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Elasticsearchとは?
Elasticsearchとは、Elastic社の提供しているオープンソースの全文検索エンジンのことです。
Elasticsearchは、大量のデータの中から目的の文字列を含むデータを即座に抽出して処理できます。また、多様なコンテンツに対してインデックスを作成でき、アプリやWebサイトの検索から、ログの分析などのさまざまな処理が可能です。
RDBMSと比べても複雑な検索ができ、複数のサービスにわたって検索・分析を実行できます。
Amazon Elasticsearch Service(Amazon ES)とはどんなサービスか
Amazon Elasticsearch Service(Amazon ES)とは、Elasticsearchを簡単にデプロイできるフルマネージド型のAWSのサービスです。
Amazon ESでは、オープンソースのElasticsearch APIを使用して、アプリケーションの構築や検索機能の実装、サーバーのようなインフラストラクチャとアプリケーションの監視など、さまざまな機能を実装できます。
Amazon Elasticsearch Serviceのメリット8選
Amazon Elasticsearch Serviceは、Elasticsearchを簡単にデプロイできるAWSのサービスで、使用する上でさまざまなメリットがあります。
ここでは、使いやすいUI、設定した時間にスナップショットができる、コンソールからスケールのアップダウンが可能、従量制で初期コストが低い、管理に手間がかからない、などのメリットについて紹介していきます。
Amazon ESのメリット1:使いやすいUI
1つめのAmazon ESのメリットは、使いやすいUIです。
Amazon ESは、AWSのコンソールやコマンドからAPIを呼び出して、簡単にセットアップできます。また、Amazon ESが Elasticsearchクラスターのセットアップからデプロイ、設定、パッチ適応やモニタリングなど、さまざまな工程を管理してくれるので、本来の業務に多くの時間を割けるようになることでしょう。
Amazon ESのメリット2:設定した時間にスナップショットができる
2つめのAmazon ESのメリットは、設定した時間にスナップショットができることです。
スナップショットとは、ある時点でのストレージ内のシステムやデータなどのコピーを作成することで、バックアップの一種です。
Amazon ESでは、設定した時間にスナップショットができるので、耐久性の高いデータを使用でき、トラブルが起きた際にも問題なく利用できることでしょう。
Amazon ESのメリット3:コンソールからスケールのアップダウンが可能
3つめのAmazon ESのメリットは、コンソールからスケールのアップダウンが可能なことです。
Amazon ESをアプリケーションなどで利用していて、ワークロードの規模の変更が必要になった場合に、コンソールから簡単にスケールのアップダウンが可能です。
アクセスが増えて緊急でリソースが必要になった場合や、繁忙期が過ぎた時など、簡単にスケールを変更して無駄なくリソースを使用できます。
Amazon ESのメリット4:従量制で初期コストが低い
4つめのAmazon ESのメリットは、従量制で初期コストが低いことです。
Amazon ESだけではなくAWSのサービスは、従量課金制の料金体系を取っているので、実際に使用したリソース分だけ利用料金が発生します。
従量課金制のクラウドサービスなので、新しく機械を導入する必要がなく、初期コストを抑えられます。また、無駄なくリソースを使用すれば、運用のコストも抑えられます。
Amazon ESのメリット5:管理に手間がかからない
5つめのAmazon ESのメリットは、管理に手間がかからないことです。
Amazon ESではソフトウェアのインストールとパッチ適用、ハードウェアプロビジョニング、バックアップ、障害が起きた時の復旧作業、アプリケーションの監視などの管理タスクを簡単にできます。
また、データの変更に関するアラートによって、問題があったときでも迅速に対処できます。
Amazon ESのメリット6:耐障害性に優れている
6つめのAmazon ESのメリットは、耐障害性に優れていることです。
Amazon ESでは、スナップショットによりバックアップを作成しているので、障害が起きても安心して利用できます。
また、複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にデプロイをサポートしていて、複数のAZにノードやデータを分散して利用できるので、障害への高い耐性があります。
