統合開発環境AWS Cloud9とは？気になる料金体系についてもご紹介します

統合開発環境AWS Cloud9とは？

AWSのクラウド統合開発環境です。有力なクラウドサービスの機能であることから、統合開発環境として性能でも費用でも良好なパフォーマンスを発揮します。 クラウドコンピューティングのサービスであるAmazon EC2でAWS Cloud9を使用することにより、開発した結果をAmazon EC2上で利用することが容易です。 AWSはAWS Cloud9やAmazon EC2といった優れた機能を数多く持っていて、ユーザーは必要なものだけを導入できるので管理しやすく低コストのクラウドプラットフォームを使えます。 クラウド統合開発環境はコードの記述からデバックまで、開発ツールを統合してクラウド上に置くことで、どこからでも同じクラウド開発環境にアクセスできるという優れたサービスです。 AWS Cloud9を活用することで、開発工程をスピーディーで管理しやすいものにできます。

AWSとはどのようなサービスか？

Amazonの提供しているクラウドプラットフォームで、大量の機能から必要なものだけを導入して運用できます。優れた汎用性と低コスト低レイテンシーのサービスが評価されて、これまで多くの企業が採用してきました。 AWSでも特に基本的なサービスが、クラウドコンピューティングを提供するAmazon EC2と、Amazon EC2向けのストレージであるAmazon EBSです。 AWS Cloud9を利用するときも、この2つのサービスによりクラウドコンピューティングとデータのストレージを用意します。

統合開発環境（IDE）とは？

コードの記述からデバックまでの開発に関わるツールを単一で完結したものです。 システム開発の規模が大規模化する中で、工程ごとに必要とされるツールがバラバラの状態では煩雑という課題があったことから、全ての作業を一元的に管理できるツールとして統合開発環境が普及しました。 統合開発環境では複数の言語によるプログラミングをサポートしていることがあり、AWS Cloud9においても、追加の料金を払うことなく全ての機能を使えます。 またAWSの各機能とも連携しているので、AWSでのサービスを開発するのに適したツールです。

クラウド統合開発環境のメリットは？

開発環境をクラウドで提供することにより、オンプレミスよりも素早く確実に担当者の環境を同一の設定にできます。 システム開発において、物理的な環境の差異が出力の違いになるケースもあることから、開発環境を統一することがバグを予防するためにも大事な要素です。 しかしながらオンプレミスで環境を確実に統一することは大きな労力を要することであり、何らかのアップデートがあれば全てのオンプレミス環境に対して確実に対応しなければならないといった、管理上の煩雑さもあります。

AWS Cloud9導入にかかる料金

AWS Cloud9自体は無料の機能ですが、コンピューティングの処理やストレージ機能がついていないことから、Amazon EC2やAmazon EBSといった基本的に有料のサービスを契約することになります。 AWSのサービスはすべて登録料のような初期コストが不要であり、従量あるいは定量制の契約により料金が決定される仕様です。 10GBのストレージと4GBのメモリを有するコンピューティングサービスで費用計算した1つの例としては、月間5.84ドルが料金となります。 この料金計算はコンピューティングをすべてAWS Cloud9に使うものとして計算していますが、そのほかのサービスを運用している場合でも、追加費用がかからないかあるいは無料枠の範囲で利用している限りにおいては、同じ料金で使用できるものです。 参照:https://aws.amazon.com/jp/cloud9/pricing/ 参照:https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/ 参照:https://aws.amazon.com/jp/ebs/pricing/

AWSの料金について

料金設定は登録料などが不要であり従量か定量の課金制で、複数のプランから最適の料金設定を選べます。また多くのサービスでは無料枠が設定されていて、その枠内であれば無料で機能を使用することが可能です。 例えばAWSを利用する毎月の量が事前にわかっているのであれば、その分を買切ることでコストの抑制ができます。 またアクセスの周期が決まっているのであれば、その周期に適した定量サービスを契約することで低コストの実現が可能です。 逆にアクセスが不定で予測がつかない場合は、従量制を採用することで使用した分だけの支払いとなり、過剰な資源の用意や逆に資源不足によるトラブルを未然に防げます。 なお、Amazon EBSのような使用料が無料の機能がAWSには多種あるのが強みです。

AWS Cloud9の料金計算例

例として初歩的な環境でAWS Cloud9を1ヶ月間運用すると、Amazonの情報から算出される費用は5.84ドルです。 Amazon EBSの料金は1GBごとに0.08米ドル（USD）となります。これに加えて125MB／秒を超えるスループットには0.04ドル単位で課金されますが、言い換えるとそれだけのスループットがでないよう通信制限することにより課金額を抑制できます。 そしてコンピューティングをするAmazon ECは様々なCPU数とメモリの組み合わせによるインスタンスを提供しており、CPU数2でメモリ4BGのt4g.mediumサービスでは0.0336ドルが料金となります。 10GBのストレージと150時間のt4g.mediumを利用すると、費用はそれぞれ0.8ドル、5.04ドルとなるので、総額5.84ドルがAWS Cloud9の利用による費用です。 参照:https://aws.amazon.com/jp/cloud9/pricing/ 参照:https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/ 参照:https://aws.amazon.com/jp/ebs/pricing/

AWS Cloud9の利用方法

手早く環境構築できるAWSにおいて、AWS Cloud9の利用開始も簡単な操作で始められます。 まずAWSのアカウント自体がない場合は、アカウントを作成して氏名やクレジットカードなどの情報を入力し、AWSのサービスを開始できるようにすることが最初の作業です。 AWSアカウントを用いてAmazon EC2のコンソールからAWS Cloud9を実行するか、あるいはAWS Cloud9のコンソール自体から環境構築の設定ができます。

AWSのアカウントを作成する

作成は簡単で、AWSのサイトにメールアドレスや氏名といった情報を入力し終えたところで利用開始できます。 AWSのアカウントは個人あるいは法人での登録ができ、また有料のサポートサービスを受けるかどうかも選択可能です。 サポートの種類については、AWSを開始してから変更することもできます。

サービスからCloud9を選択して実行する

Amazon EC2のコンソールにあるサービスから開発者カテゴリにあるCloud9を選択することで手軽に実行できます。あるいはAWS Cloud9のコンソールを直接実行し、開発用のAmazon EC2環境を構築することも可能です。 ここで環境を設定するとき、既にAmazon EC2などと契約している状態で、新たに別のAmazon EC2などを利用するような設定にしてしまうと、本来は必要でないコストが発生してしまうので、設定内容はよく確認する必要があります。

AWS Cloud9で高性能な開発環境を低コストで快適に実現しよう

クラウド開発環境としてAWS Cloud9は料金を安く抑えながら、AWSの多彩な機能を適切に選択して使用できるのが大きな強みです。 導入はAWSのアカウントを作成して、コンソールから環境を作成するだけという簡単なものになります。 料金についてはAmazon EC2とAmazon EBSをそれぞれ最適なサービスで契約することにより、低コストで低レイテンシーのクラウド環境による開発パフォーマンスの向上が実現可能です。 クラウド環境であることから、オンプレミスでの環境差異やバージョンなど各種設定管理に労力を奪われることなく、素早く最新化された開発環境での作業が行えます。 またペアプログラミングにも対応していることから、チームで作業内容を共有して開発を進められるという利点もあり、統合開発環境として優れた選択肢です。 AWS Cloud9を導入してクラウド統合開発環境を導入し、開発の加速と作業内容の高品質化を実現しましょう。]]>