この記事の目次
サーバーサイドエンジニアとは?
サーバーサイドエンジニアとは、名前のとおりサーバー側でする処理の開発を主に行うエンジニアのことです。サーバーサイドエンジニアはアプリやWebサイトを構築する際の、サーバーの処理に必要なプログラムやデータ管理部分の開発を主に担当します。ここではサーバーサイドエンジニアについて紹介しますので、サーバーサイドエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
サーバーサイドエンジニアの需要とは?
ネット上に様々なアプリケーションやシステムがあり、機能の改修や新技術への乗り換えなどのプロジェクトが多数発足することから、サーバーサイドエンジニアの需要は高い傾向にあります。仕事内容も、多岐にわたる知識が必要なので、優秀なサーバーサイドエンジニアは貴重な存在です。また、IT業界の人手不足の問題は解決しておらず、需要に対して供給量が追いついていない状況が続いています。
サーバーサイドエンジニアの平均年収
サーバーサイドエンジニアの年収は、東京などの大都市であれば約500万円弱、地方都市であれば約400万円ほどです。サーバーエンジニアが任される仕事内容はスキルや経験が非常に重視されますので、エンジニアのスペックによって年収もかなり差がつきます。高い報酬には高度なスキルが必要とされ、貴重な経験も積めるでしょう。しかし、低い収入と雑用のような仕事内容があることも把握しておきましょう。
出典:サーバーサイドエンジニアとは?必要スキル/年収/未経験から目指す方法まで|Workship
参照:https://goworkship.com/magazine/serverside-engineer/
サーバーサイドエンジニア仕事内容6選
サーバーサイドエンジニアの仕事内容には、様々な種類があります。アプリケーションやシステムは様々な機械やツールを使用して動作しているので、それに付随してサーバーサイドエンジニアの仕事内容も多岐にわたります。プログラムの作成や設計、顧客折衝やマネージメントだけでなく、データベースやOSの管理や調査も仕事内容に含まれることもあります。これから、それぞれの仕事内容を紹介していきます。
1:プログラム開発後のデータ管理・処理
サーバーサイドエンジニアの仕事内容の一つに、プログラム開発後のデータ管理と処理があげられます。アプリケーションは膨大なデータを使用して処理を行います。そのときのデータの様式や格納方法、取得の仕方を考案と実装し、改善していく方法になります。また、データを格納するデータベース側の環境構築や、アクシデントが起こった際のデータのリカバリなども、この業務における重要な仕事です。
2:エラーの修正
サーバーサイドエンジニアは、プログラムのエラーの修正も仕事内容に含まれます。システムやアプリケーションを継続的にWeb上で動かしていると、エラーが多かれ少なかれ出現します。システムを運用している中で発見されることもあれば、システムを開発している途中で発見されるエラーを修正するということもあります。お客様が不自由なく、継続的にシステムを利用するためには無くてはならない、必要不可欠な業務です。
3:プログラムの開発・保守
プログラムの開発はシステムやアプリケーションを作成するにあたって、肝となる部分です。プログラムを書くことだけでなく、システムの設計や顧客と折衝をしてシステムの案件を確定させる要件定義などが主な仕事内容になります。また、システムを継続的且つ長期的に使用していると、改善すべき点や新規に追加すべき機能が見つかる事は非常に多いです。そこで、プログラムの開発だけでなく、保守もサーバーサイドエンジニアにとって必要不可欠な仕事です。
4:ソフトウェアのインストール・アップデート
ソフトウェアのインストールやアップデートも、サーバーサイドエンジニアの仕事です。IT技術は日々進化しています。そのため、アプリケーションに使用するソフトウェアも定期的に更新されていますので、アップデートやインストールをしたときに不具合や影響がないかを調べ、問題がある場合は対処するのが仕事内容です。定期的にアップデートを行わないと、提供している会社からの技術サポートが得られない場合もあり得ますので、非常に大事な業務です。
5:インフラ環境の管理
サーバーサイドエンジニアの中でも、インフラエンジニアと呼ばれるエンジニアにとっての主な仕事内容と言えるのが、インフラ環境の管理です。アプリケーションを動かす上でのOSのインストールやアップデート、設定の変更などを行います。これらを実施することでセキュリティやサーバーのパフォーマンスが上がりますので、アプリケーションなどを作成するうえで非常に重要な仕事内容に含まれます。画面上でマウスとキーボードを使用するツールを使用して業務を行うこともあれば、OSであらかじめ決められている、コマンドと言う文字列と文章のみを使用して仕事をすることもあります。
6:セキュリティ管理
サイバー犯罪やサイバー攻撃の数が年々増加していることもあり、セキュリティ管理もサーバーサイドエンジニアにとって重要であり、需要も高いです。サイバー犯罪やサイバー攻撃から守るために、セキュリティを考慮した設計などを行う必要があるため、ネットワークの知識だけではなく、プログラミングやハード機器の知識なども必要になるので、非常に幅広い分野での知識が必要になります。
