2021/05/28

Webデザイナーの5つの観点から見る年収|海外の場合や企業規模別など

 
  

Webデザイナーの年収動向


インターネットが世の中に広まり、Webデザイナーは必要不可欠な職業になっています。現在Webデザイナーとして働いている方、これからWebデザイナーを目指す方はたくさんいることでしょう。

キャリアアップをしたい方、これからWebデザイナーを目指す方にとって、年収は気になるところです。Webデザイナーの年収は幅が広いため、さまざまな視点から年収を見ることが必要です。今後のスキルアップや転職するときに役立つ情報もまとめています。

新卒の初任給は月収約24万円が相場です。年収に換算すると約300万円前後になります。そこから経験を積み順調にスキルアップしていくと、平均年収は毎年10万円ほどあがっていきます。

会社の規模や条件にもよりますが、SEOの知識がありWebデザインとコーテイングのスキルがある場合、年収は360万円ほどです。JavaScript、PHPができれば年収500万円以上になるケースもでてきます。

さらに、ディレクターやエンジニアにスキルアップすると、平均年収は750万円ほどにアップします。このようにWebデザイナーの年収は、スキルが重要な要素です。年収を上げるためには、スキルアップすることが一番の近道になります。

Webデザイナーの5つの観点から見る年収


働いている地域や会社の規模、仕事のスキル、経験などによって年収は変化します。そのためWebデザイナーの年収は約300万円〜800万円と幅が広い傾向にあります。

異なる条件や状況の年収を比較することによって、キャリアアップやWebデザイナーの仕事をしていく際の指標にできるでしょう。

1:Webデザイナーの全体的な平均年収

Webデザイナーの正社員の平均年収は約450万円になります。また、厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」を基にした情報では、Webデザイナー以外のさまざまなデザイナーを含めての平均年収は約440万円です。

さらに、派遣社員やアルバイトを含めた平均年収は約363万円となっています。派遣社員の平均時給は約1,790円、アルバイトの平均時給は約1,016円で計算されています。

これらの情報からWebデザイナーの平均年収は、目安として400万円前後となっています。

出典:賃金構造基本統計調査|総務省統計局
参照:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429

2:海外のWebデザイナーの年収

海外においても、Webデザイナーはニーズのある職業です。ここでは、海外と日本の平均年収を比較して、日本のWebデザイナーの現状を見ていきます。

イギリス・約330万円
日本・約400万円
オーストラリア・約490万円
アメリカ・約530万
ニュージーランド約590万円
カナダ・約620万円

このようなデータをみると、日本のWebデザイナーの年収は安い傾向にあります。理由としては、海外では実力主義の企業が多いため、高いスキルを持った人の年収が、日本と比べて高いためです。また、日本のIT企業の平均年収が、他の国より低いことも1つの要因です。

英語が堪能であれば、Webデザイナーとして海外で活躍することは可能となります。高いスキルと経験を持ち合わせていれば、年収1,000万円以上の高収入になることもあるでしょう。

3:企業規模別から見る年収

小規模の企業と比べ、大手企業は年収が高い傾向にあります。企業の規模によってWebデザイナーの年収は変わってきます。

たとえば、楽天グループ株式会社や全日本空輸株式会社などの事業系の大手と、株式会社ピラミッドフィルムやピクシブ株式会社などWeb制作会社の求人募集に掲載されている年収を比較すると、大手のほうが年収は高い傾向です。

さらに男女別に比較します。100人以下の企業では、男性は約470万円、女性は約350万円です。100人以上1,000人以下ですと、男性約450万円、女性約360万円になります。1,000人以上になりますと、男性約650万円、女性約430万円です。

企業規模が1,000人以上の場合、男性は年収約600万円以上になり、小規模な企業と比べて100万円〜200万円ほど年収がアップします。

4:地域別から見る年収

働く地域によっても平均年収は変わります。関東地方の平均年収は、東京都が約500万円、神奈川県の約400万円、千葉県の約380万円と続きます。Webデザイナーの平均年収が全国でもっとも低いのは、鹿児島県で約300万円です。

地域別でみると、関東地方と北海道の平均年収は約400万円、関西が約390万円、東海地方は約380万円、甲信越、北陸、中国地方は約360万円、九州地方が約330万円となります。

5:条件別から見る年収

年齢と性別による平均年収を比較します。スキルアップや転職する際の参考になるでしょう。

男性の場合、20代は約330万円、30代で約470万円、40代が約560万円、50代ですと約640万円です。特徴としては20代から30代になると、大きく年収がアップします。

女性の場合、20代は約310万円、30代になると約390万円、40代は約410万円、50代が約510万円です。女性は40代から50代になると100万円ほど年収が増加します。

