エンジニア(ITエンジニア)とはどんな仕事で、どんな業界なのか。
エンジニアの仕事・種類は豊富で、プログラマーやネットワークエンジニア、セールスエンジニアなどがさまざまな職種があります。
この記事を読めば、
- ✓ IT業界におけるエンジニアとはどんな仕事なのか?
- ✓ ITエンジニアにはどんな仕事(職種)があるのか?
- ✓ ITエンジニアに向いている人はどんな人なのか?
がわかります。
ITエンジニアの派遣サービスを運営する当社(株式会社オープンアップITエンジニア)が監修し、執筆しました。
これを読んで、エンジニアの仕事内容を把握し、ご自身がなりたいエンジニア職を見つけてください。
この記事の目次
- IT業界におけるエンジニアとは
- エンジニアとは?エンジニアの概要
- エンジニアの仕事内容
- プログラマー
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- WEBエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- セールスエンジニア
- サーバーエンジニア
- インフラエンジニア
- マークアップエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- 制御エンジニア
- 組み込み系エンジニア
- 社内SE
- ブリッジシステムエンジニア
- テストエンジニア
- ゲームエンジニア
- サポートエンジニア
- 移動体通信エンジニア
- IoTエンジニア
- フィールドエンジニア
- AIエンジニア
- QAエンジニア
- 製品開発/研究開発
- テクニカルサポートエンジニア
- カスタマーサポートエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- Webデザイナー
- サイト・リライアビリティ・エンジニア(SRE=Site Reliability Engineer)
- データサイエンティスト
- ITアーキテクト
- ITコンサルタント
- UIデザイナー
- エンジニアに向いている人の特徴
- エンジニアを目指すための勉強法とは?
- エンジニアとは何か理解を深めよう
IT業界におけるエンジニアとは
IT業界におけるエンジニアにはインフラ面を専門としたエンジニアとセキュリティ面を専門としたエンジニアなど、それぞれの分野によって分類されています。
主な職種は次にご説明するプログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、WEBエンジニア、フロントエンドエンジニア、セールスエンジニア、サーバーエンジニア、インフラエンジニア、マークアップエンジニア、データベースエンジニア等、これらを総称してIT業界のエンジニアと呼んでいます。
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エンジニアとは?エンジニアの概要
理系出身者が多いイメージのITエンジニアですが、国語力やコミュニケーション能力も必要な仕事です。また、近年ではITエンジニアの需要も増えてきています。ですから、転職を考えている文系の方にもチャンスのある仕事だと言えます。そこで、IT業界のエンジニアを目指す方やこれから転職を検討している方なども、エンジニアの給料やキャリアパス、やりがいなど基本的な情報も知っておくとよいでしょう。
給料
IT業界のエンジニアの給料は、仕事内容などによって差があります。同じ業界での経験値や保有資格、新入社員かどうかでも違いがあります。人気のある職種別の平均年収について紹介します。
- プログラマー:450万円前後
- システムエンジニア:450万円前後
- ネットワークエンジニア:465万円前後
- サーバーエンジニア:450万円前後
- データベースエンジニア:450万円前後
- webエンジニア:420万円前後
- セールスエンジニア:500万円程度
- セキュリティエンジニア:550万円前後
このように他の職業と比べて給料が高い傾向にあります。
キャリアパス
エンジニアのキャリアパスは技術力を磨くことと英語力、他業種経験や知識がポイントになります。エンジニアの多くは経験を積んで、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど需要の高い職種を目指します。また、英語力を鍛えることでエンジニアとしても成長できる上に、企業からも貴重な人材と期待されます。そして、ITスキルとマーケティングの他業種スキルを組み合わせて、ユーザー目線のシステム開発もできます。
