2021/05/27

AWSの接続方法とは?EC2インスタンスへの接続方法について紹介

 
  

EC2インスタンスへの接続方法について

AWSの学習を始めるにあたって必要となるアカウント作成からEC2インスタンスへの接続方法について解説します。 AWSの学習を始めた人の多くはまず無料利用枠を使用してEC2インスタンスを作成しています。 これから学習を始める人の中にはインスタンスを作成する前にどのような準備が必要なのか、またインスタンスへの接続方法はどのように行うのかを不安に思われている方も多いことでしょう。 ここではオフィスや自宅のPCを使用しインターネット経由でインスタンスを作成、接続する方法について解説していきます。

アカウントの作成

AWS EC2の無料利用枠の使用には、専用アカウントが必要です。アカウント作成にあたって事前準備が必要な情報と注意点を踏まえて解説します。 アカウントの作成は、Amazon EC2のリンクより右上の「今すぐ無料サインアップ」をクリックします。
Amazon EC2

アカウント情報の入力

最初のステップでは、Eメールアドレス、パスワード、AWSアカウント名を設定します。 EメールアドレスはAmazon Primeなどショッピングで使用しているメールアドレスとは別のものを設定しましょう。 AWSからのお知らせや請求内容などは他のサービスと混同しないためにも分けておく必要があります。意図せず費用が発生してしまった場合、請求メールに気付くことが遅れる場合があります。 パスワードは8文字以上で大文字・小文字・数字・英数字以外の文字のうち、3つ以上が含まれていなければなりません。 AWSアカウント名は任意の名前を設定できます。

連絡先情報

連絡先情報としてフルネーム、電話番号、住所を設定します。 アカウント作成に必要な情報は英数字を使用して入力する必要があり、ひらがなや漢字などの2バイト文字は使用できません。

請求情報

クレジットカード情報、請求先住所を設定します。 無料利用枠内での利用であってもクレジットカード情報の入力は必要となるため、事前に準備しておきましょう。

AWSアカウントを作成する際の注意事項

社内環境からAWSアカウントを作成する際は、アカウントを作成しても問題がないか事前に上司や管理者へ確認しましょう。企業によってはアカウン作成を厳しく制限している場合があります。セキュリティ事故や無用な費用発生を防ぐためにも事前確認を行いましょう。 個人環境でAWSの学習を目的としたアカウントを作成する場合には問題ありませんが、会社でアカウントを作成する場合は注意が必要となります。 アカウント作成の流れは、リンク先でも詳細を確認できます。
AWS アカウント作成の流れ

EC2インスタンス作成

アカウント作成が完了しAWSマネジメントコンソールが起動すれば、いよいよEC2インスタンスの作成が可能です。 インスタンスの作成手順は、次のような流れで進みます。 AWSマネジメントコンソールでのリージョン変更 > EC2コンソールからインスタンスの作成 > Amazonマシンイメージ(AMI)の選択 > インスタンスタイプの選択 > インスタンス作成の確認

リージョンの変更

AWSマネジメントコンソールの画面右上を確認し、リージョンを変更します。「AWSアカウント名」と「サポート」の間に表示されている「特定の国あるいは地域」がリージョンです。 「東京」と表示されていればそのままでよいのですが、「東京」以外の他の地域が表示されている場合はアクセス速度に影響するため一番近い地域「アジアパシフィック(東京)ap-northeast-1」を選択します。 大抵は他の地域が表示されていることが多く、筆者の場合は「オハイオ」がデフォルトで設定されていました。これから構築するサービスの利用者が海外中心であるなど特別な理由がなければ「アジアパシフィック(東京)ap-northeast-1」を選択しましょう。

EC2インスタンスの作成

AWSマネジメントコンソール画面より「AWSのサービス」から「すべてのサービス」を開きます。現在AWSにて提供されている様々なサービスを確認することが可能です。この中からコンピューティングカテゴリにある「EC2」をクリックします。 EC2コンソールが表示されますので「インスタンスの起動」ボタンをクリックし、表示されていない場合は、画面をスクロールします。

Amazonマシンイメージ(AMI)

インスタンス作成の最初のステップとして、AWS EC2で利用可能なソフトウェア構成を選択します。Amazonマシンイメージ(AMI)はインスタンス作成に必要なソフトウェア構成のことでOS、アプリケーションサーバ、アプリケーションを含んだテンプレートです。 ここでは無料利用枠の対象となっているAMIを選択しましょう。「無料利用枠の対象」と表示されている「Amazon Linux 2 AMI(HVM),SSD Volume Type – ami-0ca38c7440de1749a(64 ビット x86)」を選択します。 誤って有料のAMIを選択することを避けるため無料利用枠のAMIのみを表示する機能があり、画面左側メニューに「無料利用枠のみ」と表示されたチェックボックスにチェックを入れると無料利用枠のAMIのみが表示されるようになります。

インスタンスタイプの選択

次ステップの「インスタンスタイプの選択」では、無料利用枠の対象となっている「12micro」を選択し、「確認と作成」をクリックします。 無料利用枠のためスペックは低いですが、個人学習用としては十分なスペックとなります。

