プログラマーの平均年収の違い|仕事内容7つと必要な資格・スキル7選

 
  

プログラマーとは

プログラマーとは、作成された仕様書に基づいてプログラミングを行う役割を担っている人たちのことです。プログラム言語を使ってアプリケーションやシステムなどを作成するのが「プログラマー」の仕事です。スマートフォンやテレビなどのプログラムもプログラマーが作成しています。また、企業が使用している金融システムや物流システムについてもプログラマーが関わっています。

プログラマーの魅力

IT業界が成長している現代において、プログラマーは密接した職業となっています。またIT業界と一口に言っても、さまざまな分野があるため、自分の興味のある分野を目指すこともできます。またスキル重視の職業のため、未経験でも勉強してスキルを身につければ仕事ができますし、年齢にもそこまで左右されずに仕事ができることも魅力の1つです。

未経験から転職できる

未経験からでもプログラマーに転職することができます。転職は年齢が高くなると厳しくなる、といった声も聞きますが、30代でも未経験でプログラマーになることはできます。しかしもちろん、年齢によって転職のしやすさはあります。特に40代を超えた頃からは、正社員としてのプログラマーになることは非常に難しいのが現状です。そう言った場合は、派遣の現場で働くことが多くなります。

年齢に関係なく仕事が豊富

先ほども言いましたが、若い人ほど現場で働きやすい環境ではあります。しかし、40代や50代の人でも、フリーランスとして活躍している人も多くいます。そのため、広い年代の方々がそれぞれの分野や就業形態で働くことができます。企業に勤めているエンジニアは、大きな案件に携われたり、新しい技術を学ぶ機会が多くなります。フリーランスとして働くエンジニアは、最新技術等は自らのアンテナを張って学ぶ必要がありますが、自分の得意分野や強みを活かした仕事をすることができます。また、IT業界以外のスキルが役立つこともあるため、多種多様性なスキルを持っていることがそもそもの強みに繋がることが多くなります。

プログラマーの平均年収の違い3つ

プログラマーの平均年収はおもに3つの要素によって異なってきます。それが、「年齢」「企業規模」「キャリア」になります。本来はこれらの要素をそれぞれ考慮して決まりますが、まずは要素による違いを見ていきます。

1:世代別プログラマーの平均年収

プログラマーの平均年収は、一般的には年代が上がるごとに年収も上がる傾向にあります。20代前半の平均は約300万円ですが、30代になると約420万円、40代では約475万円になっていきます。プログラマーも例外なく年代による年収の違いは見られ、年代が上がるほど年収ももらえるようになります。

2:企業規模別プログラマーの平均年収

企業の大きさによっても、プログラマーの平均年収は異なってきます。プログラマー以外の業種と同じく、大企業ほど好条件でプログラマーを雇うことができますが、中小企業は大企業と比べるとやはり年収が低くなりがちです。こちらもあくまで一例になりますが、従業員数が100人未満の中小企業でのプログラマーの平均年収は約370万円に対し、従業員数が1,000人以上のいわゆる大企業で働くプログラマーの平均年収は、約530万円となります。

3:キャリアごとに平均年収に差がある

働き方によっても、プログラマーの平均年収には差が出ます。大きく分けて、正社員、派遣社員、フリーランスの3つの業務形態がありますが、それぞれの相場をここでは説明します。まず正社員ですが、企業の正社員として雇われたプログラマーの平均年収は約410万円です。こちらは先ほど説明したように、年齢が上がるほどに給与額は大きくなっていきます。次に派遣社員の平均年収は約300万円〜350万円になります。こちらは、正社員ほどもらえるわけではありませんが、派遣先によっても年収が異なります。最後にフリーランスですが、こちらは一概にはなかなか言えない業務形態となっています。高い技術力と広いコネクションを持っている人ならば、年収1,000万円を超えることもあります。

プログラマーの仕事内容7つ

プログラム言語を用いてさまざまなシステムを作る「プログラマー」は、システムが作動するようにプログラムを書き上げなければなりません。良いプログラマーは上手くプログラム言語を操って、分かりやすいコードを書くことができます。プログラマーにはゲーム系やアプリ系、Web系、通信系などの種類があって、具体的な仕事内容は種類によって変わってきます。