やりがい
IT業界のエンジニアについての概要として給料とキャリアパスについてご説明しましたが、どんな仕事もやりがいを感じられることがとても重要です。生活するためには給料もとても大切ですが、やりがいのない仕事を長く続けることはとても苦痛です。ですから、これからIT業界のエンジニアとして働こうとしている方は、その仕事内容にやりがいを感じられるかどうかもしっかり考えてみましょう。
エンジニアの仕事内容
ここからは、IT業界におけるエンジニアの10種類の職種についてご紹介していきます。それぞれの職種についての特徴を知り、就職や転職に役立ててみてはいかがでしょうか。
プログラマー
IT業界のエンジニアの職種1つ目は、開発エンジニアのプログラマーです。設計書を基にプログラミング用語を使ってプログラムを組む仕事で、複数のプロジェクトを同時に進めるのが一般的です。
そのため、スキルや作業量によってその都度、仕事量が変わります。
また、基本的には未経験からプログラマーになる場合、プログラマーとしての経験を積むため、エンジニアのベースの仕事とも言えます。
※プログラマーの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
システムエンジニア
IT業界のエンジニアの職種2つ目は、システムの設計や開発の提案をするシステムエンジニアです。
主に顧客側のニーズに合ったシステムの提案を行いますが、案件によっては納期に間に合わないこともあります。
そのような時に、案件に優先順位を付けてクライアント側と交渉する機会もある仕事で、高いコミュニケーション能力と対案力が必要です。
※システムエンジニア(SE)の仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアの仕事は、ネットワークの設計から構築、運用、保守まで多岐にわたります。ネットワークの設計では、クライアントが要望するシステムをヒアリングして、要件をまとめて設計します。
また、構築では設計したスケジュールに従って、実際にネットワーク機器を設置、設定します。そして、運用では立ち上げたネットワークの機器設定の変更や構成の変更をします。
それから、保守ではネットワークの故障などに対応します。
※ネットワークエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
WEBエンジニア
現在、さまざまな企業でWEBサイトを使って多くの業務が行われています。WEBエンジニアは、ウェブサイトやスマホサイト上で動作する機能の開発やWEBサービスに必要なITシステムアプリケーションなどの設計や開発を行います。また、開発・設計だけでなく、安定に稼働させるための保守や運用もWEBエンジニアの業務に含まれます。BtoCやBtoBを問わず、あらゆる企業でWEB技術への対応が不可欠になっています。
フロントエンドエンジニア
フロントエンジニアはWEBデザイナーのデザインを基に、HTMLやCSS、JavaScriptなどの設計や構築、WordPressなどのCMS構築やカスタマイズを行います。
フロントエンジニアはHTMLやCSS、JavaScript、PHPのコーディングをします。
また、デザインはすべてWEBデザイナーに任すか、デザインの一部はフロントエンドエンジニアに任せられるところに分かれます。
※フロントエンドエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、技術的な作業を行う面と顧客への提案や課題解決を行う営業面の両方を担う仕事です。主にIT系企業やメーカーで活躍する職種で、クライアントに自社製品やサービスの導入提案や導入後のサポートを総合的に行います。また、専門性の高い商材になればなるほど、クライアントに理解してもらうための知識や技術が必要です。2役を担う難しい職種ですが市場価値は高く、クライアントからも信頼される仕事です。
セールスエンジニアって?仕事内容や必要なスキルをあわせて紹介
サーバーエンジニア
インターネットのサーバーを構築、設計して、管理保守までを担うのがサーバーエンジニアです。ネットワークエンジニアと間違えられやすいですが、サーバーを動かすアプリケーションを担当しています。構築業務では運用に必要なサーバーのスペックや処理能力、必要台数などを検討し、プログラマーや関係者と打ち合わせもします。また、保守業務ではサーバーの監視やセキュリティチェック、バックアップなど幅広く行います。
インフラエンジニア
インフラとは、インフラストラクチャー(infrastructure)の略で、基盤や下部構造という意味があり、インフラエンジニアはサーバーの構築やネットワーク管理、保守運営などのITインフラを担当しています。
