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エンジニア職の自己PRがなぜ重要なのか?
エンジニアが転職する際、応募書類に自己PRの記入を求められることが多いでしょう。自己PR欄は、学歴や職歴からはわからないエンジニアの能力が読み取れる項目として、企業担当者が注目するものの1つです。
自己PR欄では、これまでの職歴・どのような技術があって何ができるのか・応募先の企業ではどのようなことをしていきたいかなど、具体的かつ簡潔にまとめられていると良いでしょう。
エンジニアに転職する時の自己PRのポイント6つ
転職する際の自己PR欄では、経験内容・実績・スキルや知識などを効果的にアピールすることで、採用の可能性が高まるでしょう。
転職時の自己PRのポイントは、「具体的な実績や経歴」・「応募先にマッチするスキルや知識」・「コミュニケーション能力」・「将来の展望」・「自分のキャリアプラン」・「エンジニアとしての経験期間」の6つが挙げられます。
これら6つのポイントを押さえて、担当者の目を惹く自己PRを完成させましょう。
1:これまでの実績や経歴は具体的に
これまでの実績・経歴は、企業の担当者が応募者のエンジニアとしてのレベルを知るために必要な項目です。転職時の自己PRでは、具体的な内容を記入するようにしましょう。
実績・経歴を自己PR欄に書く前に、自分のキャリアを振り返ってポイントを整理しておくことで、実績や経験が具体的に書きやすくなります。
エンジニアの実績・経験では、参画したプロジェクトの内容・開発経験・チーム内で果たした役割などが記入できると良いでしょう。
2:企業にマッチするスキルや知識を入れる
転職時の自己PRでは、企業のニーズにマッチしたスキルや知識がアピールできると良いでしょう。エンジニアに求められるスキルは企業によってまちまちなので、転職したい企業に合ったスキルや知識をアピールできれば採用の可能性が上がることが期待できます。
自分の保有するスキルや知識が応募先にマッチしているかを判断するため、企業の特徴は事前に十分調べておきましょう。
3:コミュニケーション能力をアピール
エンジニアの仕事は1人でできるものではなく、多くの場合チームで協力し合って1つのプロジェクトを完遂します。そのため、エンジニアは技術力や知識だけではなく、コミュニケーション能力も必要な職種と言えるでしょう。
転職でコミュニケーション能力をアピールする際、「コミュニケーション能力がある」と記載しただけでは具体性に欠けて伝わりにくいものです。
企業がエンジニアに求めるコミュニケーション能力は、「人の話を聞く力」・「自分の考えを相手に伝える力」・「人と協力できる連携力」がメインでしょう。これらの項目に焦点を当てて、アピールすることがお勧めです。
4:将来に向けた内容を意識する
転職活動で面接に進んだ時、将来の展望を質問されることがあります。
このような質問の意図は企業ごとに異なりますが、一般的には応募者の成長意欲や企業への貢献意欲の確認や、応募者のキャリアプランと企業の方針がマッチしているかチェックしていることが考えられます。
しかし、突然将来の展望を質問されても咄嗟に応えることが難しいものでしょう。質問されても良いように、事前にしっかり準備しておくことがお勧めです。
5:自身のキャリアプランと合わせる
転職時の自己PRでは、自身のキャリアプランと合わせることを意識しましょう。
キャリアプランは、将来自分がどのようなエンジニアになっていたいかを示す、中長期にわたる計画です。自分の理想像を明確にし、そこに到達するために必要なキャリアパスを具体的に計画しておくことが必要でしょう。
転職の面接では、キャリアプランを質問されることがあります。自己PR欄と整合性が取れるように、準備しておくと良いでしょう。
6:経験期間が長いこともアピールに繋がる
エンジニアは、高度な知識・スキルを求められる専門職です。技術を身に付けるためには時間がかかることが多いため、エンジニアとしての経験期間の長さも転職時の自己PRの手段として活用できるものになります。
経験期間の長さをアピールする際は、エンジニアとしてどのような業務を遂行してきたのか、具体的な内容とともに自己PR欄に記述するようにしましょう。
エンジニアに転職する時の自己PRで気をつけたい事
エンジニア転職における自己PRは、押さえておきたいポイントに加えて、気をつけておきたいことも存在します。
気をつけるべきことの具体的内容は「専門用語を使いすぎない」ことと、「エピソードは具体的な内容のもの一つに絞る」という点です。
注意点を踏まえて、転職を成功させるための効果的な自己PRを完成させましょう。
専門用語を使い過ぎないようにする
エンジニアとしての転職なので、転職先もIT関連の企業であることがほとんどでしょう。しかしIT業界は業種によって専門性が異なり、馴染みのない分野の専門用語は、エンジニア同士でも通じない場合があります。
転職時の自己PRでは、専門用語を使いすぎず、相手に伝わる表現になるように注意しましょう。
エピソードは具体的な内容のもの一つに絞る
具体的なエピソードの使用は、転職時の自己PRに説得力を与える効果があります。だからと言って、複数のエピソードを使用してしまうと、話にまとまりがなくなりアピールしたいことが相手に伝わりにくくなるでしょう。
自己PRにエピソードを添える時は、自分が企業にアピールしたい最適のもの1つに絞って、その内容は具体的に書くことがお勧めです。
エンジニアの自己PRの記入例
ここまで、エンジニアに転職する際の自己PRのポイントや注意点について紹介してきました。それでは、実際に自己PRを書くにはどのようにすれば良いでしょうか。
次からは自己PRの記入例について、「業務経験をアピールするケース」・「転職の回数が多いケース」・「開発経験をアピールするケース」の3つの場合について紹介していきます。
業務経験をアピールするケース
転職時にエンジニアとしての業務経験をアピールしたい場合は、最初にこれまで経験してきた内容を整理すると良いでしょう。
明らかにしておきたい内容としては、参画したプロジェクト・プロジェクトの工程のどこに携わったのか・チーム内での役割・何のプログラミング言語を使用して、どのようなシステムを作り上げたのかなどになります。
以上を踏まえて、「私はシステムエンジニアとして、システム開発の上流工程に3年間従事いたしました。」・「私はサーバーエンジニアとして、PHPを使用したWebサーバーの構築に5年間携わりました。」などとアピールすると良いでしょう。
転職の回数が多いケース
転職の回数が多い場合、一見転職活動に不利になるように思えるかもしれません。しかし自己PRの仕方によっては、転職に有利になるようにアピールできるでしょう。
転職回数が多いケースでは、転職の目的が一貫し転職理由をポジティブに伝えることで印象が良くなる場合があります。
自己PRでは、「これまで運用・保守業務を中心に従事してきましたが、上流工程に関わりエンジニアとしてスキルアップをしたいと考え転職しました。」などと記入すると良いでしょう。
開発経験をアピールするケース
開発経験がある場合は、プロジェクトの内容・従事した年数・果たした役割などを具体的にアピールすると良いでしょう。
たとえば、「ネットワークエンジニアとして、Javaを用いた開発プロジェクトに5年携わりました。3年目からはリーダーとして、新人エンジニアの教育にも従事した経験があります。」などと自己PRするのがお勧めです。
転職に向けて自己PRを考えよう
転職では、自己PRは採用担当者が注目する項目の1つです。エンジニアとしての経験があれば、これまでの実績や保有しているスキルなどを具体的なエピソードを踏まえて、自己PRとしてまとめると良いでしょう。
エンジニアとしての経験が乏しくても、エンジニアとして成長したいという意欲や企業の社風にマッチしたキャリアプランをアピールすることで、採用につながる場合があります。
転職に向けて自己PRを熟考し、希望する企業への転職を成功させましょう。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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