Webデザイナーの年収をキャリアップで上げる方法4つ


Webデザイナーの年収を上げる有効な方法は、スキルを身につけて経験を積み上げていくことです。理由としては、Webデザイナーの年収は知識とスキルが大きく反映されるからです。スキルがあがるほど年収も確実に上がっていきます。

スキルと知識を増やし、仕事の幅が広がれば会社にとって不可欠な人材になり、年収も上がっていくでしょう。

1:フロントエンドエンジニアを目指す

フロントエンドエンジニアは、Webページにおけるコーディングの知識が必要になります。HTMLやJavaScript、CSSのスキルは必須です。また、Illustratorなどのスキルを習得しておくと、多くの求人・案件に関わることができるでしょう。

ただし、フロントエンドエンジニアはプログラミングにおいて、高いレベルが求められます。現実的にはなるのが難しい職種ですが、やりがいのある仕事です。簡単にはなれないことを頭に入れておきましょう。

2:事業会社のWebデザイナーを目指す

規模が小さい会社で働いているWebデザイナーは、事業系の会社に転職することで、給与をアップさせることが可能です。ただし、大手企業では多種多様な案件があるため、幅広いスキルが必要になります。

年収アップのための転職は、さまざまなスキルを身につけてからのほうが得策です。最新のWeb制作の知識を身につけたり、Webデザイナーのスキルではないプログラミングのスキルなどを習得するのも良いでしょう。

3:Webディレクターを目指す

スキルや会社の規模によりますが、Webディレクターの年収は約300万円〜700万円ほどになります。仕事内容はコンテンツの品質管理やスケジュールの管理、プロジェクトメンバーの選定、クライアントとスタッフの仲介役などです。

また、WebデザイナーからWebディレクターになるメリットは、Webデザイナーとしての経験が役に立ちます。デザイナーが出してきたデザインのチェックや、クライアントの希望を実現できるかの判断は、デザイナーの経験が必要になるからです。

コンテンツの品質管理は、クライアントを満足させるための重要な要素になります。

4:クリエイティブディレクターを目指す

クリエイティブディレクターとは、販売する商品の広告を、企画から制作まですべてを取りまとめる監督です。

たとえば、テレビCMや雑誌などで商品をPRするとき、総責任者としてコンセプトを企画しプロモーションを展開します。また映像会社、業者への依頼やスタッフの管理、仕事の進み具合なども取りまとめます。

全体をまとめる広い視野や、スタッフをまとめるコミュニケーション能力などが必要になる職種です。このようにクリエイティブディレクターは多様なスキルを必要とします。

クリエイティブディレクターを目指すなら、Webデザイナーとして広告制作に関わりながら、少しずつステップアップすると良いでしょう。

年収が低いWebデザイナーがとるべき考え方


Webデザイナーの年収を上げるにはスキルの幅を広げると良いでしょう。たとえば、プログラミングやディレクションのスキルがある人と、そうでない人では仕事の効率に差がでます。

クライアント側からみると、効率の良いデザイナーに仕事を任せるほうが利益につながるため、スキルがある人のほうに仕事が流れます。その結果、会社に重宝される人材になり、年収アップにつながるでしょう。

スキルが不足しているならば、デザインやコーディング以外のスキルも勉強して、ほかのデザイナーと違いを出せると良いでしょう。

初めの数年は期待せず勉強期間だと思う

はじめは年収が低くても、スキルを身につける勉強期間と位置づけてみましょう。Webデザイナー未経験の人などは、月給が安くても実務経験を積める会社が良いでしょう。実務経験を数多くこなすことでスキルが磨かれます。

転職やキャリアアップは、実力をつけた後にするのがおすすめです。十分なスキルを身につければ、フリーランスとして活躍することもできます。

年収アップのための転職はスキルを身に付けて行う

デザイン力が優秀で、コーディングのスキルを持ち合わせていれば、高い年収が見込めるでしょう。しかしコーディングしかできないなど、スキルが少なければ高い年収を得ることは難くなります。

Webデザイナーは人材が豊富なため、他の人と差をつけるにはマルチなスキルが必要です。スキルの幅が広ければ、転職の際に自分の強みとしてアピールできます。

Webデザイナーの年収を把握しておこう


Webデザイナーの平均年収は条件により異なります。自分の条件に当てはまる平均年収を把握しておくことで、自分がどのようなスキルアップをしたいのかが明確になります。また、自分の働きが年収に見合っていなければ給料アップを交渉することもできます。

Webデザイナー全体の年収を把握しておくことで、将来のキャリアアップや転職、人生設計に役立てられるでしょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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