インフラによっては24時間365日の安定稼働が求められ、障害が発生した場合は即座に原因を突き止め復旧作業する役割もあります。また、パフォーマンスの向上やセキュリティ保護も行います。
※インフラエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアの仕事は、フロントエンドエンジニアの仕事と似ていますが、マークアップエンジニアは主にHTMLを使ってマークアップし、快適なサイトを実現する仕事です。マークアップとはテキストデータにタグを埋め込み、文章構造を書き入れることです。ただ仕様書通りにコーディングするのではなく、デザイナーの意図やサイトの目的を踏まえ、ユーザー目線で考えた使いやすいサイトを構築するスキルが求められます。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベース専門のエンジニアで、データベースの開発や設計、管理や運営を担当します。また、データベースへの不正侵入やデータの流出を防ぐセキュリティ設計にも携わります。どのようにデータを収集し分析すれば企業の戦略に活用できるかなど、経営戦略面からのデータベース活用方法を考えることも求められる仕事です。ビッグデータの活用が求められるこれからの時代は、データベース技術を担うデータエンジニアにとって活躍の場が多くなるでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃、情報漏えいを防ぐためのシステムの設計・構築・運用・管理と多岐にわたり、情報セキュリティ業務に特化した仕事内容になります。
セキュリティシステムの設計・実装行ったり実装したシステムの脆弱性テストを行い、実際に導入できるシステムを開発・運用します。
近年の巧妙化するサイバー犯罪や情報漏洩に対処するため、情報セキュリティの重要性が高まっており、企業にとってセキュリティエンジニアは重要な役割がある仕事になります。
※セキュリティエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
制御エンジニア
制御エンジニアは、スマートフォンやテレビといった電子機器など日用生活で使っている機械製品の自動化した制御部分のシステム設計や開発を行う業務になります。製品の仕様が決定したらコーディング、単体テスト、総合テストなどを行います。また、制御プログラムの記述には主にC、Javaを使用します。IoT化が進む現代において、最先端の製品開発に関われるのが制御エンジニアの魅力といえます。
組み込み系エンジニア
組み込み系エンジニアの主な仕事内容は、機器が動作する仕組みを作ることで家電製品や工場に設置されたセンサーなど、独立した機械の中に組み込んである小さなコンピューター(マイコン)を制御する業務です。仕事の流れ自体は、一般的なWebシステムやパッケージソフトを開発するITエンジニアとほぼ同じですがソフトウェアだけでなく、案件によってはソフトウェアとハードウェアを総合に開発する場合もあります。
社内SE
社内SEは社内システムの設計・構築・運用・保守をメインに担当します。社内のシステムに特化しており、経営戦略や事業戦略を理解した上で、問題が発生した場合には迅速に対応することが必要になります。また、ヘルプデスク業務や社内インフラの整備業務、ITインフラのメンテナンス業務等の多岐にわたりますが、就業先によって仕事の内容は少し変わってきます。
ブリッジシステムエンジニア
ブリッジシステムエンジニアはシステムエンジニアとしての能力を元に、オフショア開発など他国と協業するプロジェクトをつないで橋渡しを行う職種です。日本とオフショア先では仕事の進め方や文化が異なるため、プロジェクトを円滑に進めれるように現地のエンジニアに説明を行います。他にも設計書の作成・翻訳や開発の進捗管理、納品物のチェック、進捗や品質の報告など幅広く対応しなければなりません。またブリッジシステムエンジニアとして活動するためは、語学力が必要不可欠になります。
テストエンジニア