インスタンス作成の確認

次ステップ「インスタンス作成の確認」ではインスタンス構成と詳細設定の確認および編集が可能です。特に修正の必要はありませんので画面右下の「起動」をクリックします。 ※注意:この画面では無料利用枠を選択したかどうかの確認はできません。再確認には各設定の編集をクリックする必要があります。 「起動」をクリックした後、「既存のキーペアを選択するか、新しいキーペアを作成します」という画面が表示されますのでプルダウンリストから「新しいキーペア」を選択し「キーペア名」を入力します。ここで入力する「キーペア名」は任意の名前で構いません。 「キーペア名」を入力後、「キーペアのダウンロード」をクリックすると「キーペア名.pemファイル」がダウンロードされます。ダウンロードされたpemファイルはインスタンスへの接続の際に使用するため任意の場所に保存しておきましょう。 pemファイルのダウンロードが確認できましたら、「インスタンス作成」をクリックします。

作成ステータス

「作成ステータス」画面が表示され「インスタンスは現在作成中です」というメッセージが確認できます。インスタンス作成完了までは数分程度時間が掛かります。画面右下の「インスタンスの表示」をクリックし作成したインスタンスを表示させます。

インスタンスへの接続方法

EC2コンソールではインスタンスへの接続方法として次の4つが表示されます。 ブラウザベースのクライアント接続である「EC2 Instance Connect」、AWS System Managerから接続する「セッションマネージャー」、ローカルPCのリモートログオンクライアントソフトを使用した「SSHクライアント」、物理サーバのシリアルポートと同様の機能である「EC2シリアルコンソール」です。 各接続方法について概要を解説し、AWS学習の初期段階で使用される接続方法の「EC2 Instance Connect」と「SSHクライアント」については詳細に解説していきます。 まず、EC2コンソール画面左側のナビゲーションペインより「インスタンス」を選択し、作成したインスタンスの「インスタンスの状態」を確認しましょう。 「インスタンスの状態」が「実行中」であれば作成が完了しています。インスタンスにチェックを入れ右上の「接続」をクリックし「インスタンスに接続」画面に移動します。 タブ形式の画面に接続方法が4つ表示され、EC2 Instance Connect、セッションマネージャー、SSHクライアント、EC2シリアルコンソールが選択できます。

EC2 Instance Connect

インスタンスを作成して最初に使用する接続方法が「EC2 Instance Connect」です。Amazon EC2 コンソール(ブラウザベースのクライアント)を使用した接続方法となります。 インスタンスやローカルPCへの設定変更やアプリケーションのインストールなどは必要なく、簡単にインスタンスへ接続することが可能です。 接続方法は右下の「接続」をクリックするだけです。ユーザー名はデフォルトで入力されているユーザー名をそのまま使用しましょう。 接続するとブラウザベースのコンソールが立ち上がりAmazon Linux 2のインスタンスへアクセスすることができます。 EC2 Instance Connectの接続方法は、リンク先からも詳細を確認できます。
EC2 Instance Connect を使用して接続

セッションマネージャー

セッションマネージャーは、AWS System Manager(旧称 SSM)という別のサービスを経由してインスタンスを制御する接続方法です。 AWS Systems Managerは、AWS上でインフラストラクチャの表示および制御を行うサービスで、利用中の複数のインスタンスや各種サービスの管理を行う管理ツールとなります。 インスタンスにはSSMエージェントを別途インストールする必要がありますので、AWS学習初期の段階では使用しない接続方法です。 AWS Systems Managerおよびセッションマネージャーについては、リンク先からも詳細を確認できます。
AWS Systems Manager とは何ですか?
セッションマネージャーのセットアップ

SSHクライアント

SSHクライアントは、AWS学習の初期において「EC2 Instance Connect」の次に使用する接続方法です。また実際の開発や運用においても使用頻度の高い接続方法となります。 インスタンスへの接続方法は、ローカルPCにインストールされたリモートログオンクライアントソフトを使用しますが、Windowsでは一般的にPuTTYやTeratermといったソフトウェアが使用されます。Macでは標準装備のターミナルを使用して接続することが可能です。 AWS学習環境におけるWindows PC使用したインスタンスへの接続の場合、ソフトウェアはPuTTYを使用しましょう。PuTTYを使用したインスタンスへの接続方法は、AWSのマニュアルにも準備されています。 SSHクライアントを使用した接続方法は、リンク先から詳細を確認できます。
SSH を使用した Linux インスタンスへの接続
PuTTY を使用した Windows から Linux インスタンスへの接続

EC2シリアルコンソール

EC2シリアルコンソールは、インスタンスのシリアルポートにアクセスしてインスタンスを制御する接続方法です。物理サーバと同様にシリアルポートに接続することで起動中のプロセスやサーバ上のネットワークトラブルが発生した場合でもコンソール接続し制御することができます。 EC2シリアルコンソール接続について、リンク先から詳細を確認できます。
Linux インスタンス用 EC2 シリアルコンソール

AWS EC2インスタンスの作成と接続方法を通して新たなサービスの学習を進めましょう

今回はAWSの学習を始めるにあたって必要となるAWSアカウントの作成からEC2インスタンスの作成、インスタンスへの接続方法まで解説してきました。 AWSの本格的な学習はインスタンスに接続した後から始まりますが、本記事を通してインスタンスに接続できたという小さな成功体験を積むことにより、AWSで展開されている様々なサービスを学ぶ一助となるよう、ぜひ参考にしてください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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