サーバーサイドエンジニア仕事内容に伴う知識・スキル9つ
サーバーサイドエンジニアには、習得しておくべき知識やスキルがあります。サーバーサイドエンジニアには、いくつかの求められる知識やスキルがあります。サーバーサイドエンジニアになりたい場合、事前に習得しておけば転職でもより有利になるでしょう。ここでは、サーバーサイドエンジニアに必要な知識やスキルを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:プログラミングスキル
サーバーサイドエンジニアには、サーバーサイド言語などのプログラミングスキルが必要です。サーバーサイドエンジニアが扱う言語は範囲が非常に広く、Java、C、C++などのコンパイラ言語、PHP、Python、JavaScript、Perl、Rubyなどのインタプリタ言語があります。全て習得するのは難しいですが、できれば複数の言語を扱えるようになりましょう。
2:フレームワークスキル
サーバーサイドエンジニアには、フレームワークスキルが必要です。フレームワークとは、プログラミング時に少ないコードで実装できるように、あらかじめ用意されている枠組みのことを指します。フレームワークを使えるかどうかで、システム開発の効率は大きく変わります。プログラミングスキル習得時に、同時に身につけるようにしましょう。
3:データベースを扱うスキル
サーバーサイドエンジニアには、データベースを扱うスキルが必要です。サーバーサイドエンジニアはデータベースの開発や運用などにも関わるため、データベースの知識も必要です。データベースを扱うMySQLや、SQL Serverなどのスキルを身につけるようにしましょう。
4:サーバーを扱うスキル
サーバーサイドエンジニアには、サーバーを扱うスキルが必要です。サーバーサイドエンジニアは、小規模なシステム開発では実際にサーバー環境の構築を行うケースがあります。そのためサーバーそのものの知識や、スキルを持っておくことも重要です。
5:OSや仮想環境を扱うスキル
サーバーサイドエンジニアには開発環境を扱うスキルが必要です。エンジニアとして開発環境を構築する際にはOS周りの知識も必要です。特にLinuxなどは開発時にパソコンの中に仮想環境を作る必要があるため、ある程度のスキルを習得しておきましょう。
6:フロントエンドの開発スキル
サーバーサイドエンジニアには、フロントエンドの開発スキルが必要です。近年はユーザーが扱う画面を、サーバーサイドエンジニアが作成するケースも増えています。そのため、フロントエンドエンジニアが扱うHTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルも身につけておくと良いでしょう。
7:Web関連の知識
サーバーサイドエンジニアには、Web関連の技術の知識が必要です。どのような分野に携わるかにもよりますが、Web系のサーバーサイトエンジニアになる場合はWebの知識も必要になります。キャッシュや、通信プロトコルの仕組みも知っておきましょう。
8:ロジカルシンキング
サーバーサイドエンジニアには、ロジカルシンキングが必要です。ロジカルシンキングは、論理的思考とも表現できます。サーバーサイドエンジニアがデータベースを構築する場合、どのような構成にすればアプリやWebサイトに適した構成になるのか、どのような構成なら効率的になるのかを一つ一つ考える能力があります。そのためロジカルシンキングができるかどうかが、非常に重要な要素と言えるでしょう。
9:問題解決能力
サーバーサイドエンジニアには、問題解決能力が必要です。サーバーサイドエンジニアは、データベースなどの保守運用も行います。データベースに不備が発生した場合、すみやかな問題発生箇所の発見と迅速な対応が必要になるため、高い問題解決能力を持っていることが重要になります。
サーバーサイドエンジニアの将来性
サーバーサイドエンジニアの仕事内容は、非常に多岐にわたる知識を必要とし、サーバーエンジニアになるのも大変ですし、優秀なサーバーサイドエンジニアになり続けることも非常に大変ですが、将来性のある職業です。時代や技術の移り変わりとともに、仕事内容も大きく変化するので、新しい技術を絶え間なく追うことが非常に重要です。最新のトレンドを研究し続けることもサーバーサイドエンジニアの重要な仕事内容の一つになります。
サーバーサイドエンジニア仕事内容のやりがい
サーバーサイドエンジニアの仕事内容は多岐にわたる難解な知識が必要な分、仕事のやりがいや達成感は非常に大きい物があります。特に大規模な社内システムやWebアプリケーションの場合、設計や開発以外に顧客折衝や社内でのミーティングも仕事内容に含まれます。沢山の人とかかわるだけ、障害も多く立ちはだかりますが、それだけ貴重な経験に繋がりますし、収入アップのチャンスでもあります。
企業やユーザーの貢献性の高さ
