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AWSの料金体系は複雑

AWSは従量性料金

契約するサービスによっても料金は変動する
AWS には、175種類以上のサービスがあります。AWSは、個々のサービスごとに料金が設定されているため、どんなサービスを利用するかで料金が異なります。 例えば、Amazon EC2の場合はインスタンスのタイプ、サーバーの台数、使用したストレージ容量によって料金が決まります。そしてAmazon S3の場合は、使用したストレージ容量、読み込み回数、書き込み回数によって料金が決まります。AWSの料金を試算する時の3つのポイント

AWSの料金を試算する時のポイント1:コンピューティング
1つ目のポイントは、コンピューティングです。コンピューティングとは、サーバーの構成を表し、サーバーの台数やスペックのことを指します。 例えば、Amazon EC2の場合は、メモリ、CPU、ストレージ、そしてネットワークキャパシティーの組み合わせによりインスタンスのタイプが分類されており、インスタンスのタイプごとに料金が変わります。AWSの料金を試算する時のポイント2:ストレージ
2つ目のポイントは、ストレージです。サーバーを使用する際に使用したストレージ容量に応じ、課金されます。 例えばAmazon S3の場合、最初の 50 TB/月:0.025USD/GB、次の 450 TB/月:0.024USD/GB、そして500 TB/月以上:0.023USD/GBといったように料金設定されています。AWSの料金を試算する時のポイント3:データ転送
3つ目のポイントは、データ転送です。AWS内の、同じデータセンター内でのデータ転送、そしてAWSへと向かうデータ転送に料金はかかりません。しかし、AWSからインターネットへとデータを転送する量に応じ、料金が発生します。 複数のサービスを使った場合に、全体で合算された料金が毎月の明細書に「AWSデータ転送」として表示されます。AWSの料金目安の例5選

AWSの料金目安の例1:動的Webサイト
トラフィック増が恒常的に見込まれる動的Webサイトを、AWSによって構築したい場合の料金目安は、月額760ドル(約81,320円)です。 このケースではそれぞれ、ロードバランサーはElastic Load Balancing、SSL/TLS 証明書 はACM、Web サーバーはAmazon EC2とAmazon EBS、データベースはAmazon RDS、NAT ゲートウェイはNAT Gatewayを選択しています。AWSの料金目安の例2:社内業務アプリ環境移行
WindowsのアプリケーションをAWSに移して構築をしたい場合の料金目安は、月額2,008ドル(約214,856円)です。 このケースではそれぞれ、Windows ServerはAmazon EC2とAmazon EBS、SQL ServerはAmazon RDS for SQL Server、ロードバランサーはElastic Load Balancing、オンプレミスとの接続はAWS VPN – AWS サイト間 VPNを選択しています。AWSの料金目安の例3:オンライン会議・ビジネスチャット
在宅・リモート環境の従業員に向けてウェブ会議・チャットなどのビジネス用コミュニケーションツールを提供する場合の料金目安は、月額661ドル(約70,727円)です。 このケースではそれぞれ、オンライン会議、チャットサービスはAmazon Chime、オンライン会議、チャットサービスのユーザー認証はAWS Directory Service 、接続は VPC Peeringを選択しています。AWSの料金目安の例4:レンタルサーバーからの簡易Webサイト移行
柔軟な拡張が難しいレンタルサーバーを使用したWebサイトをAWSクラウドを使うことで効率的な運用を実現する場合の料金目安は、月額4ドル(約428円)です。 このケースで選択している、Webサーバー/アプリケーションサーバーとして利用するAWSサービスは、Amazon Lightsailです。AWSの料金目安の例5:オンデマンド動画配信
期間限定でプロモーション・キャンペーン動画を不特定多数のユーザーに向けて費用を抑えながら配信する場合の料金目安は、月額136ドル(約14,552円)です。 このケースではそれぞれ、コンテンツ配信ネットワークはCloudFront、メディア変換処理はMediaConvert、メディア変換要求はLambda、バックアップ用ストレージはS3を選択しています。詳細な料金を算出をしたい場合はAWS料金ツールを使ってみよう

AWSの料金を下げる3つの方法

AWSの料金を下げる方法1:AWS請求代行サービスを利用する
AWSのパートナー企業の提供している「AWS請求代行サービス」を使うことで、AWSの全サービスが一律5%割引となります。または特定の構成で、10%以上の割引が可能です。 なぜ料金を割引できるかというと、多くの利用者様のAWS利用料を、サービス会社がまとめて払うことで、大量取引による価格割引が適用されるからです。その差額が、利用者様に還元されるという仕組みです。AWSの料金を下げる方法2:時間によってインスタンスを停止する
休日や深夜など、使用していない時間帯のAmazon RDSやAmazon EC2の費用を払うのは勿体ないものです。こうした無駄なコストを確認し、不要なものは停止や削除することで、さらに料金を削減できます。 従って使用しない時間は、インスタンスを停止するようにすることがおすすめです。このように、AWSの利用状況を確認すれば、より一層AWSの料金を低価格にすることができます。AWSの料金を下げる方法3:リザーブドインスタンスを利用する
リザーブドインスタンスとは、1年分もしくは3年分の金額を前もって払うことにより、大幅に価格が割引されるというシステムです。例えば、Amazon EC2ならば、リザーブドインスタンスを使うと72%割引となります。 ただし、リザーブドインスタンスが使えるサービスは、Amazon RDSやAmazon EC2などの、限られたサービスのみとなっています。AWSを利用するならまずは試算してみよう