テストエンジニアは、電子機器やIT製品、ソフトウェアなどのテストテスト工程全般をメインに担当します。構築されたシステムが正常に動作するか、動作しない場合はどのようなプログラムを組む必要があるのかテスト計画やテスト設計、テストの実施、テスト結果の確認などの作業を行います。近年では高機能なセキュリティや品質を求められる為、事前のテストがとても重要になります。縁の下の力持ちのような役割も果たしているテストエンジニアは、今後も活躍が期待されています。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲームの開発を専門で行うエンジニアで、主な仕事内容は、打ち合わせ・制作・デバッグになります。ゲームクリエイターが企画したゲームを打ち合わせして、ゲームの方向性や内容を決めていきます。打ち合わせで決めた仕様書をもとに、実際にゲームの制作を行い、完成したゲームに不具合がないか動作するかチェックし、問題がなければゲームをリリースします。また、リリース後も機能やキャラクターが追加されるのでデバッグを行う仕事です。
サポートエンジニア
サポートエンジニアの主な仕事は、問題を解決することになります。サポートエンジニアの種類によって仕事の内容は少し変わってきますが、お問い合わせへの対応やトラブルに対する処置、サポートマニュアルの作成などになります。また、電話やメールで対応できないトラブルが発生した場合には顧客先に出向いて直接対応を行ったりします。そのためサポートエンジニアには的確に問題を解決する方法を提案することが求められます。
移動体通信エンジニア
移動体通信エンジニアは移動体通信を技術面から制御する業務になります。主な仕事内容は、基地局の設計・基地局開設のための交渉役・基地局の施工・基地局の保守と点検業務・セル設計業務・各種書類作成などになります。近年は通信技術が発達しているので安全に利用出来るようにするために移動体通信エンジニアの重要が高まっています。また、社内研修が充実している企業が多くある為未経験の方にもおすすめです。
IoTエンジニア
IoTエンジニアはIoT製品やIoT技術を利用してインターネットシステム開発などを行います。IoTの開発は、ハードウェアとネットワークやセキュリティ、OSなどの幅広い分野の知識と技術の組み合わせによって行われています。その為幅広い知見が必要とされ、複数のIoTエンジニアで協力して作業を進めていくことが多いです。また上流工程を担当することも多く、日々進化するIoTの新たなサービスを顧客の使用状況に合わせて、適したサービスを設計、開発することが求められます。
フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、会社の製品を購入した顧客に対して不具合を起こした際などにその顧客の元を訪れてトラブルを解決する仕事です。主な作業は保守点検などの定期メンテナンス作業や、製品機器にトラブルが生じている場合は、修理や交換、復旧作業、納品時の設置、製品の使い方の説明等を行います。またトラブルは昼夜問わず発生する為、臨機応変に対応を進めていく必要があります。
AIエンジニア
AIエンジニアはIT業界において、機械学習やデータ解析などのAI分野を活用して、AIシステムを開発する仕事になります。AIエンジニアには、AIの機械学習をより効率的に設計することが求められています。また機械学習とはコンピューターがデータから反復的に学習し、自動的に構築を行うことです。その為、企業が抱えている課題を解決に導いていくことが求められています。AIは様々な分野で用いられ急速に発展を遂げているため、人材の確保や育成に力を注いでいることも特徴です。
QAエンジニア
QAエンジニアは動作テストや耐久テスト、品質計画の立案や品質管理を行うエンジニアです。設計したテストを実際に行い、システムの仕様の確認やサービスや製品にバグや不具合がないかなど細かな点に気を配り確認していく業務になります。QAエンジニアにはプログラミングや開発知識、テスト技法に関する知識などのエンジニアスキルはもちろんですが、ISOなどの品質管理基準に関する知識も必要となります。
製品開発/研究開発
製品開発/研究開発は、IT製品やサービスの開発、研究を行う業務になります。アプリケーションなどのソフトウェア開発やスマートフォンなどのハードウェア開発、AI(人工知能)の研究など、業務内容は幅広くあります。具体的には開発者として提案や企画を出したり、情報収集や研究をし製品開発に向けた分析などを行います。製品開発/研究開発には、プロジェクトの開発方針や研究に即した知識が求められます。
テクニカルサポートエンジニア
テクニカルサポートエンジニアは、技術的な問い合わせに対して電話やメールなどて対応し問題を解決する業務になります。また、IT製品やサービスに関するアフターフォローやヘルプデスクからのエスカレーションを土台にした技術的な調査なども行います。サポートエンジニアの中では人数が多い職種となり、製品エンジニアと呼ばれることもあります。テクニカルサポートエンジニアには、製品やサービスに対する専門知識はもちろんですが、情報の整理や分析、検索をするスキルや情報伝達スキルなども求められます。