1:Webプログラマー

「Webプログラマー」は、さまざまなWebページを作っていく仕事です。SNSや通販サイトなど、仕様書に合わせてプログラム言語を使用したコードを書いていくのがWebプログラマーの仕事です。デザインは基本的にWebデザイナーが担当することになりますが、企業によってはデザインもWebプログラマーが担当することがあります。Webプログラマーは、おもにJavaやJavaScript、C#などのプログラム言語を使用します。

2:ゲームプログラマー

「ゲームプログラマー」は、さまざまなゲームの開発に関わる仕事です。ゲームプログラマーは、ゲームのキャラクターがスムーズに動くようにプログラミングしていきます。ゲーム開発には欠かせない存在なので憧れている人も多い仕事です。ゲームといってもゲームアプリやPCゲームなど、さまざまな種類があります。おもにJavaScriptやRuby、Lua、C++、C#、Swiftなどのプログラム言語を使用することになります。

3:スマホアプリプログラマ—

スマートフォンのアプリケーションを作るのは、「スマホアプリプログラマー」の仕事です。プログラム言語としては、JavaScriptやRuby、Swift、C#などを使用することになります。スマートフォンのアプリケーションを作るサービスを利用すれば、独学でも勉強することが可能です。また、アプリ開発にはAndroidとiPhone、2タイプのアプリを作るためにmacOSやWindows、LinuxなどのOSを利用します。

4:組み込み系プログラマー

「組み込み系プログラマー」は、家電製品や機械などに組み込まれたコンピュータを制御するためのシステムを開発する仕事です。この組み込みシステムに用いるプログラムは複雑なものではありませんが、さまざまな状況を想定して作る難しさがあります。おもに、C、C++、Java、アセンブラなどのプログラミング言語を使用することになります。

5:オープン系プログラマー

「オープン系プログラマー」は、技術的な使用が公開されているOSやルータなどの周辺機器やソフトウェアを組み合わせたシステムを開発する仕事です。UnixやWindowsと言ったOSをベースに会計ソフトや人事アプリケーションなどの、業務系アプリケーションを開発します。おもに、PHP、Java、C言語などのプログラミング言語を使用することになります。

6:通信系プログラマー

「通信系プログラマー」は、通信に関するシステムを開発する仕事で、今後の5G回線などにより需要が高まるかもしれない仕事です。ネットワークの知識に加え、昨今は映像データを組み合わせることも増えており、幅広い分野の知識を同時に求められます。おもに、C、C++、Javaなどのプログラミング言語を使用することになります。

7:汎用系システムプログラマー

「汎用系システムプログラマー」は、膨大なデータを処理するメインフレームのシステムを開発する仕事です。いわゆるクローズドシステムを作ることが多く、システムに特化した技術力が求められやすいことが特徴です。おもに、COBOL、Java、FORTLANなどのプログラミング言語を使用することになります。

プログラマーの業務内容

プログラマーはおもにSEや顧客から、「こう言ったシステムを作って欲しい」と依頼され、業務に着手していくことが多いです。細かく分類すると複数の作業を掛け持ちで仕事をしているが、大きく分けると2つの業務をこなしています。

1:仕様書に基づいてプログラムを組む

プログラマーの基本業務として、仕様書に基づいてプログラムを組むことがあります。ただ言われた通りに組むのではなく、出来上がりやその後を考えながらプログラムを組むことが、実際の運用の際には重要なこととなります。例えば、組み上げたシステムには、定期的にメンテナンスが必要なものもあります。そう言った場合は、見やすいプログラムを組む、と言ったような、エラー箇所を把握しやすく改良をしやすくなるような工夫をしてプログラムを組む必要もあります。

2:テストを繰り返してバグを見つける

プログラムを仕様書通りに組んだものの、エラーが起きる時もあります。そう言った場合に、どこが原因なのかを即座に確認し、依頼者やSEと連携をとる能力や、自分で判断して仕様書に変更を加える能力が必要になります。仕様書の作成段階では気づかないバグやエラーについて、最初に対処するのがプログラマーになります。そう言った場合での柔軟な対応力もプログラマーには必要な能力になります。

多くの言語を扱う

活躍しているプログラマーは基本的に複数の言語を扱って仕事をしています。なぜなら、1つのプロジェクトでも、複数の言語を扱ってシステムを開発することが多いからです。実際に開発を担当する時は特定の1つの言語を使いますが、その周辺システムの処理を理解できないと仕事ができません。また開発現場ごとに扱うプログラム言語も異なることが多いため、ゆくゆくは複数の言語を扱えるようにしておいた方が、さまざまな現場で重宝されるようになります。