Amazon ESのメリット7:他のAWSサービスと連携しやすい
7つめのAmazon ESのメリットは、他のAWSサービスと連携しやすいことです。
Amazon ESは、他のAWSサービスと連携して利用できるので、より強力なセキュリティの実装やアプリケーションの性能向上など、さまざまな効果が期待できます。
例えば、AWS KMSを使用してキーを作成し、転送中のデータを暗号化できます。また、AWS IAMによる認証やアクセスコントロールもできます。
Amazon ESのメリット8:日本語対応で分かりやすい
8つめのAmazon ESのメリットは、日本語対応で分かりやすいことです。
Amazon ESは、コンソールが日本語に対応していて、日本語での設定などでプラグインを追加する必要がなく、Elasticsearchを導入するための手間がかかりません。
また、日本語に対応しているので、英語が苦手でも分かりやすいなどのメリットもあります。
Amazon Elasticsearch Serviceの開始方法4STEP
Amazon Elasticsearch Serviceでは、4つの手順を踏むだけで簡単にサービスの利用を開始できます。
ここでは、AWSアカウントを作成、AWSコンソールからElasticsearch Serviceを選択、ドメインを作成、ドメインへのアクセスを設定の、Amazon Elasticsearch Serviceを開始するための4STEPについて詳しく紹介していきます。
Amazon ESの開始方法STEP1:AWSアカウントを作成
Amazon ESの開始方法STEP1は、AWSアカウントを作成することです。
AWSにあるサービスを利用するためにAWSアカウントが必要で、AWSアカウントを持っていない場合は新しく作成する必要があります。
AWSの公式サイトにある「今すぐ無料サインアップ」のボタンを押して、AWSアカウントの作成画面に必要な情報を入力して進めていけば、AWSアカウントを作成できます。
Amazon ESの開始方法STEP2:AWSコンソールからElasticsearch Serviceを選択
Amazon ESの開始方法STEP2は、AWSコンソールからElasticsearch Serviceを選択することです。
AWSのサービスを利用するためには、AWSマネジメントコンソールからサービス画面に移動するのが便利です。AWSコンソールからElasticsearch Serviceを選択し、Amazon Elasticsearch Serviceのサービス画面に移動します。
Amazon ESの開始方法STEP3:ドメインを作成
Amazon ESの開始方法STEP3は、ドメインを作成することです。
Amazon ESのサービス画面に移動したら、「新しいドメインの作成」をクリックして「ドメインの作成」ページに移動します。「ドメインの作成」ページで「開発とテスト」を選択して、「Elasticsearchバージョン」で最新バージョンを選択したら、ドメイン名を入力してドメインを作成します。
Amazon ESの開始方法STEP4:ドメインへのアクセスを設定
Amazon ESの開始方法STEP4は、ドメインへのアクセスを設定することです。
ドメインを作成したら、各種設定をデフォルトの値のまま進めて、「ネットワーク設定」にてドメインへのアクセスを設定します。
「ネットワーク設定」の「パブリックアクセス」を選択して、「きめ細かなアクセス制御」で「マスターユーザーの作成」のあとに、「ドメインへのオープンアクセスを許可する」でアクセスを設定できます。
各種設定はあとから変更可能
ドメインへのアクセス以外の各種設定は、あとから変更可能です。
ドメインを作成してからドメインへのアクセスを設定するまでに、スナップショットなどの設定などができますが、あとからでも変更できます。また、ドメイン設定後の暗号化設定などもあとから変更でき、Amazon ESの使用状況に応じて変更できます。
Amazon ESを活用してAWSをもっと便利に使おう!
ここまで、Amazon ESのメリットや開始方法などについて紹介してきました。
Amazon ESを利用すれば、Elasticsearchの全文検索機能を簡単にAWSで導入できます。
全文検索機能が必要な方は、ぜひAmazon ESを活用して、AWSをもっと便利にしてみてください。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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