カスタマーサポートエンジニア
カスタマーサポートエンジニアは、ユーザーのそばで一般的な問い合わせからシステムの使い方、またトラブル等に対応する業務になります。顧客の抱えている問題を解決するので、製品の使い方から動作環境の確認、クレーム処理まで仕事内容は幅広くあります。エンジニアの中でも最もユーザーに近い立場で仕事をする為、迅速に対応する必要があります。カスタマーサポートエンジニアは、ハードウェアだけでなくソフトウェアも扱うことがあるため保守点検の資格も必要になります。
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、アプリやWebサイトの構築におけるサーバ側の処理やデータベースのシステム構築を行う業務になります。具体的にはWebサイトとアプリのデータベースを連携させたり、データベース中の情報に対してプログラミングを用いて処理を行います。また、新しいソフトウェアやバージョンアップに伴う環境の調整・構築なども業務内容にふくまれます。サーバーサイドエンジニアにはプログラミング言語の習得はもちろんですが、言語別のフレームワークやデータベースの知識についても身につけておく必要があります。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアはユーザーから目に見えない部分のWeb領域を中心としたバックエンド業務を担当します。
大きく分けてサーバ構築、データベースの構築、システムの運用・開発の3つに分けられネットワークやデータベース等のサーバ側のシステム要件定義、設計、開発を行います。
バックエンドエンジニアはシステム構築に関わる幅広い領域を担当する職種になり、サービスを支える上で重要な役割を担っています。
※バックエンドエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキルなどの基礎知識は下記記事をご覧ください。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、WebサイトやWebアプリ等のWebに関するデザインを担当する業務になります。クライアントから依頼された内容に従って、全体の構成や配色、見た目を考えて魅力があり使い勝手が良いデザインを制作します。主な作業としては、Webサイトのデザイン・バナーや画像の作成・Webサイトのコーディング等になります。Webデザイナーには、HTMLとCSSに関する基礎的な知識が必要となります。
サイト・リライアビリティ・エンジニア(SRE=Site Reliability Engineer)
サイト・リライアビリティ・エンジニアは、プロダクトやサービスの信頼性の向上を図るために、システム運用管理の方法論や考え方、または自動化・効率化を行う業務になります。具体的には、システムやクラウドなどの開発・運用や開発担当者へのツールや仕組みの提供、リリースするにあたってのトラブルの解消など多岐に渡ります。サイト・リライアビリティ・エンジニアには、インフラに関する知識、特にサーバーの構築・運用技術はもちろんですがクラウドサービスやネットワークプロトコルに関する知識も必要となります。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、統計学やコンピューターサイエンス、データ分析などの知識を用いて、整理し分析する業務です。また、プログラミングの作業やAIの機械学習・ディープランニング分析方法に関する最新トレンドの把握など多岐にわたります。データサイエンティストには、ビッグデータの知識、分析や統計の知識はもちろんですが、結果をお客様が納得できるように説明を行うためにコンサルティングスキル等も必要となります。
ITアーキテクト
ITアーキテクトは、企業経営のビジネス戦略においてITシステムの全体像であるグランドデザインやその骨組みとなるアーキテクトなどの設計を行う業務です。具体的には、システムの骨組みを支え、ビジネスとシステムの橋渡しを行い、運用フェーズまでトータルにカバーを行うなど、システムの最終的な仕上がりを左右してしまうほど重要な存在といえます。ITアーキテクトには、システム開発技法やテスト技法、プログラミング言語や開発フレームワーク、インターネットやクラウドサービス、セキュリティ、データベースなど、システム開発に関する全体的な知識が必要になります。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITを活用して企業課題の解決を行い企業の経営を助ける業務です。具体的には、クライアントの経営者やIT責任者からの現状のヒアリング・分析、クライアントへのシステムなどのITソリューションの提案やプロジェクトをマネジメントし、メンバーアサインや進捗管理の実行を行います。プロジェクト内で最上流の工程を担っているので、ITに対する専門的知識などのテクニカルスキルが必要となります。
