AWSとは?
AWSとは、Amazon Web Serviceの略で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。そのクラウドコンピューティングサービスとは、インターネット経由でITインフラを提供しているサービスのことです。
ITインフラの自社運用型であるオンプレミスから、ITインフラの管理を他社に任せられるクラウドサービスへの移行が進んでいます。
AWSは、ITインフラの設計、構築、運用、セキュリティー対策などをAmazonに全て一任できるため、必要な時にすぐ利用できるといった点がメリットです。
現在、AWSはクラウドサービス市場で高いシェア率を誇っています。また、2021年3月には、日本で東京に次いで2番目、アジア太平洋では9番目となる大阪リージョンが開設されました。
日本企業の導入が増加するとともに、AWSの知識を持ち合わせたインフラエンジニアの需要も増加していくでしょう。
AWS Billing and Cost Managementとは?
AWS Billing and Cost Managementは、AWSで発生した料金請求書やAWS使用量の確認、発生した費用の分析や管理ができるサービスです。
AWSは、AWSに新しくアカウントを登録したときに指定したクレジットカードに自動課金制となっています。AWSの使用料金はクレジットカードの毎月の請求書で確認可能です。
AWS Billing and Cost Managementには、AWS費用と使用状況、コスト要因と使用傾向の分析や支出の予算設定など、様々な役立つ便利な項目が用意されています。
もし、AWS Billing and Cost Managementを初めて使用する場合、AWSでは、請求およびコスト管理の使用方法、AWS無料利用枠、AWSアカウントでお支払い方法を設定する方法、請求およびコスト管理APIの操作についてなどの情報を先に閲覧しておくことが推奨されています。
AWSで使えるお支払い方法は?
AWSで使える支払い方法は、日本ではクレジットカードとデビットカードです。もし、アカウントの住所がインドや欧州にある場合、Visa、MasterCard、American Expressを選ぶこともできます。
日本では、銀行口座引き落としや、振込みなどの支払い方法はできません。
支払い方法でのクレジットカードとデビットカードは、Visa、MasterCardなどのほとんどの主要なカードを登録できますが、中にはAWSで利用できないカードもありますので、気になる場合は、AWS公式サイトにて詳細を確認しておきましょう。
AWSの支払い方法を登録する方法は?
AWS Billing and Cost Managementコンソールの「お支払方法」から登録できます。AWS Billing and Cost Managementコンソールは、AWSマネジメントコンソールのサービス検索で「Billing」と検索して表示できます。
AWS Billing and Cost Managementコンソールの左メニューの設定に「お支払い方法」がありますので選択しましょう。すると、お支払い方法画面に切り替わり、クレジットカード、またはデビットカードの登録ができます。なお、支払いに利用するカードは複数追加できます。
AWSの支払い方法を変更する方法は?
AWS Billing and Cost Managementコンソールの「お支払方法」から支払い方法の変更ができます。
AWS Billing and Cost Managementコンソールにログインし、左メニューの「お支払い方法」を選択し、変更先になる新しいクレジットカード、またはデビットカードを追加します。
既に複数追加されていれば、希望するデフォルトの支払い方法の横にある「デフォルトのお支払い方法に設定する」を選択しましょう。
AWSの支払いをデフォルトの支払い方法として設定したカードで、AWSから請求され、自動的に課金されます。レコード情報の販売者であれば、AWSアカウントで利用できる支払い方法に影響を与える可能性があります。
お支払い方法を削除する方法は?
AWS Billing and Cost Managementコンソールの「お支払方法」から支払い方法の削除ができます。
AWS Billing and Cost Managementコンソールの左メニューから「お支払い方法」を開きます。削除したいクレジットカード、またはデビットカードの「削除」を選択すると削除完了です。
登録されている支払い方法が1つのみの場合は削除ができません。他のカードを追加してからであれば、削除できます。お支払い方法を全て削除したい場合はアカウントを削除する必要があります。
AWSからの請求書を確認する方法は?
AWS Billing and Cost Managementコンソールの「請求書」から月々の請求内容を確認できます。
AWSの請求書では「サービスごとの料金明細」と「アカウント毎の料金明細」があります。複数アカウントを使っている場合は、「アカウント毎の料金明細」も確認しておきましょう。
「サービスごとの料金明細」では、Amazon EC2やAmazonSNSなど、AWSサービス毎に発生した料金が表示されます。
AWS無料利用枠とは?
AWS無料利用枠とは、AWSのサービスを一定量まで無料で試すことができる範囲のことです。AWS無料利用枠は、AWSの各種サービスや機能を無料で体験できるようになっています。
たとえば、Amazon EC2のような仮想サーバーや、ストレージ、アラーム、データベースなどを設定して、ビジネスプラットフォームとして利用できます。
また、AWS CodePipeline、AWS Data Pipeline、AWS Device Farmなどの開発者向けのサービスを試すことも可能です。
AWSアカウントを作成すると、自動的に12か月間のAWS無料利用枠が開始されます。AWS無料利用枠の資格は、12か月経過とともに自動で期限切れになり、無料利用枠の有効期限が切れると、AWSの通常料金が請求されます。
AWS無料利用枠の使用状況は確認できる?
AWS無料利用枠の使用状況は、AWS Billing and Cost Managementコンソールの請求情報とコスト管理ダッシュボードで確認できます。AWSでは、AWSで発生する費用の予算を予め設定し、アラートを送信可能です。
デフォルトでは、各サービスのAWS無料利用枠の制限の85%を超えると、Eメールで通知がきます。Eメールの設定は、AWS Billing and Cost Managementコンソールの「請求設定」を開き、「無料利用枠の使用サラーを受信する」にチェックを入れ、メールアドレスを入力します。
毎月送信されるメールは、各サービスのAWS無料利用枠使用タイプごとに1つのアラートのみです。使用タイプとは、各サービスが特定タイプのリソースの使用量を測定する単位です。たとえば、BoxUsage:t2.micro(Hrs)使用タイプは Amazon EC2の起動時間を基に計算します。
AWSの支払い方法を登録して、AWS無料利用枠を上手く使いこなそう!
AWS無料利用枠を利用するためには、支払い方法の登録が必須です。
AWSのアカウントは無料で作成できます。また、無料利用枠はAWSを学ぶために、十分な枠が用意されていますが、12か月間経過したり、利用時間によっては有料になるケースがあります。
例えば、Amazon EC2を月に750時間以上利用した場合やAWS Lambdaなら、月に100万リクエスト以上、また、Amazon S3は5GB以上利用すると有料です。
まずは、無料でAWSアカウントを作成し、AWSの無料利用枠を使ってクラウドを学び、支払いや請求管理して、AWSを効果的に使えるインフラエンジニアとして成長していきましょう。]]>
この記事の監修者・著者
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株式会社オープンアップITエンジニア
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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