セキュリティエンジニアは情報セキュリティ分野に特化したITエンジニアです。AWSのようなクラウドサービスにもセキュリティエンジニアが必要とされています。AWS案件で活躍するためには、AWS認定資格を取得することも有効です。
本記事では、AWS案件で求められるセキュリティエンジニアの仕事内容について解説します。
セキュリティエンジニアの仕事内容
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに特化したITエンジニアです。「セキュリティに配慮してシステムの設計・構築・運用を行う」、「サイバー攻撃を防ぐために調査・改善する」などが主な職務内容です。個人情報の保護が重視される現代で、需要が高まっている職種といえます。
具体的な仕事内容は多岐にわたり、以下の例が挙げられます。
- クライアントに対して必要なセキュリティの企画や提案をする
- セキュリティに配慮したシステムを設計する
- 設計したシステムを実装する
- 脆弱性を発見するためにテストする
- 導入後に保守・運用をする
これらすべての業務に担当することもあれば、一部だけ担当するケースもあります。いずれの業務においても、常にセキュリティに関する最新情報を収集し、把握しておく必要があります。
なお、セキュリティエンジニアは黙々と1人で業務を遂行するのではなく、クライアントと意見交換する機会が多い仕事です。そのため、技術的な知識だけではなく、コミュニケーション能力も重視されます。
AWSにもセキュリティエンジニアが必要
クラウドサービスでは、利用者側がインターネット接続環境を用意すれば、インターネットを通じてアプリケーションやストレージなどのサービスを利用することができます。近年は独自に構築した自社システムを運用する(オンプレミス)のではなく、クラウドサービスを利用する企業が増加しています。
AWSなどのクラウドサービスを利用する際は、インターネット回線を経由して他社のデータセンターにデータを預けることになります。そのため、情報セキュリティ対策はサービス提供者に依存します。
クラウドサービスを契約する際には、下記の項目の有無を確認する必要があります。
- データセンターの物理的な情報セキュリティ対策(盗難対策や災害対策など)
- データのバックアップ体制
- ハードウェア機器の障害対策
- OSやアプリケーションの脆弱性
- 不正アクセス防止策
- アクセスログの管理
- 通信の暗号化
これらの項目のチェックでは、情報セキュリティについての専門的知識を有するセキュリティエンジニアが必要です。
AWSのセキュリティエンジニアにおすすめの資格
AWSのセキュリティエンジニアにおすすめの資格は「AWS 認定セキュリティ 専門知識」です。
「AWS 認定セキュリティ 専門知識」は、AWSワークロード(クラウドアプリケーションを構成するリソースとコードのコレクション)の保護に関して、2年以上の実務経験を有するセキュリティ担当者を対象とした資格です。取得するためには170分間かけて実施される試験に合格する必要があります。
なお、無料のデジタルトレーニングコースや模擬試験が提供されており、試験に向けて準備を行う中で知識の確認やスキルの習得が可能です。
試験に合格すれば、AWSにおけるセキュリティ関連の知識を身に付けていることが証明されます。AWS案件でセキュリティエンジニアとして活躍したい方は、受験することをおすすめします。
企業においてもセキュリティエンジニアが求められている
AWSのようなクラウドサービスを利用する企業においても、契約時にクラウドサービス提供者側の情報セキュリティ対策のチェックに専門的知識が不可欠です。
今後もAWSをはじめとしたクラウドサービスの普及が予想されるため、セキュリティエンジニアとしてキャリアを歩むことも検討してみてはいかがでしょうか。