2022/04/8

AWS DeepRacerとは? AWS DeepRacerの特徴や開始方法を紹介

 
  

AWSとは AWSというのは、Amazonから提供されている100種類以上のクラウドコンピューティングサービスのことを指します。正式名称を、Amazon Web Servicesといいます。 クラウドコンピューティングというのは、インターネットを通じて、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどのコンピューターを使ったサービスを使うことです。 クラウドコンピューティングならば、1台のパソコンとインターネット環境があれば、サーバーやストレージ、データベースを必要なだけ使用出来るのです。

AWS DeepRacerとは

AWS DeepRacerとは、物理的レーストラックでRLモデルのテストをすることを目的に設計された、18分の1スケールの自走型レーシングカーのことです。 自走型レーシングカーは、シミュレーション環境にてトレーニングしたモデルをどのように現実世界へと移行出来るのかを表します。 幾つものカメラを用いて強化モデルとレーストラックを表示し、車のハンドルとスロットルをコントロール出来るという特徴があります。

AWS DeepRacerの特徴

AWS DeepRacerは、実際に開発者が強化学習の利用を出来るようにするために開発された、世界で初めての自走型スケールカーです。 AWS DeepRacerは、簡単に新しいRLを学習したり、シミュレーションによってドメインへの転送する方法を試したり、現実世界でRLの体験をしたりすることが出来ます。 そしてAWS DeepRacerのユーザーは、AWS DeepRacerコンソールのリリースしたオブジェクト回避機能とマルチカーレースを使うことにより、次段階の機械学習における課題へと挑戦することが出来るのです。

AWS DeepRacer Evoとは

AWS DeepRacer Evoというのは、自走型のレースで新世代を担うマシンです。AWS DeepRacerのバージョンアップ版と言えるでしょう。 LiDARセンサーとステレオカメラを装備しており、一騎打ちのレースや障害物の回避が可能であり、さらに上のレベルのレースへと進むために必要となる全ての物が搭載されています。 障害物を回避するレースの際にデベロッパーは、センサーを用いて障害物を察知して回避します。一騎打ちのレースの際にデベロッパーは、もう1つのAWS DeepRacerと同じトラックで、障害物の回避をしながらラップタイムを競います。 前を向いた左右のステレオカメラは、画像の詳細を把握する役割を担っています。この情報を用いて障害物に接近していることを察知して回避出来るという訳です。LiDARセンサーは後方を向いていて、車の横や後ろにある障害物を察知します。

AWS DeepRacerを開始するには

AWS DeepRacerコンソールから、AWS DeepRacer 3Dレーシングシミュレーターへとアクセスすることで、AWS DeepRacerの入手が出来ます。 モデルのトレーニングと評価を行うとAWS DeepRacerリーグへの参加が出来るようになります。AWS DeepRacerカーは、Amazonで購入することが出来ます。AWS DeepRacer Evoの場合は、アメリカのAmazonで購入が出来ます。

RLモデル

AWS DeepRacerでは、RL(強化学習)を使って学ぶことが出来ます。まずはAWS DeepRacer 3Dレーシングシミュレーターによって強化学習モデルの作成をし、トレーニングや調整をしてみましょう。 RLを使うことで、センサーによって届く情報、ニューラルネットワーク構成、強化学習アルゴリズム、リアルドメインを転送する方法など、様々なテクノロジーを実際に体験することが出来ます。無料で始めることが出来るので、是非とも気軽に試してみて下さい。

タイムトライアルレース

初心者の方は、タイムトライアルレースで基礎中の基礎を身につけましょう。まずは入門チュートリアルを用いて、RLモデルの開発をAWS DeepRacerコンソールで行って下さい。 コース上で自由自在に車を操り、ラップタイムをより早く出来るようにモデルの調整をし、トレーニングを繰り返すことで、自分自身のスキルを試して、さらなるレベルアップを目指します。

一騎打ちレース

その次は、一騎打ち型レースによってスキルアップを目指しましょう。 新しいトレーニングアルゴリズムと追加のセンサーを用いて、コース上に配置された障害物を上手く回避したり、対戦型のレースで他のマシンの動きを予測および検出したりする能力を持ったRLモデルの作成をしてみて下さい。

AWS DeepRacerリーグとは

AWS DeepRacerリーグとは、AWS DeepRacerの開発者に向けた、自律走行による世界初の国際レースシリーズのことです。 AWSユーザーは、AWS DeepRacer RLモデルを用いてグローバルチャンピオン大会に参加し、王者の座をかけて競うことが出来ます。ちなみに2020年の大会では、Summitサーキットでの参加と、オンラインでの参加の2通りの参加方法がありました。

AWS 仮想サーキット

AWS 仮想サーキットならば、世界中のどこにいても、オンラインでAWS DeepRacerリーグへと参加することが出来ます。 AWS DeepRacerコンソールを介して、タイムトライアル型レース、もしくは一騎打ち型レースなど、様々なタイプのレースにチャレンジしてみましょう。

仮想コミュニティレース

自分自身のリーグで競い合う、仮想コミュニティレースというものがあります。 新しく更新されたコミュニティレースなら、オリジナルのタイムトライアル型レース、障害物回避型レース、もしくは一騎打ち型レースをホストし、仲間達と対戦することが出来ます。 そして、世界中の機械学習愛好家たちへと公開し、共有することも出来ます。自身でレースを作成し、AWS DeepRacerコンソールにてオンラインレースを始めてみましょう。

AWS DeepRacer の料金

AWS DeepRacerは、トレーニングを通じてオリジナルの機械学習モデルを作成し、そのモデルをレースで評価することが出来ます。 AWS DeepRacerの料金は、トレーニングと評価、そして機械学習モデルの保存に発生します。請求される金額は、モデルのトレーニングと評価に使った時間、保存したモデルサイズに基づき算出されます。 AWS DeepRacerカーを購入すれば、自身のモデルをレーストラックで実際に走らせることも出来ます。ちなみにAWS DeepRacerリーグの出場に料金はかかりません。

無料利用枠

AWS DeepRacerを初めて利用するユーザーには、モデルのトレーニングおよび評価を行うための無料時間枠が10時間、無料ストレージが5GB提供されます。 無料利用枠の期間はサービスを初めて利用してから30日間です。これだけの時間があれば、初めてのタイムトライアルのトレーニングと評価、そしてチューニングを済ませ、AWS DeepRacerリーグへと参加するのに十分でしょう。

統合出来るAWSサービス

AWS DeepRacerと統合出来るAWSサービスについて説明します。 AWS DeepRacerは、強化学習モデルのトレーニングをするためのAmazon SageMaker、仮想シミュレーションの記録映像を再生するためのAmazon Kinesis Video Streams、レーシングシミュレーターを提供するためのAWS RoboMaker、ログを収集するためのAmazon CloudWatch、モデルのストレージ用のAmazon S3と統合しています。

AWS DeepRacerを利用しよう

この記事では、AWS DeepRacerについて説明してきました。AWS DeepRacerは、3Dレーシングシミュレーターを用いて実践的に機械学習を学ぶことが出来ます。 このシミュレーターは、完全自走型のレースカーで、グローバルレーシングリーグおよび強化学習により駆動します。 AWS DeepRacerは無料で利用を始められるサービスなので、是非とも試してみて下さい。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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