2022/07/11

AWSでPush通知を利用する方法とは?メリット・デメリットやAmazon Pinpointの使い方を紹介します!

 
  

Push通知とは?


モバイルデバイスに直接送信するメッセージのことで、ロック画面やホーム画面の上部に表示されます。

受信メールやニュース、天気予報などを表示させて、着信音やカラーライトを利用し自動でお知らせします。

アプリをインストールしている人に対してのみPush通知の表示をさせる、アプリパブリッシャーと呼ばれる機能もあります。

Push通知のメリット


アプリのエンゲージメント継続や、自社サイト、自社サービスへの誘導などPush通知の利用には様々なメリットや効果があります。

その他にも最新のニュースや、交通状況、地震の速報など緊急度の高い情報を知らせる場合も効果的です。

ここからは、Push通知のメリットをご紹介します。

エンゲージメント・リテンション率の向上

Push通知を活用することで、ユーザーに定期的にサービスを利用してもらえるため、エンゲージメントやリテンション率の向上に繋がります。

エンゲージメントとは、シチュエーションによって様々な解釈をすることができます。今回の場合、ユーザーとサービスの繋がりを測るものとして利用されます。
サービスを継続して利用してもらえる確率を、リテンション率と言います。

開封率が高い

Push通知は手軽に簡潔に情報を知ることができるので、ユーザーにとっての負担が少なく、開封率が高い傾向にあります。

情報を配信する手段にDMやチラシなどもありますが、情報が届くまでにタイムラグが生じる場合が多いです。Push通知は画面上に表示されるので、スマートフォンを目にするだけで情報を確認でき、タイムラグを少なくできます。

DMやチラシで集客や販促の効果が落ちている場合は、Push通知を利用するのもよいでしょう。

Push通知のデメリット


メリットの多いPush通知ですが、デメリットも存在します。

ユーザーにとって読みやすい内容になっているか、通知回数やタイミングは適正かなど、ユーザーの心理を理解せずに配信すれば迷惑なものと判断されてしまうでしょう。

スマートフォンでPush通知を表示させない設定が簡単にできるので、運用の仕方によっては逆効果になってしまいます。

18時~23時の間に通知が届くように通知時間を調整したり、ユーザーにとってメリットのある情報を配信したりして、効果的に運用しましょう。

AWSのAmazon Pinpointとは?


Amazon Pinpointは、エンゲージメントを向上させるためのAWSのサービスの1つです。メッセージの一斉送信や顧客管理、エンゲージメントチャネル作成、エンゲージメント管理、分析をすることができます。

ユーザーを苗字、会社などのセグメントに分け、情報を発信したい特定のユーザーに向けて個別に通知をすることが可能です。

通知後のユーザーの動向を分析し、開封率やクリック数を分析できるため、その分析結果をもとに更に高い効果を期待することができます。

Amazon Pinpointを使って配信する

Amazon PinpointはPush通知だけでなく、Eメールや音声、SMSでも情報の発信ができます。

サービスに合った媒体を利用し、ターゲットや配信時間、配信量、内容などをカスタマイズすることができます。

ローカルタイムで配信できるというメリットもあります。時差のある海外に配信する場合でも、事前にAWS上で「18時に配信」と設定をしておくと、各国それぞれの18時に配信することができます。

Amazon Pinpointはテンプレート設定もできる

AWSのAmazon Pinpointを利用する場合、配信するメッセージをテンプレートとして作成、保存することができます。

EメールやSMS、Push通知、音声メッセージ、それぞれの配信方法のテンプレートを作成することができます。

また、メッセージのテンプレート作成の機能だけではなく、バージョニングという機能もあり、今まで作成したテンプレートの履歴を維持しながら長期的に設計をすることができます。

Amazon Pinpointの使い方


ここからは、AWSのサービスAmazon Pinpointの使い方について、説明します。

日々の営業活動において、たくさんの情報を顧客に配信する必要があります。
AWSのAmazon Pinpointを利用すれば、営業活動を効率的に行えるでしょう。

AWSにログインしPinpointの画面を開く

Amazon Pinpointを使用するにはAWSのアカウントが必要なため、所持していな場合は事前に作成しましょう。

AWSアカウントの作成が完了したら、コンソールにサインインをクリックし、アドレスとパスワードを入力しログインします。

ログインしたら、サービスの項目を選択し、Pinpointを検索したら、Pinpointの画面を開くことができます。

プロジェクトを作成する

Create a projectを選択し、新しいプロジェクトを作成します。

プロジェクト作成後、チャネルの設定画面に移ったら、配信したい媒体を選択します。
Eメールで配信する場合、送信元のアドレスを設定し、最後にSaveをクリックすると設定が完了します。

顧客リストをインポートする

Segmentの項目から、顧客リストをインポートします。

インポートが完了するとセグメント一覧に表示されるので、Create a segmentをクリックし、送信したい顧客を選択したら、新しいセグメントを作成することができます。

効果的にPush通知を利用するコツ


Push通知を用いると、アプリを利用していない時でもユーザーに働きかけることができるため、効果的に営業活動を行うことができます。

開封されやすい曜日や頻度、フレーズを選択する必要があります。ここからは、Push通知を効果的に運用するコツをご紹介します。

開封されやすい日時は?

月曜日か火曜日の週の前半にPush通知を配信すると、開封率が高い傾向にあります。

仕事が終わる金曜日にかけては、休暇となるため、ユーザーの意識が携帯から遠のいてしまいます。

また、スーパーの特売情報を配信する時は15時~16時の買い出しのタイミングで通知したり、定食屋のランチ情報を通知する時は、前日18時頃の会社員の帰宅のタイミングに通知したりと、ターゲットに合わせて配信すると更に効果的です。

開封率を高めるフレーズとは?

「〜を手に入れよう!」などの、開封すると何かしらのメリットがある、ということをユーザーに伝えることができると、開封率を高めることができます。

Push通知の文字制限は、40~120文字となっています。その文字制限の中で、端的で分かりやすい文章で構成し、記号を使い、文章にリズム感をつけることも、開封率を高めるポイントです。

また、文章を書く際に、緊急性を高めて書く方法も利用できます。
例えば、商品のディスカウントが2日間限定であることを強調することで、2日後にはディスカウントされなくなってしまう、という緊急性が生まれ、購買意欲を高めます。

週に何回の通知がベスト?

週に1回程度の通知が開封率を向上させると言われています。

週に2~5回だとアプリをアンインストールされやすく、逆に月に1回程度の通知だと、開封率が低くなってしまいます。

多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいい通知回数にすることで、ユーザーに好意的にアプリを利用してもらうことができるでしょう。

AWSのPush通知機能を利用しよう!


AWSのAmazon Pinpointを利用することで、簡単に様々な媒体の配信基盤を構築することができます。

Amazon Pinpointでは、EメールやSMSでの配信のサポートもしていて、その中でもPush通知はモバイルアプリを開発する上で、重要な機能の1つです。

また、AWSは、サーバーを準備する必要がないためすぐに始められることや、ハードウェア・ソフトウェアを購入する必要がなく、コストを抑えられるという手軽さがあります。

経験が少ないエンジニアの人や初めてPush通知を利用する人は、手厚いサポートがあるAWSの利用をおすすめします。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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