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AWSの障害マップとは?
AWSの障害マップとは「Downdetector」というあらゆるクラウドサービスの状況をモニタリングしているサイトにおいて、障害の発生場所を表示したマップのことです。
AWSの公式サイトにおいてもサービスの稼働状況などは迅速に報告されますが、「Downdetector」では公式サイトの情報に加えて、ユーザーからの報告もすぐに反映される仕組みになっており、サービス状況の異変にいち早く気が付くことが可能になっています。
AWS障害発生時のマップについて
現在、AWSは様々なスマホアプリケーションに利用されており、アプリケーションに異常があった場合はすぐにサイトの報告欄やSNSなどでユーザーからの報告があがります。
「DownDetector」ではSNSのユーザー報告も常に収集しており、障害の報告件数としてカウントすることで問題をいち早く共有できる仕組みがとられています。
リアルタイムで発生している障害の場合は、報告件数に加えてマップ表示機能を利用することが可能で、マップ表示を使うと現在起きている障害報告がどの場所で起きているか確認することができます。
報告件数が多いほど、マップの表示が赤く大きくなるので障害の重大さが一目で把握できるようになっています。
AWS公式サイトの障害情報
AWSの障害情報を確認するには、障害マップを提供している「DownDetector」の他に、AWS公式の障害情報提供サイトである「AWS Service Health Dashboad」や日本AWSの公式Twitter「AWS/アマゾンウェブサービス/クラウド @awscloud_jp」を確認する方法があります。
AWSのサービスを利用していて障害を感知した場合、まずは公式情報を確認してその後の対応方法を確認するようにしましょう。
公式サイトでは障害の詳細や経過、復旧の目途の時刻やそれぞれの顧客に必要な復旧方法などが案内されています。
DownDetectorのAWS障害報告ページの見方を解説
DownDetectorでAWSの障害情報や障害マップを確認するには、DownDetector(https://downdetector.jp)のトップページから「AWS」にアクセスするか、直接AWSの障害情報ページ(https://downdetector.jp/shougai/aws-amazon-web-services)にアクセスします。
障害情報ページにアクセスするとページ上部には現在のAWSのサービス稼働状況が表示されます。特に問題が起きていない場合は「Amazon Web Servicesには問題がありません」と掲載されています。
もし、自らAWSの障害を確信している場合などはこのページの「AWS Web Servicesに」ボタンを押すことでDownDetectorに障害情報を報告することもできます。
DownDetectorのAWS障害情報ページの見方
現在のAWSサービス稼働状況の下には過去24時間の障害報告件数がグラフで表示されています。実際にAWSのサービスに障害が発生した場合には報告件数が数十件以上となり、異常があることが一目で分かるようになっています。
24時間の障害報告件数の下には、現在のマップ、最も報告された障害、解決した障害、スマホアプリの案内、コメント欄があります。
現在のマップページの見方
AWSの障害ページで「現在のマップ」をクリックすると、AWSの「障害発生マップ」ページを確認することができます。
デフォルトでは日本を中心としたマップが表示されていますが、右上のエリア選択で「JP」から他のエリアを選択することで表示する地域を切り替えることができます。
万が一障害が発生している場合、その障害報告のあった場所が件数に応じて赤く表示されます。
過去、大規模な障害が発生した際は東京、大阪、および福岡の地域が赤く表示され、その他の地域に関しても黄色で表示されていました。
使用中のAWSサービスで何か異変を感じた場合は、この障害マップを確認してみるのも良いでしょう。
AWSのサービス稼働状況を監視する方法
お使いのAWSサービスを監視する方法として、RSSを利用して日常の業務アプリなどと連携する方法があります。
AWSの公式サイトのサービス稼働状況のページ(https://status.aws.amazon.com/)では、各リージョン毎のサービス稼働状況を一覧で表示しています。
それぞれにRSSが提供されており、このRSSを普段業務で使っているコミュニケーションツールなどに連携することで、組織全体で常に監視することが可能になります。
また、組織内の複数の目で監視することで異常にいち早く気づくことができ、問題の対処に当たることができます。
組織内のシステムに異常があった場合、問い合わせなどの対応に追われてなかなか問題の対処が進まないなどのトラブルも良く起こりますが、RSSにより組織内の人が手軽にサービス稼働状況を確認できればむやみな問い合わせが減る効果も期待できます。
コミュニケーションツールにAWSサービス稼働状況のRSSを追加する方法
