この記事の目次
AWSとは?
AWSとは、Amazon Web Serviceの略で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのことです。クラウドコンピューティングサービスとは、サーバーや、データベースなどのITインフラをインターネット経由で提供するサービスです。
AWSは、サーバー構築、データ保存、コンテンツ配信、専用回線など、200種類以上もの豊富なサービスを提供し、既に高い市場シェア率を獲得しています。また、従量課金制で初期コスト不要、さらにインターネットに繋げれば、すぐ利用できるなど、多くのメリットがあります。
2021年3月には、日本で2番目、アジア太平洋では9番目となる大阪リージョンが開設されました。日本の企業は、AWSをより導入しやすくなっています。と同時にAWSエンジニアの需要は高くなっているため、AWSを効率よく運用できるスキルが求められています。
出典:AWS によるクラウドコンピューティング|Amazon
参照:https://aws.amazon.com/jp/what-is-aws/
AWSアーキテクチャアイコンとは?ツールキットとは?
AWSアーキテクチャアイコンとは、旧称をシンプルアイコンと呼び、AWSサービスの設計や配置、接続形態などを分かりやすく説明するための図形のことです。また、AWSアーキテクチャとは、AWSで設計した構造のことをいいます。
そして、AWSアーキテクチャツールキットとは、AWSのアイコンやリソース、ダイアグラムを作図する際に役立つツールも含んだ豊富なデータです。AWSを利用する誰もが使用を許可されています。
AWSアーキテクチャツールキットは、背景を明るい色、暗い色と選ぶことができ、型式には「.PPTx」と「.PPT」があります。
拡張子「.PPTx」は、XMLベースのファイルフォーマットで、Microsoft PowerPoint 2013以降で互換性がある型式で「.PPT」は従来バージョンと互換性があります。
AWSアーキテクチャサードパーティ製ツール
サードパーティ製ツールとは、Amazon以外が提供するAWS構成図を作成できるツールのことです。
例えば、draw.ioやCacoo、Cloudcraftなどのサードパーティ製ツールでは、AWSアーキテクチャアイコンが利用できます。他にも利用可能なサードパーティ製ツールは多く、現在、AWS公式サイトには、13ものサードパーティ製ツールが公開されています。
AWSアーキテクチャサードパーティ製ツールの中で、使い慣れているツールがあれば、それを使った方が効率的にAWS構成図を作成できるでしょう。そうでなければ、利用者が多く、情報も豊富なMicrosoft PowerPointを利用する方が効率的になります。
出典:AWS アーキテクチャアイコン|Amazon
参照:https://aws.amazon.com/jp/architecture/icons/
AWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)を使うには?
AWS公式サイトに公開されているAWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)のリンクからダウンロードして利用します。「.PPTx」、「.PPT」の形式を選んでダウンロードする必要があるため、Officeのバージョンを確認します。
AWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)のダウンロード後に、Microsoft PowerPointファイルを開くと、約140ページに及び、アイコン、矢印、テキストボックスなどの使い方や素材が並んでいます。グループ別、カテゴリー別に分けられているため、直感的に利用できます。
AWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)は、AWSが提供しているため、サードパーティ製ツールを利用するよりも、最新のアイコンやツールで使えます。また、サンプル構成図も用意されているため、初心者でも参考にしながらAWS構成図を作成できます。
AWSアーキテクチャセンターとは?
AWSアーキテクチャセンターとは、エキスパートによるAWS構成図や、構成図の詳細、AWS Well-Architectedなどの情報が提供されているAWS公式ページです。AWS Well-Architectedとは、AWS構成図のベストプラクティスやフレームワーク、レンズ、リファレンスのことです。
このエキスパートによるAWS Well-Architectedは、AWS構成図の作成を学ぶには最適な情報が豊富に掲載されています。AWS Well-Architectedでは、5つの柱(優れた運用効率、セキュリティー、パフォーマンス効率、信頼性、コストの最適化)に基づいたAWS設計情報、構築情報を提供しています。
AWSアーキテクチャセンターを上手く利用できれば、低コストで、セキュリティーやパフォーマンスをより高めたインフラを構築できるでしょう。
AWSアーキテクトラーニングパスとは?
AWSアーキテクトラーニングパスとは、AWSの設計や構成を、より高いパフォーマンスやセキュリティー、低コストを目指すための方法を学んだ証として発行されるAWS認定資格です。
AWS認定資格はAmazonが公式に発行している資格で、「基礎コース」、「アソシエイト」、「プロフェッショナル」、「専門知識」の4つの難易度に分かれています。
AWSアーキテクトラーニングパスは、そのAWS認定資格の一つであり、難易度としては「アソシエイト」に属しています。
AWS認定資格を取得するために、無料のAWS公式のデジタルトレーニングを利用してAWSやクラウドの基礎から学べてしまうのです。AWSアーキテクトラーニングパスを取得することで、初心者でも、AWSやクラウドに関する知識を公式に証明してくれます。
AWSホワイトペーパーとは?
AWSホワイトペーパーとは、AWSやそのコミュニティによって作成された、最善のAWS構成方法や設計事例などの参考資料や技術文書のことです。
AWSホワイトペーパーには、複数のアカウントを使用してAWS環境を整理するためのベストプラクティスや、AWSでの半導体設計のベストプラクティスなどが紹介されていて、いつでも閲覧できます。
AWSでインフラ設計するために役立つAWS構成図や技術的ガイドが豊富に公開されています。
AWSホワイトペーパーは、常に更新されていて、カテゴリーや業種別で検索できるようになっています。
例えば、「金融サービス」で検索すると「金融サービスにおける機械学習のベストプラクティス」など多数の情報が出てきますので、活用してみるとAWS構成の参考になるでしょう。
AWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)を使ってAWS構築できるようになろう!
AWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)や、AWS公式のデジタルトレーニングを利用して、AWSの構成図や設計の知識が証明できるアーキテクトラーニングパスを取得しましょう。
初心者の場合は、まずAWS「基礎コース」から学びましょう。インターネット接続があれば、都合のよい時間と場所で学べる無料のデジタルトレーニングでは、最新のクラウドにおけるスキルやサービスの基礎から学べます。
また、AWSのインストラクターによるライブ授業やダウンロード可能なガイドも公開されているため、費用をかけずにAWSクラウドの知識を深められる魅力的なAWS公式のサポートがあります。
ベストプラクティスなAWS構成図を作成できれば、AWS導入への大きな力添えになることでしょう。ぜひ、この記事を参考にAWSアーキテクチャツールキット(.PPTx、.PPT)をダウンロードして使ってみてください。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