を得ることが可能でしょう。

4:上位職を目指す

セキュリティエンジニアとして実務経験をこなすことでスキルを高めていき、より上位職の職種を目指すのも良いでしょう。ここでは、セキュリティエンジニアからのキャリアパスをご紹介します。

ホワイトハッカー

ホワイトハッカーとはコンピュータに対する高度な知識や技術を持ち、サイバー攻撃を防いだり高度なセキュリティ対策を実行する専門職です。セキュリティエンジニアと違い、自分からコンピュータやネットワークに侵入することでサイバー攻撃を防止します。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントとはクライアントである企業の課題を解決するために、セキュリティの改善方法などをアドバイスする職業です。セキュリティコンサルタントを目指すなら、上位職の経験やマネジメントスキルを身につけましょう。

5:資格を取得する

IT資格を取得することで一定以上の知識やスキルがあることを証明できるため、年収をアップさせることが可能です。ここでは、セキュリティエンジニアにおすすめの資格をご紹介します。

情報処理安全確保支援士試験

IPA(情報処理推進機構)が運営している国家資格です。技術領域全般を含んでおり、さらにセキュリティに関しても幅広い分野で出題されています。合格率は20%未満の年がほとんどであるため、かなり難易度が高い試験でしょう。セキュリティエンジニアを含めたIT関連の実務経験が豊富で、試験対策を十分に行なう余力がある方にはおすすめです。

情報セキュリティスペシャリスト試験

情報セキュリティスペシャリスト試験は、独立行政法人「情報処理推進機構」にて行われている、ITの安全性を守る専門家のための資格試験です。情報システムの脆弱性や脅威を正確に評価し、技術面や管理面にて有効的な対策が遂行できるセキュリティエンジニアを見出すために行われています。情報システムについてある程度管理実務ができる方や、それを目指す方に最適とされています。合格率は15%に満たないので、かなり難関な資格といえます。

ネットワーク情報セキュリティマネージャー

ネットワーク情報セキュリティマネージャーは一般社団法人「電気通信事業者協会」が実施している資格試験です。ハッカーからネットワークを防御するための専門知識を認定する資格となっていますが、2020年3月末で廃止となります。

出典:ネットワーク情報セキュリティマネージャー(NISM)資格
参照:https://www.tca.or.jp/information/security.html

LinuC

サーバーOSとしても知られている「Linux」に関する技術力を証明できる資格試験です。レベルが1から3までに分かれていて、それぞれITスキル標準1から3に相当しています。クラウド環境の知識などにも力を注いでいます。この資格もかなり難易度が高いとされています。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は大手ネットワーク機器メーカーシスコシステムズが実施しているネットワーク系の試験です。ネットワーク知識や機器を扱う実務スキルを認定するもので、グレードの高い資格なら大幅な年収アップも見込めるでしょう。

出典:シスコ技術者認定
参照:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html#~certifications

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、世界規模で認定された基本的ITセキュリティのスキルを評価する認定資格です。セキュリティに欠かせない、セキュアネットワークの維持とリスク管理などについて出題されるので、ITセキュリティ専門家には最適な資格試験です。セキュリティエンジニアとしてキャリアを目指す方にとって、この資格を所持することは重要なステップになると考えられます。

セキュリティエンジニアを目指す方法3つ


セキュリティエンジニアという仕事にはさまざまなスキルが求められます。プログラミングスキルだけでなく、セキュリティやネットワークなど専門的な知識が多く必要になるため、どのような方法でセキュリティエンジニアになればいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここではセキュリティエンジニアを目指す方法3つをご紹介していきますので、セキュリティエンジニアを目指す参考にしてみてください。

1:大学や専門学校で学ぶ

セキュリティエンジニアを目指すなら、大学や専門学校で知識を習得する方法があります。大学や専門学校などでセキュリティやサーバーなどの専門的な知識を学んでおき、さらに在学中に資格を取っておけば、セキュリティエンジニアの就職に役立つでしょう。また、すでに学校を卒業してしまったという場合でも、就職支援付きのスクールに通うことで専門知識を習得し、そのままセキュリティエンジニアとしての就職へつなげられます。

2:ITエンジニアとしての経験を積んでから転職する

セキュリティエンジニアを目指すなら、他の種類のエンジニアとして経験を積んでから転職するという方法があります。この記事でもご紹介しているとおり、セキュリティエンジニアの仕事は専門的な知識が求められるため、未経験でそのままセキュリティエンジニアになるのは難しいです。そのため、まずはプログラマーやシステムエンジニアなどの仕事を経験し、キャリアアップの選択肢としてセキュリティエンジニアを目指すのも良いでしょう。

3:まずは派遣社員として就職する

セキュリティエンジニアを目指すなら、まずは派遣社員としてセキュリティエンジニアの仕事に就くという方法があります。セキュリティエンジニアの求人は正社員だけでなく派遣社員での募集もあります。派遣社員であれば正社員よりもハードルが低く、働きながらセキュリティエンジニアの知識やスキルを身につけていけます。また、実務経験を経た状態でセキュリティエンジニアを目指せるのもメリットです。

セキュリティエンジニアを目指そう!


セキュリティエンジニアの専門的な知識は、次第にニーズが高まっています。近年ではITがあらゆる業種に欠かせないアイテムと化している反面、マルウェアなどネット上の脅威も増え続けて問題化されています。一般的なSEより馴染みが薄いのですが、未経験でもセキュリティエンジニアを目指す人が増えています。実力次第で年収も増えることがあり、将来性も期待されているので興味がわいた方はチャレンジしてみましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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