組織で使っているコミュニケーションツールにAWSのサービス稼働状況のRSSを追加するには、そのツールでRSSを追加するために指定された場所にRSSフィードのURLを追加するだけです。
例えばコミュニケーションツールのSlackでは、RSS アプリを追加してRSSフィードURLの横にAWSサービス状況のRSS URLを貼り付けます。
AWSサービス状況のRSS URLは、AWSステータスサイト(https://status.aws.amazon.com/)の各サービス・リージョン一覧の右側にあるRSSアイコンを右クリック→URLをコピーすることで取得できます。
監視中のAWSサービスに異常がある場合のRSS表示
RSSで監視しているサービス稼働状況に異常があった場合は、アイコンが緑以外で表示されます。
サービスに関して何かメッセージがある際は青色、サービスのパフォーマンスが低下している場合は黄色、サービスが中断している場合は赤色となります。
黄色や赤のアイコンになった場合は、AWSマネジメントコンソールにログインして、自身の使用しているAWSサービスへの影響や必要な対応を確認するようにしましょう。
AWSステータスで確認できる主要サービス一覧
AWSステータスのサイト(https://status.aws.amazon.com/)で確認することができる東京リージョンの主要サービスは以下の一覧の通りです。RRSSのURLも記載していますので参考にしてください。(2021年2月現在)
ご自身の使用しているサービスを確認して、RSS登録などを行っていつでも監視できるようにしておきましょう。
サービス名 | RSS URL |
---|---|
Amazon API Gateway | https://status.aws.amazon.com/rss/apigateway-ap-northeast-1.rss |
Amazon AppFlow | https://status.aws.amazon.com/rss/appflow-ap-northeast-1.rss |
Amazon CloudWatch | https://status.aws.amazon.com/rss/cloudwatch-ap-northeast-1.rss |
Amazon DynamoDB | https://status.aws.amazon.com/rss/dynamodb-ap-northeast-1.rss |
Amazon Elastic File System | https://status.aws.amazon.com/rss/elasticfilesystem-ap-northeast-1.rss |
Amazon Elastic Kubernetes Service | https://status.aws.amazon.com/rss/eks-ap-northeast-1.rss |
Amazon Keyspaces | https://status.aws.amazon.com/rss/cassandra-ap-northeast-1.rss |
Amazon Simple Storage Service | https://status.aws.amazon.com/rss/s3-ap-northeast-1.rss |
Amazon WorkSpaces | https://status.aws.amazon.com/rss/workspaces-ap-northeast-1.rss |
AWS AppSync | https://status.aws.amazon.com/rss/appsync-ap-northeast-1.rss |
AWS Cloud9 | https://status.aws.amazon.com/rss/cloud9-ap-northeast-1.rss |
AWS Elastic Beanstalk | https://status.aws.amazon.com/rss/elasticbeanstalk-ap-northeast-1.rss |
AWS Lambda | https://status.aws.amazon.com/rss/lambda-ap-northeast-1.rss |
AWS Single Sign-On | https://status.aws.amazon.com/rss/sso-ap-northeast-1.rss |
AWSの障害情報は公式サイトやその他の情報サイトで常に確認できるようにしておこう
今回はAWSの障害情報の入手方法や、マップの見方を紹介しました。
AWSを利用して第三者へサービスを提供している場合は、障害情報をいち早く入手して対応に当たる必要があります。
公式サイトからの通知登録やRSS登録、その他の情報サイトからの通知をうまく利用して常に確認できる環境を作っておくようにしましょう。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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