この記事の目次
そもそもAWSとは?
AWSとはアマゾンウェブサービスの略のことです。アマゾンウェブサービスとは、世界の中でも、最前線で活躍しているクラウドプラットフォームのことです。
クラウドプラットフォームとは、ウェブを運営する上で必要となるサービスのことです。
つまりAWSは、世界での使用頻度が高いウェブ上のサービスと言う事になります。
AWS Transit Gatewayとは?
AWS Transit Gatewayは、簡単に言えば中央ハブを介してVPCとオンプレミスネットワークを接続し、それによりネットワークを簡素化するクラウドルーターのことです。
難しければ、よりネットワークを利用しやすくしているものという認識で構いません。
AWS Transit Gatewayが必要になる理由
AWS Transit Gatewayを使用しない場合、それぞれのVPC内でルーティングテーブルを維持しつつ、かつ個別のネットワークゲートウェイを使用して各オンサイトの場所に接続しなければならないため、ネットの利用が複雑化してしまいます。
一方、AWS Transit Gatewayを使用した場合、ネットワークは合理化されるため、それぞれのVPCまたはVPN間の接続を確保できるようになります。
さらには、全ての動作を1か所で管理することが可能になります。
VPC ピアリング接続
VPC ピアリング接続とは、VPC間でのプライベートなトラフィックのルーティングを可能にすることができるネットワーキング接続のことです。
どちらのVPCも相互に通信することが可能になります。VPC ピアリング接続は、自分のVPCの間に作成することが可能です。
AWS Transit Gatewayを利用するメリット6つ
AWS Transit Gatewayを利用するメリットは多く、ざっとまとめるならば、6つあります。
それは、安定した接続、ネットワークの合理化、柔軟に活用できること、セキュリティ面、統計やログ、そして自動処理を行ってくれることの6つとなります。
ネットワークを利用する上でやはり気になる事は、ネットワークの速度低下によって起こる遅延やセキュリティ面でしょう。また、昨今はデータの需要が高い時代ですので、統計やログも確認すると良いでしょう。
そういった不安も、AWS Transit Gatewayは対策済みとなっています
Transit Gatewayのメリット1:安定した接続ができる
AWS Transit Gatewayはクラウドルーターとして確立されており、ネットワークアーキテクチャを簡素化しているため、ネットワークが拡大してしまった場合でも、増加してしまったネットワークの管理が複雑であるという理由で速度が低下することはありません。
つまり、ネット速度の低下による遅延が起こる可能性はかなり低いというわけです。
Transit Gatewayのメリット2:ネットワークを合理化する
複数のVPC、リージョン、AWSアカウントにまたがるハブアンドスポークモデルを制作することによって、ネットワーク管理を単純化しており、接続の数を減らして同じBGPセッションが流れるように接続を統合しています。
また、90を超えるAWS Direct Connectロケーションからの接続で、Transit Gatewayにアクセスができます。
Transit Gatewayのメリット3:柔軟に活用できる
AWS Transit Gatewayマルチキャストサポートでは、同じコンテンツをいくつかの送信先に配信します。
その結果、高価なオンプレミスのマルチキャストネットワークが必要なくなり、ビデオ会議、メディア、電話会議のような高スループットアプリケーションに要求される帯域幅を広げることが可能になっています。
Transit Gatewayのメリット4:セキュリティ面
Amazon VPCとAWS Transit Gateway間にあるトラフィックはAWSグローバルプライベートネットワーク上に存在するため、パブリックインターネット上に非公開となっています。
AWS Transit Gatewayのリージョン間でのピア接続は、必要な要素を省略して暗号化しています。これにより、セキュリティ面が強化されています。
Transit Gatewayのメリット5:統計やログが分かる
AWS Transit Gatewayでは統計とログを確認することができます。これらは、Amazon CloudWatchや、Amazon VPCフローログといったサービスで利用することが可能です。
Amazon CloudWatchを使用することで、Amazon VPCや、VPN接続間での帯域幅の使用量、パケットフロー数、そして、パケットドロップ数など、多数の項目の確認が可能です。
Transit Gatewayのメリット6:自動処理を行う
AWS Transit Gatewayに登録することで、ネットワークマネージャーがオンプレミスリソースを自動で特定します。
また、Cisco、ArubaなどのAWS Transit Gatewayに関係しているSD-WANコンソールは、Transit GatewayネットワークマネージャーからのAWS Site-to-Site VPNへの接続を自動的にプロビジョン化します。
さらに、Transit Gatewayネットワークマネージャーのオンプレミスネットワークを自動で定義します。
AWS Transit Gatewayの活用例
AWS Transit Gatewayの活用例としては、数千のAmazon VPCにまたがるアプリケーションを構築するのに役立つことから、世界中にアプリケーションを配信することができることがあげられます。
また、リージョン間ピア接続により、AWS Transit Gatewayに接続された全てがAWSリージョン間で共有されることから、急速に世界規模に移行することが可能です。
他には、需要の急増にスムーズに対応する点や、マルチキャストアプリケーションをクラウド内でホストした例もあります。
AWS Transit Gatewayの料金は?
AWS Transit Gatewayでは、Transit Gatewayに一定時間毎に接続された回数、AWS Transit Gatewayを経由しているトラフィック量に応じて料金設定が決定されます。
Transit Gatewayを作成すると、Direct ConnectやVPNの接続が可能です。
VPCアカウントの所有者には、Amazon VPCがAWS Transit Gatewayの利用時間によって支払う金額が決まります。
AWS Transit Gatewayの注意点
AWS Transit Gatewayにおいて覚えておきたいことが以下の3点あります。
AWSインテグレーション – AWS Transit GatewayはAmazon CloudWatchへメトリクスを送信します。その結果、VPCフローログのレコードが制作されます。
VPN ECMPサポート – VPN接続でEqual-Cost Multi-Pathのサポートを有効化することができ、ルーティングドメイン – 同一のTransit Gateway上で複数の作業テーブルを使用することで、アタッチメント単位の制御が可能です。
AWS Transit Gatewayを活用しよう
ここまでAWS Transit Gatewayについて説明し、その利用するメリットをあげてきました。
AWS Transit Gatewayはネットワークを利用する昨今の情報化社会では欠かせないメリットが多数あります。これからも需要は増加する一方でしょう。もしネットワークを使われる機会が多いのでしたら、一度利用されてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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