UIデザイナー
UIとは、デザインや画像、テキストやボタンなどの外観に関わる全ての情報のことです。UIデザイナーは、利用する年齢層などを考慮してユーザーが使いやすく分かりやすいUIのアイデアを考える業務になります。また、デザインが決まったら手順等の設計も行います。UIデザイナーには、Web業界やマーケティングの用語の知識やマーケティングやSEOの経験などが求められます。
エンジニアに向いている人の特徴
エンジニアに向いている人はプログラミングやものづくりが好きというほかに、新しい知識習得意欲や周りとの協調性、分析力、コミュニケーション能力があるということです。ここからは、それぞれの特徴についてご説明します。
新しい知識習得意欲
エンジニアになりたての頃はプログラミングやテストを行い、そのうち設計書を書いたり案件定義書を作成したりします。エンジニアは仕事の幅が広がるにつれて、プログラミング言語や設計書を書く技術など、新しい知識を習得しなければなりません。また、クライアントからのリクエストを理解するために、業務内容を覚えることもあります。そのため、エンジニアは新しいことを学び続け、勉強が好きでいられる人が向いています。
周りとの協調性
ITエンジニアはどれも1人でコツコツ仕事を進めるイメージがありますが、実際は1人で仕事は完結しません。社内のWebデザイナーやWebディレクター、ほかの専門分野メンバーとチームとしてひとつの仕事を協力して進めます。そのため、意思疎通や適切な情報伝達をすることで、業務をスムーズに進められます。ですから、グループの中で協調性を持って仕事を進められるのであれば、エンジニアとして仕事をしていけるでしょう。
分析力
ITエンジニアの仕事は、クライアントの要求を理解してITシステムを構築することです。そして、クライアントのリクエストなどを会話や文章から理解、分析して、プログラムや設計書に変換していきます。この際にクライアントからのリクエストの分析を間違えると、全く違うソフトが出来上がってしまいます。そのため、ITエンジニアにはクライアントからのリクエストを分析して、自分の言葉に表現する力が必要です。
コミュニケーション能力
前述した「周りとの協調性」と重なる部分もありますが、IT業界のエンジニアはグループの中の一員として仕事を進めます。そのため、グループメンバーとの意思疎通や細かな指示確認など、ほかの人とコミュニケーションを取る必要があります。また、プロジェクトはグループで作り上げる性質上、グループ内で情報を共有する必要もあるため、社会人としての最低限のコミュニケーション能力があるとスムーズに仕事が進むでしょう。
忍耐力
エンジニアの仕事であるシステム開発や導入作業やトラブル対応の作業は、常に試行錯誤の繰り返しです。エラーが解消するまで、何度も同じような作業を繰り返します。エンジニアには何回ものエラーや失敗にもくじけずに、粘り強く動作を検証していく忍耐力が必要とされます。また、比較的裏方の側面が強いな仕事なので、目立たなくても日々コツコツと作業できる人が向いているでしょう。
エンジニアを目指すための勉強法とは?
エンジニアになるには、一定の基礎知識やスキルを身に付ける必要があります。未経験でもこれから成長が期待できる素質を持っていればエンジニアになれるでしょう。エンジニアを目指すための勉強方法には、プログラミングスクールに通う以外にオンライン学習サービスを利用したり、最近では無料での勉強会やセミナーも数多く開催されています。
また、独学もできます。まずはレベルにあったエンジニアに関する書籍を読み、プログラミング言語を習得することから始めましょう。
エンジニアとは何か理解を深めよう
ここまで、エンジニアとは何か、また仕事内容についてをご紹介してきました。IT業界を中心に活躍しているエンジニアは、私たちの生活を陰で支える重要な職業であると言えます。IT業界は今後益々成長していくと予想され、ITエンジニアが活躍できる場はさらに広がっていくでしょう。また、一口にエンジニアと言っても、その仕事内容は様々です。ここでご紹介した内容などを参考に、希望のエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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