サーバーサイドエンジニアの仕事内容は、企業やユーザーへの貢献度が高い仕事になります。プロジェクトによっては、要件定義からサーバーの構成、プログラミングまですべて関わることもあるでしょう。自分がユーザー側に回ったとき、そのシステムやアプリケーションを滞りなく使えたときは、自分の成長を肌で感じることができ、やりがいを感じられるでしょう。その分、様々な知識が必要になってくることを把握しておきましょう。
自分で組んだシステムが利用される大きな達成感
サーバーサイドエンジニアはBtoBのシステムに使われることもあれば、BtoCのシステムやアプリケーションにも使われることも多くあります。BtoCの場合はBtoBのシステムよりさらに利用人数が大きく、大規模です。サーバーサイドエンジニアの仕事内容の一つにWebサイト・Webアプリとデータベースの連携があります。そんな大規模なシステムの根幹が自分の仕事であると思えるのは大変な誇りになるでしょう。
サーバーサイドエンジニアが取得したい資格4選
確固たる技術やスキルを身につけている証拠を持つサーバーサイドエンジニアは、企業においても就職においても優遇される存在です。確固たる技術やスキルを持っていることの一つの証拠となるのが資格です。資格自体が役に立つことは勿論ですが、学習したことへのアウトプットの場としても有効です。これから、サーバーサイドエンジニアが取得したい資格4選について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
1:基本情報技術者試験(FE)
基本情報処理者は、ITの知識の実践的な活用能力を身につけた人を対象者として設定している国家資格の一つです。ITの知識の実践的な活用能力を身につけた人を対象としているだけあり、学習内容は仕事内容にも直結するものが多いといえます。国家資格ということもあり、難易度は易しくはありませんが、取得する価値は高いです。特にIT未経験者が取得すれば、転職で有利になります。
出典:基本情報技術者試験(FE)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
2:Red Hat 認定システム管理者(RHCSA)
Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)は、IBMの子会社であるRedHat社が提供しているベンダー資格の一種です。ファイルやディレクトリ、ソフトウェアのインストールやアップデートなど、サーバーを扱うスキルだけでなく、ファイアウォールなどのセキュリティに関するスキルの出題分野もあり、サーバーサイドエンジニアの仕事内容を広くカバーしています。サーバーを扱う内容の仕事をしているエンジニアにとっては実務にも役立つ、取得する価値のある資格です。
3:Linux技術者認定試験(LinuC)
Linux技術者認定試験(LinuC)とは、LPI-JAPANが提供しているベンダー資格の一種です。レベルが難易度の低い方を先頭に1から3まであり、LinuxをOSに使用している仕事をしている人にとっては必須の資格になります。また、近年需要が急速に大きくなっているクラウドに関する分野も出題されているので、プログラミングを扱う開発系のエンジニアにとっても注目すべき資格になっています。試験の性質として暗記系の問題が多いことと、サーバーを扱う仕事はまずコマンドを覚えることから始まるので、サーバーを扱うエンジニアの仕事内容にとてもマッチしている資格試験です。
4:データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験(DB)とは、基本情報技術者試験と同じくIPA(情報処理推進機構)が提供している国家資格です。名前にも書いてある通り、データベースについて卓越した知識を持つ技術者を対象にした試験となります。問題の難易度が非常に高いことに加え、2日間にわたって開催される試験に合格しなければならないので、取得難易度はとても高いですが、取得すればIT人材としての市場価値を飛躍的に上げることが可能になり、引き受けることができる仕事内容の質も量も大幅に引き上げられるでしょう。
出典:データベーススペシャリスト試験(DB)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/db.html
サーバーサイドエンジニア仕事内容を理解しよう
サーバーサイドエンジニアの仕事内容は多岐にわたるため、なりたてのときは仕事内容を覚えるだけでも苦労します。幸い、書店やWeb上には情報が豊富に揃っていますので、有効に活用して情報収集することができます。サーバーサイドエンジニアになるのも大変なことですが、日々進化する技術を追いかけ続け、優秀なサーバーサイドエンジニアで居続けることはもっと大変です。しかし、専門性が高く、需要が安定して高い職業ですので、仕事内容を理解し、技術を上げ続けることができれば、高収入が約束されている職業といえるでしょう。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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