プログラマーの仕事はきついのか

プログラマーの仕事はきついとよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。もちろん今まで話してきたように将来が明るいところが多いですが、その分、未経験の方はしっかりと勉強をしなければなりません。日々進化し続けるIT業界で働くためには、その新しい技術を学び続ける必要がありますので、ゼロから最新技術まで勉強をし続けることが苦痛に感じる方もいるでしょう。またプログラム自体を最初は理解できないことが、勉強する上で苦痛に感じることがあります。

プログラマーに必要な資格・スキル7選

プログラマーになるために必須の資格というものはありませんが、ある程度の資格やスキルを所持していると、プログラマーとして活躍の場が広がるでしょう。ここではプログラマーとして活躍するために必要になってくる資格・スキルを紹介します。プログラマーへの就職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1:Oracle Certified Java Programmer

プログラマーに必要な資格・スキルとしてJavaプログラミングに特化した「Oracle Certified Java Programmer」という資格があります。この資格には3つの階級があって、プログラミングを完成させられる能力が身につきます。Oracle Certified Java Programmerは、世界で通用する資格なので、Java関連の資格で特に人気があります。

2:C言語プログラミング能力認定試験

プログラマーに必要な資格・スキルの中に、「C言語プログラミング能力認定試験」があります。コーディングやコンパイル、デバックなどをC言語を駆使して行えるようになります。「C言語プログラミング能力認定試験」は、1級、2級、3級の3種類が用意されていて、技術レベルの物差しとなっています。

3:プログラミングプログラミングに関する専門知識

プラグラマーにとって特に必要なスキルは、やはり「プログラミングスキル」です。キャリアアップを目指している人が資格を取るとプラス方向に向かっていきますが、プログラマーとしてプログラミングのスキルに疑問を持たれるようでは本末転倒です。まずはプログラミングスキルを磨き、それからプラスになる資格を習得していくことをおすすめします。

4:コミュニケーションスキル

プログラマーにも「コミュニケーションスキル」は必須です。ただここでのコミュニケーションスキルとは、SEや依頼人の意図を汲み取る力や、仲間と協力して仕事をしていくための力のことを意味します。特筆した能力は求められませんが、プログラマー特有のコミュニケーションの取り方ができるようになると、仕事をスムーズに進められるようになります。

5:論理的思考スキル

プログラマーに必要なスキルとして、「論理的思考スキル」も挙げられます。論理的思考とは、目標を達成するために必要な要素を並べ、それぞれの根拠を理解し作業していく、と言ったように考えていきます。この思考こそが、顧客の要望を聞いて仕様書を作成する作業のことでもあり、システムを構築していく時の作業でもあります。

6:最新技術を学び向上させるスキル

またプログラマーとして一流の仕事をしていくためには、常に「最新技術を学び向上させるスキル」は必須となります。IT業界は今もなお進化を続けている業界となっているため、密接に携わることになるプログラマーも常に最新技術に対応した仕事をしていくことが求められます。最新技術について常にアンテナを張り巡らしておき、トレンドに置いていかれない努力が必要です。

7:プログラミングに関する専門知識

またプログラマーとして、「プログラミングに関する専門知識」はつけておきましょう。仕様書には、当たり前のように専門用語で書かれていることがあります。またSEや上司からは、プログラマーが相手の場合は専門知識を持った上で会話をすることもあります。円滑に仕事をしていく上で、専門知識を身につけておきましょう。

プログラマーには文系でも就職できる?

文系出身ではプログラマーに就職するのは難しいと思い込んでいて、諦めている人もいるのではないでしょうか?プログラマーになることに関しては、文系か理系かということはあまり関係ありません。文系か理系かの部分よりも純粋にプログラミングができるかどうかの方が重要だからです。また、プログラマーとしてやっていくにはコミュニケーション能力も必要です。理系出身者の方が多いですが、文系の利点を活かせるところがあるのもプログラマーの仕事です。

プログラマーを目指してみよう

プログラマーには、特別な資格が必要ではないので、未経験からでも転職することは十分に可能です。IT業界に興味があれば、転職先の選択肢に入れてみて探してみてはいかがでしょうか。しかし、ただ漠然と目指すのではなく、プログラマーとして働く自分を想像することが大切です。まずは簡単にでもいいので、プログラミングをオンラインスクールやWebサイトで学んでみて実際にスキルを身につけ、自分の中でイメージしてから目指していきましょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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